無量義経 徳行品第一 

2019.5.30 更新2023.05.03

 庭野日敬さんの「法華経の新しい解釈」は、法華経の開経としての無量義経の解説から始まっています。

私も、今、法華経の原文、真読、訓読(現代語読み下し)の対比を進めていますが、

とても時間がかかることは明白で、何年かかるかわかりませんので、

無量義経について、先行して行う事にしました。

 本作業は、インターネット上の情報も参考にしながら進めています。

無量義経については、特に、次の2つのサイトを参考にしています。

 蓮の道 Lotus way 無量義経      作者 Zero

      https://blogs.yahoo.co.jp/jojon_folk/13613471.html

      上記サイトは、現在接続できませんので、下記をご覧ください。

      https://think0298.stars.ne.jp/lotus_way_muryougikyou_1.html

 魔法の i らんど 対訳 無量義経    作者 Kato Yasunari

      https://s.maho.jp/book/967e2ee831bfb6f7/5685774002/

   現代語訳は、Zeroさんの訳を、緑太字 で書き込みました。

 また、末尾に、Zeroさんの解説を、緑太字 で転記しました。

無量義経。徳行品。第一。

如是我聞。(にょ ぜ が もん)
かくの如く我は聞いた。
私は、このように聞きました。

一時佛住。王舍城。耆闍崛山中。
(いち じ ぶつ じゅう。おう しゃ じょう。ぎ しゃ く せん ちゅう)

いちじ、仏は、住みました、王舎城の耆闍崛山(ぎじゃくっせん)中に、
ある時、仏は、王舎城の耆闍崛山(ぎじゃくっせん)中に住み

与大比丘衆。萬二千人倶。
(よ だい び く しゅう。まん に せん にん く)
大勢の比丘の衆、一万二千人と、倶(とも)なりき。
大勢の比丘の衆、一万二千人と、ご一緒でした。

菩薩摩訶薩八萬人。
(ぼ さつ ま か さつ はち まん にん)
菩薩摩訶薩は、八万人あり。

天。龍。夜叉。乾闥婆。阿修羅。迦樓羅。緊那羅。摩睺羅伽。
(てん。りゅう。や しゃ。けん だっ ぱ。あ しゅ  ら。か る ら。きん な ら。ま ご ら が)
天、竜、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽や

諸比丘。比丘尼。及優婆塞。優婆夷倶。
(しょ び く。び く に。ぎゅう う ば そく。う ば い く)
諸々の比丘、比丘尼、及び、優婆塞、優婆夷が、一緒なり。

大転輪王。小転輪王。 
(だい てん りん おう。しょう てん りん おう)

金輪。銀輪。諸輪之王。
(こん りん。ごん りん。しょ りん し おう)

国王。王子。国臣。国民。国士。国女。国大長者。
(こく おう。おう じ。こく じん。こく みん。こく し。こく じょ。こくだいちょうじや)

各与眷属。百千萬数。
(かく よ けん ぞく。ひゃく せん まん すう)
各々は、眷属と、百千萬数あり

而自囲遶。来詣佛所。頭面礼足。遶百千匝。
(に じ う にょう。らい げい ぶつ しょ。ず めん らい そく。にょう ひゃく せん そう)
しかして自ら囲遶し、佛所に来詣し、頭面礼足し、百千遍めぐり

説明 囲遶 は、聖なるものを囲んで、右回りに廻ること

説明 頭面礼足は、頭や顔を尊者の足につけて礼拝することで、文法はよくわかりません。

焼香散華。種種供養巳。退一面坐。
(しょう こう さん げ。しゅ じゅ く よう い。たい いち めん ざ)
焼香し、散華し、種々の供養を終えて、退いて、一面に坐した。

説明 退一面坐 は、法華経では、退坐一面 となっています。

●現代語訳
このように私は聞きました。ある時、仏は、マガダ王国の都ラージャグリハにある霊鷲山に住み、一万二千人の出家修行者と共にいました。大菩薩たちが、約八万人いました。天上界の神々、ナーガ、ヤクシャ、ガンバルヴァ、アスラ、ガルダ、キンナラ、マホーラガたち、多くの男女の出家修行者や在家修行者も同席していました。

大転輪王・小転輪王・金輪・銀輪・諸輪の王、国王・王子・優れた家来たち、優れた人々、大長者たちが、それぞれ多くの眷属と共に集まっていました。人々は、次々と仏のもとへと進み、仏のみ足に額をつけて礼拝し、仏のまわりを右回りに巡りました。香をたき、花を散じ、様々に供養しおわって、退いてもとの席へと戻りました。

 

 

其菩薩名曰。
(ご ぼ さつ みょう わつ)
その菩薩の名は、いわく、

文殊師利法王子。 (もん じゅ し り ほう おう じ)

大威徳蔵法王子。 (だい い とく ぞう ほう おう じ)

無憂蔵法王子。 (む う ぞう ほう おう じ)

大辯蔵法王子。 (だい べん ぞう ほう おう じ)

彌勒菩薩。 (み ろく ぼ さつ)

導首菩薩。 (どう しゅ ぼ さつ)

藥王菩薩。 (やく おう ぼ さつ)

藥上菩薩。 (やく じょう ぼ さつ)

華幢菩薩。 (け どう ぼ さつ)

華光幢菩薩。 (け こう どう ぼ さつ)

陀羅尼自在王菩薩。 (だ ら に じ ざい おう ぼ さつ)

觀世音菩薩。 (かん ぜ おん ぼ さつ)

大勢至菩薩。 (だい せい し ぼ さつ)

常精進菩薩。 (じょう しょう じん ぼ さつ)

寶印首菩薩。 (ほう いん しゅ ぼ さつ)

寶積菩薩。 (ほう しゃく ぼ さつ)

寶杖菩薩。 (ほう じょう ぼ さつ)

越三界菩薩。 (おつ さん がい ぼ さつ)

毘摩跋羅菩薩。 (び ま ばつ ら ぼ さつ)

香象菩薩。 (こう ぞう ぼ さつ)

大香象菩薩。 (だい こう ぞう ぼ さつ)

師子吼王菩薩。 (し し く おう ぼ さつ)

師子遊戲世菩薩。 (し し ゆ け せ ぼ さつ)

師子奮迅菩薩。 (し し ふん じん ぼ さつ)

師子精進菩薩。 (し し しょう じん ぼ さつ)

勇鋭力菩薩。 (ゆ えい りき ぼ さつ)

師子威猛伏菩薩。 (し し い みょう ぶく ぼ さつ)

莊厳菩薩。 (しょう ごん ぼ さつ)

大莊厳菩薩。 (だい しょう ごん ぼ さつ)

如是等菩薩摩訶薩。八萬人倶。
(にょ ぜ とう ぼ さつ ま か さつ。はち まん にん く)
かくの如き等(ら)の菩薩摩訶薩、八萬人が、倶(とも)なりき

●現代語訳
その菩薩の名は、
 文殊師利法王子(もんじゅしりほうおうじ)
 大威徳蔵法王子(だいいとくぞうほうおうじ)
 無憂蔵法王子(むうぞうほうおうじ)
 大弁蔵法王子(だいべんぞうほうおうじ)
 弥勒菩薩(みろくぼさつ)
 導首菩薩(どうしゅぼさつ)
 薬王菩薩(やくおうぼさつ)
 薬上菩薩(やくじょうぼさつ)
 華幢菩薩(けどうぼさつ)
 華光幢菩薩(けこうどうぼさつ)
 陀羅尼自在王菩薩(だらにじざいおうぼさつ)
 観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)
 大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)
 常精進菩薩(じょうしょうじんぼさつ)
 法印首菩薩(ほういんしゅぼさつ)
 宝積菩薩(ほうしゃくぼさつ)
 宝杖菩薩(ほうじょうぼさつ)
 越三界菩薩(おつさんがいぼさつ)
 毘摩跋羅菩薩(びまばつらぼさつ)
 香象菩薩(こうぞうぼさつ)
 大香象菩薩(だいこうぞうぼさつ)
 師子吼王菩薩(ししくおうぼさつ)
 師子遊戯世菩薩(ししゆけせぼさつ)
 師子奮迅菩薩(ししふんじんぼさつ)
 師子精進菩薩(しししょうじんぼさつ)
 勇鋭力菩薩(ゆえいりきぼさつ)
 師子威猛伏菩薩(ししいみょうぶくぼさつ)
 荘厳菩薩(しょうごんぼさつ)
 大荘厳菩薩(だいしょうごんぼさつ)
といいます。
このような菩薩摩訶薩八万人が参列していました。

 

是諸菩薩。莫不皆是。法身大士。
(ぜ しょ ぼ さつ。まく ふ かい ぜ。ほっ しん だい じ)
この諸々の菩薩は、皆これ法身の大士にならざることなし

説明 莫不、無不、勿不 などの二重否定は、強い肯定の意、せざるはなし、せざることなし と読む 

戒定慧。解脱。解脱知見。之所成就。
(かい じょう え。げ だつ。げ だつ ち けん。し しょ じょう じゅ)
戒・定・慧・解脱・解脱知見の成就する所なり

其心禅寂。常在三昧。
(ご しん ぜん じゃく。じょう ざい さん まい)
その心は禅寂にして、常に三昧に在りて、

恬安憺怕。無爲無欲。
(てん なん たん ぱく。む い む よく) 
恬安憺怕に、無爲無欲なり

顛倒乱想。不復得入。
(てん どう らん そう。ふ ぶ とく にゅう)
転倒し乱れた想いは、また入ることを得ず

靜寂清澄。志玄虚漠。
(じょう じゃく しょう ちょう。し げん こ まく)
静寂で清澄で、志は幽玄で、虚漠(限りなく大きい)なり。

守之不動。億百千劫。
(しゅ し ふ どう。おく ひゃく せん ごう)
これを守って動じないこと、億百千劫(無限の時間)なり

無量法門。悉現在前。
(む りょう ほう もん。しつ げん ざい ぜん)
無量の法門(仏の教え)は、悉く、現在前した(今この前に在った)。

得大智慧。通達諸法。曉了分別。性相眞實。有無長短。明現顕白。
(とく だい ち え。つう だつ しょ ほう。ぎょう りょう ふん べつ。しょう そう しん じつ。う む ちょう たん。みょう げん けんびゃく)
大智慧を得て、諸法に通達し、性相の眞實を曉了し分別するに、有無や長短は、明現で顕白なり。

又善能知。諸根性欲。
(う ぜん のう ち。しょ こん しょう よく)
又、善く能く、諸々の根性欲を知り、

以陀羅尼。無礙辯才。諸佛転法輪。隨順能転。
(い だ ら に。む げ べん ざい。しょ ぶつ てん ぽう りん。ずい じゅん のう てん)
陀羅尼や無礙な辯才を以って、諸佛の転法輪は、隨順して能く転ず

説明 陀羅尼は、梵語で唱える呪文、

 

●現代語訳

この菩薩たちは、皆、真理と一体となった高位の修行者です。
戒律を守り、禅定をし、智慧が深く、迷いから離れ、迷いから離れていることを自覚しています。


その菩薩たちの心は落ち着いて動じることがなく、常に一心に集中しており、現象に振り回されることなく常に安らかであり、ものごとにこだわることがありません。
自己中心的ではなく、必要以上の欲もありません。
真理を無視するような考えはなく、想いが乱れることもありません。
心が澄んで静かに落ち着いており、志しは高く、広くて限りがありません。
このことを守って長い間、動揺することなく、多くの教えを理解してきました。
大きな智慧を得ていますので、世界の事物・現象を深く観ることができ、物事の特徴と本質を見通し、見分け、そのものの特徴の有無、度合いをはっきりと見極めていました。

また、菩薩は、人々の機根や性格、欲望をよく見極め、善をすすめ悪を止める力と人々を説得する力によって、諸仏の教えに従い、その教えを人々に伝えることができました。

 

微�訐萪悄0舗四濘弌�
(み たい せん だ。い えん よく じん)
微�襪�先ず墮ち、以って欲塵を淹(ひた)し

説明 微�襪蓮∀�のしずく。欲塵 は、欲情が心身を汚すことを塵埃に例えていう語。

   しずくが落ちて、塵を濡らすと、埃がたたない の意。

開涅槃門。扇解脱風。
(かい ね はん もん。せん げ だっ ぷ)
涅槃門を開き、解脱の風を扇(あお)ぎ

除世悩熱。致法清涼。
(じょ せ のう ねつ。ち ほう しょう りょう)
世の悩熱を除き、法の清涼を致す

説明 法の清涼を致す は、法を聞くことにより心が洗われて清く涼しくなること。

次降甚深。十二因縁。
(し ごう じん じん。じゅう に いん ねん)
次に甚深なる十二因縁を降らして

用灑無明。老病死等。猛盛熾然。苦聚日光。
(ゆう しゃ む みょう。ろう びょう し とう。みょう じょう し ねん。く じゅ にっ こう)
もって灑(そそ)ぎ|無明・老・病・死・等の猛盛で熾然なる苦聚の日光に|

爾乃洪注。無上大乘。
(に ない こう ちゅう。む じょう だい じょう)
しこうして乃ち、洪(おおい)に、無上の大乘を注いで

潤漬衆生。諸有善根。
(にん し しゅ じょう。しょ う ぜん ごん)
潤漬し|衆生の諸有の善根を|

布善種子。遍功徳田。
(ふ ぜん しゅ し。へん く どく でん)
善の種子を布(し)いて、功徳の田に遍じ

普令一切。発菩提萌。
(ふ りょう いっ さい。はつ ぼ だい みょう)
普(あまね)く、令む|一切をして菩提の萌(め)を発せ|

智慧日月。方便時節。
(ち え にち がつ。ほう べん じ せつ)
智慧の日月や方便の時節

扶蔬増長。大乘事業。
(ふ そ ぞう ちょう。だい じょう じ ごう)
扶蔬増長し|大乘の事業を|

令衆疾成。阿耨多羅三藐三菩提。
(りょう しゅ しつ じょう。あ のく た ら さん みゃく さん ぼ だい)
衆をして、令む|阿耨多羅三藐三菩提を成(じょう)じ

常住快楽。微妙眞實。無量大悲。救苦衆生。
(じょう じゅう け らく。み みょう しん じつ。む りょう だい ひ。く く しゅ じょう)
常住の快楽、微妙眞實に、無量大悲、苦の衆生を救わ|

●現代語訳

ほこりの多い乾いた場所に水のしずくをたらせば、そこだけは塵をおさえることが出来るように、まずは、小さな教えを人々に説いて、その人の欲望を抑えました。
そうすることによって涅槃への門を開き、解脱へと導く縁となりました。
苦悩から離れられるようにと人々に教えを説き、教えを実践することの喜びを体験させました。
それは、暑苦しいところに冷たい風を吹かせて、涼しくて清々しく心地よい状態に導くことに似ています。


次に、非常に奥深い「十二因縁の法門」を説いて、苦の原因は真理を知らないことにあると教え、苦悩から離れる方法を具体的に説き明かしました。
その教えを聴いた人々は、照りつける灼熱の太陽の光から救ってくれる夕立のような恵みを感じました。
その後、この上もなく尊い大乗の教えを説き示し、誰もが持っている良心に潤いを与え、善の心を芽生えさせ、水田一面に稲が実るように、心を功徳で満たし、ひろく人々に菩提心を起こさせました。


菩薩の智慧は、暗闇を破す太陽や月の光のように、方便として必要な時によく人々を照らします。
そのことは、人々が大乗の道を進むことを助け、人々がまっすぐに最上の悟りの境地へとたどりつき、常に安らぎ、深い真理と限りない大きな慈悲の心で、苦悩する人々を救うようになります。

 

是諸衆生。眞善知識。
(ぜ しょ しゅ じょう。しん ぜん ち しき)
これ諸々の衆生の眞善知識

是諸衆生。大良福田。
(ぜ しょ しゅ じょう。だい ろう ふく でん)
これ諸々の衆生の大良福田

是諸衆生。不請之師。
(ぜ しょ しゅ じょう。ふ しょう し し)
これ諸々の衆生の請ぜざるの師

是諸衆生。安隱楽處。救處。護處。大依止處。
(ぜ しょ しゅ じょう。あん のん らく しょ。ぐ しょ。ご しょ。だい え し しょ)
これ諸々の衆生の安隱の楽處・救處・護處・大依止處なり

處處爲衆生。作大良導師。大導師。
(しょ しょ い しゅ じょう。さ だい ろう どうし。だい どう し)
處處に衆生の爲に、大良導師、大導師と作(な)る

能爲衆生盲。而作眼目。
(のう い しゅ じょう もう。に さ げん もく)
よく衆生の盲いたるが為には、しかも、眼目を作(な)し

聾劓唖者。作耳鼻舌。
(りょう ぎ あ しゃ。さ に び ぜつ)
聾・劓・唖の者には、耳・鼻・舌を作(な)し

諸根毀缺。能令具足。
(しょ こん き けつ。のう りょう ぐ そく)
諸根毀缺せるをば、能く具足せしめ

顛狂荒乱。作大正念。
(てん のう こう らん。さ だい しょう ねん)
顛狂荒乱なるには、大正念を作(な)さしむ

船師。大船師。運載群生。
(せん し。だい せん し。うん ざい ぐん じょう)
(この諸々の菩薩は) 船師、大船師なり、群生を運載し

度生死河。置涅槃岸。
(ど しょう じ が。ち ね はん がん)
生死の河を度して、涅槃の岸に置く

医王。大医王。分別病相。
(い おう。だい い おう。ふん べつ びょう そう)
医王、大医王なり、病相を分別し

曉了藥性。隨病授藥。令衆薬服。
(ぎょう りょう やく しょう。ずい びょう じゅ やく。りょう しゅ やく ぶく)
藥性を曉了し、病に隨って藥を授け、衆をして薬を服せしむ

調御。大調御。無諸放逸行。猶如象馬師。
(ぢょう ご。だい ぢょう ご。む しょ ほう いつ ぎょう。ゆ にょう ぞう め し)
(この諸々の菩薩は) 調御、大調御なり。諸の放逸の行なし。なお、如し|象馬師が

能調無不調。師子勇猛。威伏衆獸。難可沮壞。
(のう ぢょう む ふ ちょう。し し ゆ みょう。い ぶく しゅ じゅう。なん か そ え)
能く調(ととの)うるに調(ととの)わざることなく、師子の勇猛なる威が衆獸を伏して、沮壞すべきこと難きが|

遊戲菩薩。諸波羅蜜。於如来地。堅固不動。
(ゆ げ ぼ さつ。しょ は ら みつ。お にょ らい ぢ。けん ご ふ どう)
遊戲し|菩薩の諸波羅蜜に|、如来の地に於いて、堅固にして動じない

安住願力。廣淨佛国。不久得成。阿耨多羅三藐三菩提。
(あん じゅう がん りき。こう じょう ぶつ こく。ふ く とく じょう。あ の く た ら さん みゃく さん ぼ だい)
願力に安住し、廣く佛国を淨め、久からずして、阿耨多羅三藐三菩提を成ずることを得る。

是諸菩薩摩訶薩。皆有如斯不思議徳。
(ぜ しょ ぼ さつ ま か さつ。かい う にょ し ふ し ぎ とく)
この諸々の菩薩摩訶薩は、皆、かくの如き不思議の徳有り。

●現代語訳

この菩薩たちは、人々の真の善友です。善の心を育てる素晴らしい田畑であり、困った時に招いていなくても現れる師であり、人々に安らぎを与える人、救う人、護る人、心のよりどころとなる人です。

どこにあっても、人々のために、立派なリーダーとなります。もし、人が真理を見る眼を塞いでいたならば、眼を開かせる縁となり、真理を聞かない者、嗅がない者、味あわない者には、真理を体験できるような縁となり、心が狂って荒れ乱れている者には、心を落ち着かせ正気に戻るように関わります。

この菩薩たちは、まるで船長のようです。人々を船に乗せ、迷いの岸から、安らぎの岸へと送ります。

また、優れた医者のようです。あらゆる病状や多くの薬の効果に通じており、患者に適した薬が何かを見極め、病気に応じた薬を授け、人々はその薬を服します。

また、腕のいい調教師のようです。行いに乱れがなく、どのように荒れた象であっても、馬であっても、調教する術を持っています。それは、勇ましい獅子が威厳をもって、どのような獣であっても従わせるようなものです。

この菩薩たちは、悟りへの道を自由自在に行い、菩提心は定まっていて、動じることがありません。
菩薩は、誓願の力にとどまって、広くこの世界を浄めます。間もなく、最高の悟りを得ることでしょう。
この菩薩摩訶薩たちは、皆、このような人知の及ばないほどの徳を持っているのです。

 

其比丘名曰。(ご び く みょう わつ) その比丘の名は曰く

大智舍利弗。(だい ち しゃ り ほう)

神通目��連。(じん つう もく けん れん)

慧命須菩提。(え みょう しゅ ぼ だい)

摩訶迦旃延。(ま か か せん えん)

彌多羅尼子。(み た ら に し)

富樓那。(ふ る な)

阿若憍陳如。(あ にゃきょう じん にょ)

天眼阿那律。(てん げん あ な つ)

持律優婆離。(じ りつ う ば り)

侍者阿難。(じ しゃ あ なん)

佛子羅雲。(ぶっ し ら うん)

優波難佗。(う ば なん だ)

離波多。(り ば た)

劫賓那。(こう ひん な)

薄拘羅。(は く ら)

阿周陀。(あ しゅ だ)

莎伽陀。(しゃ か だ)

頭陀大迦葉。(ず だ だい か しょう)

優樓頻螺迦葉。(う る びん ら か しょう)

伽耶迦葉。(か や か しょう)

那提迦葉。(な だい か しょう)

如是等比丘。萬二千人。
(にょ ぜ とう び く。まん に せん にん)
かくの如き等(ら)の比丘は、一万二千人なり。

皆阿羅漢。盡諸結漏。無復縛著。眞正解脱。
(かい あ ら かん。じん しょ けつ ろ。む ぶ ばく じゃく。しん しょう げ だつ)
皆、阿羅漢なして、諸の結漏を盡くして、復た、縛著なく。眞正解脱なり

●現代語訳

説法会に参列している出家修行者の名は、
 大智舎利弗(だいちしゃりほつ)
 神通目健連(じんづうもつけんれん)
 慧命須菩提(えみょうしゅぼだい)
 摩訶迦旃延(まかかせんねん)
 弥多羅尼子富楼那(みたらにしふるな)
 阿若?陳如(あにゃきょうぢんにょ)
 天眼阿那律(てんげんあなりつ)
 持律優婆離(じりつうばり)
 侍者阿難(じしゃあなん)
 仏子羅雲(ぶっしらうん)
 優波難陀(うばなんだ)
 離波多(りはた)
 劫賓那(こうひんな)
 薄拘羅(はくら)
 阿周陀(あしゅうだ)
 莎伽陀(しゃかだ)
 頭陀大迦葉(ずだだいかしょう)
 優楼頻螺迦葉(うるびんらかしょう)
 迦耶迦葉(がやかしょう)
 那提迦葉(なだいかしょう)
といいます。
 このような出家修行者が、一万二千いました。皆、聖者の最高の境地の阿羅漢の位にあり、様々な心の結びや煩悩を滅し、また執着がなく、真に迷いから脱した者たちです。

 

 

爾時大莊厳菩薩摩訶薩。遍觀衆坐。各定意巳。
(に じ だい しょう ごん ぼ さつ ま か さつ。へん かん しゅ ざ。かく じょう い い)
その時大莊厳菩薩摩訶薩たちは、遍く觀じ|衆が坐して、各々定意なるを|、終わって

与衆中八萬菩薩摩訶薩倶。 從坐而起。来詣佛所。
(よ しゅ ちゅう はち まん ぼ さつ ま か さつ ぐ。じゅう ざ に き。らい げん ぶつ しょ)
衆中の八萬菩薩摩訶薩と倶に、坐より、しかも起って、佛所に来詣し、

頭面礼足。遶百千匝。
(づ めん らい そく。にょう ひゃく せん そう)
頭面礼足し、百千遍めぐり

焼散天華天香。
(しょう さん てん げ てん こう)
天華天香を焼散(焼香散香)し

天衣天瓔珞。天無價寶珠。從上空中。旋転来下。
(てん え。てん よう らく。てん む げ ほう じゅ。じゅう じょう くう ちゅう。せん てん らい げ)
天衣、天瓔珞、天無價寶珠が、上空の中より、旋転し来下し

四面雲集。而獻於佛。
(し ろん うん じゅう。に こん の ぶつ)
四面に雲のごとく集まり、しかも佛にたてまつる

天厨。天鉢器。天百味。充滿盈溢。
(てん ちゅう。てん ばつ き。てん ひゃくみ。じゅう まん よう いつ)
天厨の天鉢器に、天の百味が、充滿し盈溢し、

見色聞香。自然飽足。
(けん しき もん こう。じ ねん ほう そく)
色を見て、香を嗅ぐに、自然に飽足す。

天幢。天幡。天軒蓋。天妙楽具。
(てん どう。てん ばん。てん こん がい。てん みょう らく ぐ)
天幢、天幡、天軒蓋、天妙楽具が

處處安置。作天伎楽。娯楽於佛。即前胡跪合掌。
(しょ しょ あん ち。さ てん ぎ がく。ご らく お ぶつ。そく ぜん こ き がっ しょう)
所々に安置され、天の伎楽をなして、仏を娯楽せしめ、即ち、前(すす)んで胡跪し合掌し

一心倶共同聲。 説偈讃言。
(いっ しん く ぐ どう しょう。せつ げ さん ごん)
一心に倶共(ともども)に声を同じくして、偈(げ)を説いて、讃(ほ)めて言わく

●現代語訳

その時に、大荘厳(だいしょうごん)菩薩摩訶薩は、説法の会に参加しているすべての人々を見渡して、誰もが静かに坐り、心を定めているのを知ると、参列している八万の菩薩摩訶薩と共に立ち上がり、仏の近くへと進みました。
仏のもとに着くとみ足に額をつけて深く礼を捧げ、仏のまわりを何度も廻りながら、美しい花を頭上より散らし、芳しいお香をたきました。
天上界からは、天の衣、首飾り、貴重な宝石が、ゆっくりと回転しながら、あたり一面に降りてきました。
それらの天上界の宝物が次第に雲のように集まってきたのを、一つにまとめると仏へと捧げました。


また、天の調理場では、天の鉢や器に様々なご馳走を盛り付けました。
その色彩を見、芳しき香りを嗅ぐだけで、満足できるような御膳も仏へと捧げました。
また、天の幟や旗、天の傘、天の家具を仏のまわりに飾り、天の伎楽を演奏して奉りました。
そうした後に、仏の前へと進み、膝を地につけて礼拝し、合掌して、心を一つにして声を合わせ、詩を説き、仏の徳を讃えました。

 

 

 

 

大哉大悟大聖主。
(だい さい だい ご だい しょう しゅ) 大いなるかな大悟大聖主よ

無垢無染無所著。
(む く む ぜん む しょ じゃく) 無垢で無染で、無所著なり

説明 無所著 は、執着する所が無い の意

天人象馬調御師。
(てん にん ぞう め ちょう ご し) 天、人、象、馬の調御師なり

道風徳香熏一切。
(どう ふう とっ こう くん いっ さい) 道風徳香が一切に熏じ

説明 道が風となり、徳が香りとなって、あらゆるものに香る の意

智恬情泊慮凝靜。
(ち てん じょう はく りょ ぎょう じょう) 智は恬(しず)かに情は泊(しず)かに慮凝靜なり

説明 智恵も静か、感情も静か、思慮も凝念(疑念)も静か の意

意滅識亡心亦寂。
(い めつ しき もう しん やく じゃく) 意は滅し識は亡びて心は亦寂かなり

永断夢妄思想念。
(よう だん む そう し そう ねん) 永く夢妄の思想念を断じて

無復諸大陰入界。
(む ぶ しょ だい おん にゅう かい) また諸々の大陰入界もなし

其身非有亦非無。
(ご しん ひ う やく ひ む) その身は、有にあらず、無にあらず

非因非縁非自他。
(ひ いん ひ えん ひ じ た) 因にあらず、縁にあらず、自他にあらず

非方非圓非短長。
(ひ ほう ひ えん ひ たん ぢょう) 方にあらず、円にあらず、短長にあらず

非出非没非生滅。
(ひ しゅつ ひ もつ ひ しょう めつ) 出にあらず没にあらず生滅にあらず

非造非起非爲作。
(ひ ぞう ひ き ひ い さ) 造にあらず起にあらず爲作にあらず

説明 非爲作は、為すのでも作るのでもない の意

非坐非臥非行住。
(ひ ざ ひ が ひ ぎょう ぢゅう) 坐にあらず臥にあらず行住にあらず

説明 非行住 は、行くのでも、住む(とどまる)のでもない の意

非動非転非閑靜。
(ひ どう ひ てん ひ げん じょう) 動にあらず転にあらず閑靜にあらず

非進非退非安危。
(ひ しん ひ たい ひ あん き) 進にあらず退にあらず安危にあらず

非是非非非得失。
(ひ ぜ ひ ひ ひ とく しつ) 是にあらず非にあらず得失にあらず

非彼非此非去来。(
ひ ひ ひ し ひ こ らい) 彼にあらず此にあらず去来にあらず

非青非黄非赤白。
(ひ しょう ひ おう ひ しゃく びゃく) 青にあらず黄にあらず赤白にあらず

非紅非紫種種色。
(ひ く ひ し しゅ じゅ しき) 紅にあらず、紫や種々の色にあらず

●現代語訳

 大いなるかな! 
 最上の悟りを開かれた 大いなる聖主
 煩悩なく 迷いなく 執着なく
 天 人 動物たちの善き指導者となり
 行いは風 徳は香りとなって
 あらゆるものの心へと染み入り
 智慧定まり 心定まり 
 思慮もまた定まり
 意識滅し 心もまた滅し
 永く 夢 妄想が起こることなく
 また すべての因縁もありません
その身体は
 有ではなく 無ではなく
 因ではなく 縁ではなく 自他ではなく
 四角ではなく 円ではなく 短くも長くもなく
 出ではなく 没ではなく
 生じるのでも 滅するのでもありません
 造られたのではなく
 起こったのではなく
 為すのでもなく 作るのでもありません
 坐っているのではなく
 寝ているのではなく
 行くのでも とどまるのでもありません
 動くのではなく 転がるのではなく
 動きが止まっているのではなく
 進むのではなく 退くのではなく
 安全でも 危険でもありません
 肯定ではなく 否定ではなく
 得でも 損でもありません
 あちら側はなく こちら側はなく
 去るのではなく 来るのでもなく
 青ではなく 黄ではなく
 赤でもなく 白でもなく
 紅ではなく 紫やその他の色でもありません

 

戒定慧解知見生。
(かい ぢょう え げ ち けん しょう) 戒、定、慧、解、知見が生じ

三昧六通道品発。
(さん まい ろく つう どう ぼん ほつ) 三昧、六通、道品が発し

慈悲十力無畏起。
(じ ひ じゅう りき む い き) 慈悲、十力、無畏が起こり

衆生善業因縁出。
(しゅ じょう ぜん ごう いん ねん しゅつ) 衆生の善業や因縁が出る

●現代語訳

 持戒・禅定・智慧・解脱
 解脱知見の徳を修められて
 仏さまは 生じられ
 三昧・六神通力・三十七道品
 これらの修行から
 仏さまは 発せられ
 慈悲・十力・四無畏
 これらのはたらきによって
 仏さまは 起きられ
 人々の善の行為の
 因縁によって 出現されました

 

示爲丈六紫金暉。
(じ い じょう ろく し こん き) 示して丈六の紫金暉をなし

方整照曜甚明徹。
(ほう しょう しょう よう じん みょう てつ) 方整で照曜として甚だ明徹なり

毫相月旋項日光。
(ごう そう がつ せん こう にっ こう)
毫相の月は旋(めぐ)り項(うなじ)の日は光る

説明 仏の眉間には白く細い毛がはえていて、それが月のように旋回し、うなじから日の光が指している様子

旋髮紺青頂肉髻。
(せん ばつ こん じょう ちょう にっ けい)
旋髪紺青(せんぱつこんじょう)にして、頂きに肉髻(にくけ)あり

淨眼明照上下眴。
(じょう げん みょう きょう じょう げ じゅん)
淨眼明鏡のごとく上下にまじろぎ

眉睫紺舒方口頰。
(み しょう こん じょ ほう く きょう)
眉しょう紺舒(こんじょ)にして、方(ただ)しき口頬(くきょう)なり

脣舌赤好若丹華。
(しん ぜつ しゃっ こう にゃく たん げ)
唇、舌、赤好(しゃっこう)にして、丹華の若く

白歯四十猶珂雪。
(びゃく し し じゅう ゆ か せつ)
白歯の四十なる、なお珂雪のごとし

額廣鼻脩面門開。
(がっ こう び しゅ めん もん かい)
額広く鼻修(なが)く面門開け

胸表萬字師子臆。
(く ひょう まん じ し し おく)
胸に万字を表して、師子の臆(むね)なり

手足柔軟具千輻。
(しゅ そく にゅう なん ぐ せん ぶく)
手足柔軟にして千輻を具え

腋掌合縵内外握。
(やく しょう ごう まん ない げ あく)
腋掌合縵(やくしょうごうまん)あって内外に握れり

臂脩肘長指直纖。
(ひ しゅ ちゅう ぢょう し じき せん)
臂修肘長(ひしゅちょうちょう)にして指直く細し

皮膚細軟毛右旋。
(ひ ふ さい なん もう う せん)
皮膚は細軟にして、毛は右に旋(めぐ)れり

踝膝露現陰馬蔵。
(か しつ ろ げん おん め ぞう)
踝膝露現(かしつろげん)し陰馬蔵(おんめぞう)にして

細筋鎖骨鹿膊腸。
(さい こん さ こつ ろく せん ちょう)
細筋鎖骨、鹿膊脹(ろくせんちょう)なり

表裏映徹淨無垢。
(ひょう り よう てつ じょう む く)
表裏は映徹し 浄くして垢なし

濁水莫染不受塵。
(じょく すい まく ぜん ふ しゅ じん)
濁水(じょくすい)も染むるなく塵を受けず

如是等相三十二。
(にょ ぜ とう そう さん じゅう に)
是の如き等の相三十二あり

八十種好似可見。
(はち じっ しゅ ごう じ か けん)
八十種好見るべきに似たり

●現代語訳
 姿かたちとして 示されるのは
 身の丈 一丈六尺(4.8m)
 身体中より 紫金の光を発し
 姿勢正しく まわりを照らされ
 際立った存在です。
 眉間の白い毛は月のように旋り
 うなじからは
 太陽のような光が四方に放射し
 頭髪は 渦を巻き 紺青色で
 頭頂は 高く盛り上がっておられます。
 眼は 清らかで まるで鏡のようであり
 まぶたは 上下にまじろぎます。
 眉は 紺色でスラリとのび
 口と頬は よく整っています。
 唇と舌は 赤く丹華のようで
 歯は 雪のように白く
 四十本が揃っています。
 額は広く 鼻は長く 
 面門は開いており
 胸には 卍 があり、
 獅子のように胸を張っています。
 手足は柔らかく 車のような紋があり
 腋と手のひらには 細い線があって
 内外に握ることができます。
 手は長く 指は細く真っ直ぐで
 皮膚のきめは細かく
 毛は 右に渦巻いています。
 くるぶしと膝は 美しく現われていて
 性器は 馬のように隠れており
 筋は 細く 鎖骨は しっかりとしています。
 足は まるで鹿のように伸びています。
 前も後も美しく
 清浄であって垢がありません。
 濁った水に入っても汚れず
 塵も身体に付きません。
 このように仏は 三十二相があり
 細かく見れば 八十種の
 よき相をお持ちです。

 

 

而實無相非相色。
(に じつ む そう ひ そう しき)
しかも実には相非相の色なし

一切有相眼對絶。
(いっ さい う そう げん たい ぜつ)
一切の有相眼の対絶せり

無相之相有相身。
(む そう し そう う そう しん)
無相の相にして 有相の身なり

衆生身相相亦然。
(しゅ じょう しん そう そう やく ねん)
衆生身相の相も また然なり

●現代語訳
 このように特徴のある姿をされていますが
 実際には 相があるとかないということを
 超越された方であり
 すべての相は 見たままではありません。
 真実としては 相はありませんが
 人々のために 相を持って現れられました。
 人々の相も またその通りです。

 

能令衆生歡喜礼。
(のう りょう しゅ じょう かん ぎ らい)
よく衆生をして歓喜し礼して

投心表敬成慇懃。
(とう しん ひょう きょう じょう おん ごん)
心を投じ敬を表して慇懃(おんごん)なることを成ぜしむ

因是自高我慢除。
(しん ぜ じ こう が まん ぢょ)
これ自高我慢の除こるに因って

成就如是妙色躯。
(じょう じゅ にょ ぜ みょう しき く)
是の如き妙色の身を成就せり

●現代語訳
 人々は そのような仏さまの相をみて
 喜び 礼拝をなして
 心から帰依をし 敬意を表して
 真心を込めるようになります。
 仏は 驕り高ぶりを捨てることによって
 このような素晴らしい相を得られました。

 

今我等八萬之衆。
(こん が とう はち まんし しゅ)
今、我等、八万の衆

倶皆稽首咸歸命。
(く ぐ けい しゅ げん き みょう)
倶に皆稽首して咸く

善滅思相心意識。
(ぜん めつ し そう しん い しき)
善く思想心意識を滅し

象馬調御無著聖。
(ぞう め ぢょう ご む ぢゃく しょう)
象馬調御無著の聖に帰命し

稽首歸依法色身。 戒定慧解知見聚。
(けい しゅ き え ほう しき しん。かい ぢょう え げ ち けん しゅ)
稽首して法色身戒定慧解、知見聚に帰依し

稽首歸依妙種相。
(けい しゅ き え みょう しゅ そう)
稽首して妙種相に帰依し

稽首歸依難思議。
(けい しゅ き え なん し ぎ)
稽首して難思議に帰依し

梵音雷震響八種。
(ぼん のん らい しん きょう はっ しゅ)
梵音雷震のごとく響き八種あり

微妙�聢匿喊識鵝�
(み みょう しょう じょう じん じん のん)
微妙清浄にして甚だ深遠なり

四諦六度十二縁。
(し たい ろく ど じゅう に えん)

隨順衆生心業転。
(ずい じゅん しゅ じょう しん ごう てん)
衆生の心業に随順して転じ

若有聞莫不意開。
(にゃく う もん まく ふ い かい)
もし 聞くことあるは意開けて

無量生死衆結断。
(む りょう しょう じ しゅ けつ だん)
無量生死の衆結断せざることなし

有聞或得須陀ヲン。 斯陀阿那阿羅漢。 無漏無爲縁覺處。 無生無滅菩薩地。
(う もん わく とく しゅ だ おん。し だ あ な あ ら かん。む ろ む い えん がく しょ。む しょう む めつ ぼ さつ ち)
聞くことあるは、或は、須陀ヲン、斯陀・阿那・阿羅漢、無漏無為の縁覚処、無生無滅の菩薩地を得

或得無量陀羅尼。 無礙楽説大辯才。
(わく とく む りょう だ ら に。む げ ぎょう せつ だい べん ざい)
或は 無量の陀羅尼、無礙(むげ)の楽説大弁才を得て

演説甚深微妙偈。
(えん ぜつ じん じん み みょう げ)
甚深微妙の偈を演説し

遊戲澡浴法清渠。
(ゆ け そう よく ほう しょう こ)
遊戯して法の清渠(しょうこ)に澡浴(そうよく)し

或躍飛騰現神足。
(わく やく ひ とう げん じん そく)
或は躍り飛騰(ひとう)して神足を現じ

出没水火身自由。
(しゅつ もつ すい か しん じ ゆう)
水火に出没して 身自由なり

如来法輪相如是。
(にょ ぜ ほう りん そう にょ ぜ)
如来の法輪相 是の如し

清淨無邊難思議。
(しょう じょう む へん なん し ぎ)
清浄無辺にして思議し難し

我等咸復共稽首。
(が とう げん ぶく )
我等咸く また共に稽首して

歸命法輪転以時。
(き みょう ほう りん てん い じ)
法輪転じたもうに時を以って帰命し

稽首歸依梵音聲。
(けい しゅ き え ぼん のん じょう)
稽首して梵音声に帰依し

稽首歸依縁諦度。
(けい しゅ き え えん たい ど)
稽首して縁・諦・度に帰依す。

●現代語訳

 今 私たち八万の衆は
 ともに皆 深く敬意を表しています。
 あらゆる思想や執着心 意識を滅せられ
 象や馬をうまく調教するように
 人々の心を善に導かれる
 執着のない聖なるお方に帰依いたします。
 心から礼をなし
 法身としても 色身としても
 戒律・禅定・智慧・解脱
 解脱知見を成しとげられたことに
 帰依いたします。
 心から礼をなし
 素晴らしいお姿に帰依いたします。
 心から礼をなし
 非常に深い智慧に帰依いたします。

 仏さまのお声は 雷が鳴り響くように
 多くの人々に広まります。
 そのお声による教えは
 誰もが好む声であり
 柔らかく 違和感がなく 智慧があり
 納得ができ 正しく 奥深く 
 尽きることがなく
 他と比べることのない程に優れ
 清浄で 非常に奥深い趣があります。
 四諦・六波羅蜜・十二因縁など
 人々の心と行いに応じて
 教えを説かれます。

 もし この教えを聞くことができれば
 心から執着が除かれ
 多くの変化へのとらわれから
 離れることができます。
 仏さまのみ教えを聞くことによって
 声聞の弟子たちは
 まずは 思想の迷いを捨てて
 須陀?(しゅだおん)の位に入り
 次には 貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)の
 三毒を捨てて 
 斯陀含(しだごん)の位に進み
 次には 色欲・貪欲・財欲などの欲を捨てて 
 阿那含(あなごん)の位になり
 最後には 煩悩を捨てて
 阿羅漢(あらかん)の果を
 得ることができます。
 または 煩悩なく 執着のない
 縁覚の境地に入り
 または 無分別の菩薩の果を
 得ることができます。
 あるいは 多くの善をすすめ悪をとどめる言葉や
 障害を乗り越えて 
 自由自在にすすんで説法をする
 大いなる説得力を得て
 非常に奥深く 極めて優れた詩を説き
 修行を自由自在に行って
 法の清らかな水路で洗い清め
 または 身を躍らせて
 空を飛びまわる様な神の足を現じ
 水中 火中に出入りしても
 自由な身体を持てるようになります。
 如来の教えは 以上の様に清浄無辺にして
 人々の考えの域をはるかに超えています。
 私たちは また共に深く頭を下げ
 時に応じて説法をされる
 その教えに帰依いたします。
 深く頭を下げ
 清きお声に帰依いたします。
 深く頭を下げ
 十二因縁・四諦の法門・六波羅蜜の
 教えに帰依いたします。

 

 

 

世尊往昔無量劫。
(せ そん おう しゃく む りょう ごう)
世尊往昔の無量劫に

勤苦修習衆徳行。
(ごん く しゅ しゅう しゅ とく ぎょう)
勤苦に衆の徳行を修習し

爲我人天龍神王。
(い が にん てん りゅう じん のう)
我人天龍神王の為にし

普及一切諸衆生。
(ふ ぎゅう いっ さい しょ しゅ じょう)
普く一切の諸の衆生に及ぼせり

能捨一切諸難捨。 財寶妻子及国城。
(のう しゃ いっ さい しょ なん しゃ。ざい ほう つい し ぎっ こく じょう)
よく一切の諸の捨て難き財宝妻子及び国城を捨てて

於法内外無所悋。
(お ほう ない げ む しょ りん)
法の内外に於いて悋む所なく

頭目髓腦悉施人。
(づ もく ずい のう しつ せ にん)
頭目髄脳悉く人に施せり

奉持諸佛清淨禁。
(ぶ ぢ しょ ぶつ しょう じょう きん)
諸仏の清浄の禁を奉持して

乃至失命不毀傷。
(ない し しつ みょう ふ き しょう)
乃至命を失えども 毀傷したまわず

若人刀杖来加害。
(にゃく にん とう ぢょう らい か がい)
もし人刀杖をもって来って害を加え

惡口罵辱終不瞋。
(あっ く め にく じゅ ふ しん)
悪口罵辱すれども 終に瞋りたまわず

歴劫挫身不惓惰。
(りゃっ こう ざ しん ふ けん だ)
劫を歴て身を挫けども 惓惰せず

晝夜攝心常在禅。
(ちゅう や せつ しん じょう ざい ぜん)
昼夜に心を摂めて常に禅にあり

遍學一切衆道法。
(へん がく いっ さい しゅ じょう どう ほう)
遍く、一切の衆の道法を学して

智慧深入衆生根。
(ち え じん にゅう しゅ じょう こん)
智慧深く 衆生の根に入り

是故今得自在力。
(ぜ こ こん とく じ ざい りき)
この故に 今自在の力を得て

於法自在爲法王。
(お ほう じ ざい い ほう おう)
法に於いて 自在にして法王と為り

我復咸共倶稽首。 歸依能勤諸難勤。
(が ぶ げん ぐ く けい しゅ。き え のう ごん しょ なん ごん)
我 また咸くともに稽首して、よく諸の勤め難きを勤め、帰依す

●現代語訳

 世尊は はるかなる昔より
 非常に苦労をされ
 数々の徳行を修められました。
 ご自分のためだけではなく
 人や天の神々のために
 様々な魔神たちのためにされ
 その功徳は 広く人々に及ぼしました。
 とても捨てがたい様々な
 財宝 妻子国城を捨てて
 それらの物質的な物
 外面的なものだけではなく
 内面的な執着も
 惜しむことなく捨て去りました。
 その頭脳によって悟られたこと
 目で正しくとらえられた世界は
 すべて他者に施され
 諸仏によって唱えられた
 清浄なる戒律を大切に保たれて
 命にかけても
 破られる事はありませんでした。
 もし 人が刀や杖を持って現われて
 振りまわし危害を加えようとしても
 悪口を言い、激しく罵っても
 一度たりとも
 お怒りになることはありませんでした。
 非常に長い年月
 修行を続けられても怠けることはなく
 昼も夜も心を穏やかにして乱れる事がなく
 この世の一切の修行の道
 教えを学んでおり
 智慧が深く 人々の機根を見通されています。
 この様な理由から
 今 自在の力を得て
 教えにおいて自在にして
 法の王となられました。
 私たちは また ことごとく
 皆ともに頭を深く下げ
 よく諸々の勤め難くを勤められた
 そのご努力に心から帰依いたします。

 

 

●解説

無量義経は、『徳行品』『説法品』『十功徳品』の三章で成っています。

�‘噌塢福覆箸�ぎょうほん)第一無量義経の序分です。釈尊の完全円満な徳と衆生を救済する行を讃嘆する章です。

�∪睨”福覆擦辰櫃Δ曚鵝紡萋麑砧無膳个寮欺(�です。釈尊が無量義の教えを説く章です。真理を悟り、相手の機根を見抜くことが出来れば、あらゆる人々を臨機応変に救うことができます。釈尊の説法の特徴は対機説法だと言われますが、その心得と実践方法を説く章です。

��十功徳品(じっくどくほん)第三無量義経の流通分です。無量義の教えを実践することによる功徳を十に分別して示された章です。
徳行品では、まず、『無量義経』が、いつ、どこで、誰に対して説かれたのかが明確にされています。釈尊の説法は対機説法ですから、対象によって説き方や教えの浅深が変わりますので、はじめに誰に対して説かれたのかを把握しておく必要があります。

多くの仏教経典の最初には、「是の如きを我聞きき」という言葉があります。この言葉は、釈尊が滅してすぐに、教えが乱れないようにと、仏弟子たちが結集して教えをまとめた時に使われた言葉だと言います。釈尊の教えを聞いた者が、「是の如きを我聞きき」と言ってから、自分の聞いた内容を発表しました。参加者全員が、その内容を確認し、間違いがないと認めたら、全員で一緒に唱えてそれを記憶しました。

ほとんどの教えは、阿難が記憶していた内容だといいます。阿難は、釈尊の侍者でしたので、最も多くの教えを聞いていたといいます。よって、多聞第一と呼ばれていました。記憶された教えは、師から弟子へと口伝によって伝承されました。その時も、「是の如きを我聞きき」と告げてから弟子に口伝したといいます。

霊鷲山には、多くの声聞、多くの菩薩、天界の神々や神獣、魔物、地上界の人々が集っています。このことから、この教えは広く大衆に説かれた教えだということが判ります。つまり、大乗の教えです。

集った人々は釈尊のもとに進み、一人一人が深く敬意を表わしました。経典によれば、人々は袈裟の右肩を脱いで露わにし、仏さまのところに行くと膝をつき、頭頂を仏さまのみ足に近づけるほど深く頭を下げて礼をしました。礼の後は、仏さまに露わになった右肩を仏さまに向けて、右回りにぐるぐると廻り、廻った後に自分の席に戻りました。古くからの習わしで、インドでは左を不浄とし、右を浄とします。仏教でも同じです。このことから、右肩を仏さまに向けて廻るのでしょう。

●言葉の意味

○通序(つうじょ)仏教経典に共通する序文のこと。その経典が、いつ、どこで、説かれたのかを最初に明かしている。信・聞・時・主・処の経の五事が記される。

�/�=如是法成就。釈尊の説法を正確に記述しているということ。
�∧后甓翳洪誉�就。この我とは、ほとんどの経典において、釈尊の侍者として説法を聞いた阿難のことをいう。
��時=一時時成就。釈尊がこの説法をしたのが、いつであるかの記述。
�ぜ隋疂�主成就。この教えを説かれたのは釈尊に間違いないという記述。
�ソ茵畚参�舎城処成就。釈尊がどこで説法をしたのかの記述。
以上の五事に衆成就(聴聞相手)を加えて、六成就という。

○王舎城(おうしゃじょう)(梵)ラージャグリハ "raajagRha"中インドのマガダ国の首都。マガダ国は、古代インドの十六大国の一つ。他の国に比べてカースト制度が緩かったため、新興宗教が多く起こった。仏教やジャイナ教はこの国で生まれ、広く布教がされた。
〜マガダ国の首都が王舎城です。この土地は外輪山によって、四方が山に囲まれていたために、自然の要塞のようでしたので首都として選ばれました。釈尊の時代は、国土をめぐる戦争が続いていましたので、王は国を護る必要がありました。その点、王舎城は適した地形だったようです。城というのは、日本の城の意味ではなく街のことです。街全体を塀で囲み、敵からの侵入を拒みました。
釈尊の生まれた紀元前五世紀頃のインドは、村から街へとコミュニティ形態が変化していました。王族の権力が大きくなり始め、バラモンを頂点とするカースト制への反発もあり、そのことから仏教に帰依する王族も多かったようです。マガダ国のビンビサーラ王も、その息子のアジャータシャトル王も仏教に帰依していました。

○耆闍崛山(ぎしゃくせん)(梵) グリドラ・クータ "gRdrha-kuuTa"の音写。霊鷲山(りょうじゅせん)のこと。
〜王舎城の東北にあり、釈尊が晩年に説法をした場所として有名です。鷲が多いこと、霊山だったことからも分かるように、この山の頂上では、鳥葬が行われていたといいます。死体が転がっている近くで、釈尊は生活をしていたようです。

○比丘(びく)(梵) ビクシュ "bhikSu"ビクシュを音写して比丘という。出家して具足戒を受けた男性修行者のこと。

○菩薩(ぼさつ)(梵)ボーディサットヴァ "bodhisattva"悟りを求める者、悟りを具えた者のこと。仏果を求め、菩提心を起こして仏道に入り、六波羅蜜の行を修する修行者。

○摩訶薩(まかさつ)(梵)マハーサットヴァ "mahaasattva"大いなる者のこと。大乗の修行者のことをいう。

○菩薩摩訶薩(ぼさつまかさつ)大乗の菩薩のこと。菩薩とは上求菩提、摩訶薩を下化衆生とも解釈される。

○八部衆(はちぶしゅう)仏教を守護する天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩侯羅伽のこと。

�‥掘覆討鵝法弁陝� デーヴァ "Deva"天上界に住む神々のこと。もともとは、ヴェーダの神。仏教では、八部衆の一群として仏法を護っている。梵天、帝釈天など。

�⇔供 覆蠅紊Α法弁陝� ナーガ "Naga"蛇神。インド神話の龍は、上半身は人間で頭に五頭の蛇があり、下半身は大蛇の姿で表わされる。このように古代インドでは、半身半蛇の姿であったが、中国で、中国伝承の龍のイメージに変わって日本に伝わったため、日本の龍も中国的な大蛇風の姿で表わされる。天候を操る力があり、怒れば雨を降らさずに干ばつにし、怒りがおさまったら雨を降らせるという。釈尊の成道の時、ずっと守護したという伝説もある。

�L觝機 覆笋靴磧法弁陝� 男・ヤクシャ "yakSa" 女・ヤクシニー "yaksnii"聖霊。古代インド神話に登場する鬼神。毘沙門天の眷属ともいわれる。

�ごワ鯒漫 覆韻鵑世弔弌法弁陝� ガンダルヴァ "gandharva"飛天。インド神話では、帝釈天に仕える半神半獣の楽団に属し、神々が集まる宮殿において、美しい音楽を奏でる役割を担っている。神々の飲む霊薬「ソーマ」を守る役も果たしている。香を食事とし、身体からも芳しい香りを放つ。乾闥婆の妻は、天女のアプサラスである。

�グそね紂 覆△靴紊蕁法弁陝� アスラ "asura"魔族。意訳は非天。阿修羅は、元は天上界の神だったが、帝釈天との戦いに敗れて、海中に落とされ神の位も剥奪された。

�Σ猩依紂 覆�るら)(巴) ガルダ "garuda"鳥人。インド神話ではヴィシュヌ神の乗り物とされ、蛇や龍を食べて退治する。鳥頭人身有翼である。インドネシアの国営航空会社のシンボルであり、日本のカラス天狗のモデルだともいわれる。

�Ф枡疝紂 覆�んなら)(梵) キンナラ "kimnara"馬頭人身。歌の上手な音楽の神。男性の緊那羅は半人半馬で、女性の緊那羅はキンナリーと呼ばれ、美しい天女の姿をしている。半人半馬のため人非人ともいう。

��摩侯羅伽 (まごらが)(梵) マゴラガ "mahoraga"「大きな蛇」の意味。大蛇の神格。蛇頭人身。音楽神。身体が人間で、首から上がニシキヘビのような姿をしている。

○四衆(ししゅう)比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷のこと。

�“羌屐覆咾�)(梵)ビクシュ "bhikSu"出家して具足戒を受けた男性修行者のこと。

��比丘尼(びくに)(梵)ビクシュニー "bhikSuNii"出家して具足戒を受けた女性修行者のこと。

�Mデ椋鼻覆Δ个修�)(梵)ウパーサカ "upaasaka"三帰五戒を受けた在家の男性修行者のこと。清信士、居士とも訳す。

�ねデ粍弌覆Δ个ぁ法弁陝縫Ε僉璽轡� "upasikaa"三帰五戒を受けた在家の女性修行者のこと。清信女と訳す。

○転輪王(てんりんおう)(梵)チャクラヴァルティ・ラージャン  "cakravarti-raajan"古代インドの伝説上の理想の王。身に三十二相を具え、即位の時に天より輪宝を感得し、これを転じて四方を征服するので転輪王という。輪宝に金・銀・銅・鉄の四種があり、その輪宝の種類によって治める範囲が異なる。

○囲遶(いにょう)聖なるものを囲んで、右回りに廻ること。

○供養(くよう)(梵) プージャナー "puujanaa"仏・菩薩・諸天などに、香・華・燈明・飲食などの供物を真心から捧げること。供養には、「利供養」「敬供養」「行供養」の三種がある。

�〕�供養(りくよう)衣服臥具などの物品を捧げて供養すること。

��敬供養(きょうくよう)讃嘆・恭敬する供養。

�9垓〕棔覆�ょうくよう)仏法を実践する供養。

 

 

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