月刊Hanada ありがとう そして さようなら安倍晋三元総理 (2022)

2023.01.16

 つくば市の図書館に、この本が、通常本の書架に置かれていたので、喜んで借りてきました。
私は、Kindle版を所有しています。
月刊Hanadaから、安倍総理追悼号が、3種類でていますが、これは、最初の号です。

 私の知っている左翼リベラルの人は、安倍首相は、何もしなかった無能の総理だというのですが、
この本の「安倍晋三の軌跡」をみると

第一次安倍内閣のときに
2006年12月 防衛庁設置法等改正
2006年12月 教育基本法改正
2007年05月 日本国憲法の改正手続きに関する法律(国民投票法)成立
第二次安倍内閣のときに
2013年12月 特定秘密保護法成立
2014年07月 臨時閣議で「集団的自衛権」容認の方針を決定
2015年09月 集団的自衛権行使容認を含む安全保障関連法成立
2015年12月 日韓合意、慰安婦問題で10億円拠出
2016年05月 伊勢志摩サミット
2016年05月 オバマ大統領が、広島 平和公園を訪問

と、立派な業績が並んでいますが、左派リベラルにとっては、都合の悪い業績ばかりです。

この後、2017年から、森友学園問題や加計学園問題が大々的にとりあげられ、
安倍総理の改革スピードは、急激に減速してしまいました。

 この号の目次を、以下に示します。

安倍晋三 次の世代のために 月刊Hanadaセレクション2018年

安倍晋三・櫻井よしこ 朝日新聞と無責任野党に問う 月刊Hanada2019年8月号

安倍晋三・百田尚樹 対談 世界を変えた日本 月刊Hanada2022年2月号

安倍晋三・加藤康子 これは歴史戦だ 佐渡金山 世界遺産登録問題 月刊Hanada2022年6月号

秘蔵グラビア 人間・安倍晋三

安倍晋三 総理のつぶやき3188日

島田洋一 世界を主導した安倍「地球儀外交」

安倍晋三名演説 真珠湾 真珠の輝きに満ちた和解の象徴 2016年12月27日

安倍晋三名演説 インド国会 二つの海の交わり 2007年8月22日

安倍晋三名演説 米国連邦議会 不動の信念 希望の同盟へ 2015年4月29日

安倍晋三名演説 ニューヨーク証券取引所 ウォール街のど真ん中でアベノミクスを語る 2017年9月20日

安倍晋三・H.R.マクマスター 中国の脅威とどう闘うか 月刊Hanada2021年10月号

安倍晋三 編集長インタビュー 見てみたかった"石原慎太郎総理" 月刊Hanada2022年4月号

安倍晋三 編集長インタビュー 私が会ったプーチン大統領とゼレンスキー大統領 月刊Hanada2022年5月号

安倍晋三・有本香 未来への新たな決断 月刊Hanada2018年2月号

安倍晋三・本田悦朗 アベノミクス批判に強く反論する 月刊Hanada2022年7月号

安倍晋三 編集長インタビュー 安倍総理、闘争宣言 月刊Hanada2020年9月号

安倍晋三 近畿大学卒業式講演 諦めない勇気をもってほしい 2022年3月19日

山本皓一 安倍総理 最後の写真撮影

山岡鉄秀 安倍元総理から届いた一通の手紙

渡辺利夫 安倍総理が問うた「戦後」の意味

先崎彰容 令和のテロリズムと昭和のテロリズム

安倍晋三の軌跡


 山岡鉄秀さんの「安倍元総理から届いた一通の手紙」は、私のHPでも紹介した山岡さんの「日本よ、もう謝るな!」に関連しているので、内容を少し紹介します。

 山岡さんが、まだオーストラリアにいた2014年に、安倍総理が、オーストラリアに来て連邦議会で演説することになりました。
 少し引用します。

 当時、中韓反日団体が突然、シドニーで結成され、「反日活動工作」を開始。中国人と韓国人が多く住むシドニー郊外のストラスフィールドという街では、駅前に慰安婦像を建てることが市議会に提案されていた。

 安倍総理の来豪を知った反日団体はバスを連ねてキャンベラに押しかけ、連邦議会の外で横断幕を掲げて抗議デモを始めた。そして、韓国系の市議会議員が全連邦議会議員と州議会議員に当時のアボット首相宛ての公開レターを送り付けた。
 レターの中身は安倍総理と日本政府を激しく非難し、オーストラリアが日本を特別視しないように要求するものだった。


 山岡さんは、このレターを和訳して、安倍首相に随行した衛藤晟一総理補佐官(当時)に託し、対応を依頼しました。

 安倍首相は、7月8日にで演説したあとの共同記者会見で、アボット首相は、こう答えました。

「オージー風に言わせてもらえば、日本を公平に扱おう(Give Japan a fair go)と言いたい。日本は七十数年前の行動によって評価されるのではなく、今日の行動によって評価されるべきだ。日本は戦後、模範的な国際市民であり続けているのだから」

 安倍総理の訃報を知り、アボットさんは、こう語りました。

「衝撃的な暴力行為による安倍晋三の死によって、オーストラリアは偉大な友人を失い、日本は戦後最も重要な指導者を失いました。

安倍総理のもと、日本は西太平洋の主要な民主主義国家として正当な地位を占めました。

彼はクワッドの父であり、台湾の友人であり、自由主義の価値観を固く守っている人でした。

彼は、最近FTAを締結するとともに、すでに親密な関係にあった両国のパートナーシップに重要な戦略的次元を追加しました。」

 表題の「一通の手紙」は、山岡さんの友人の石井さんが受け取った手紙のことです。

 ミュージシャンの石井さんが、2018年に台湾講演を行った時、地元の95歳の牧師、ウイアンさんと出会い、こう語るのを聞いたそうです。
「私たちは日本を兄だと思ってしたっていたのに、どうして日本は一言もなく自分たちを捨てて去ったのか」「よく戦ってくれた、ご苦労さん、の一言もいまだにない。せめて、その言葉だけでももらえないものか」

 石井さんは、知り合いの政治家を通じて安倍総理への連絡を試みますが、進展のないまま、ウイワンさんは、亡くなってしまいました。
 2021年5月11日に、山岡さんが、安倍首相に会うことになったとき、石井さんが書いた手紙を、山岡さんが、手渡すことができました。
 3週間後に、5月29日付けの安倍さんの手紙が、石井さんに届きました。
安倍さんの暖かい手紙が届いたことを紹介するのが、山岡さんのこの文章の目的です。

 日本のマスコミは、政権を批判する立場に立つことを是としているため、政権を批判し貶める報道はしますが、政権の成果を称賛することは、殆どありませんので、国民は、暗くなるばかりです。
NHKも、基本的には、この立場です。


 政権は、もっともっと広報活動に力をいれるべきかもしれません。

 「本が好き!」にも、書評を、投稿しました。

https://www.honzuki.jp/book/313063/review/286249/

 

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