コルグ microARRANGER

jump to 2020.10.8

2012.2.12 更新2020.8.13

●  はじめに

 コルグから新発売のmicroARRANGERを購入しました。コルグの製品群のなかでは、シンセサイザーのグループに入っていますが、極めて廉価でお買い得です。ふつう、シンセサイザーは、スピーカーが付いていないのですが、この機種はスピーカーがついていて、そのまま鳴らすことができます。長時間ヘッドフォンを付けるのが嫌いなかたには、おすすめです。

 コルグのmicroARRANGERは、簡単にいえば、自動伴奏機能付きのシンセサイザーであるが、ジョイスティックなどシンセサイザーの機能を多数保持しているため、自動伴奏機能付きの電子キーボードと比べて、はるかに多機能です。使いこなすことができれば、極めてコストパフォーマンスが高いことになります。

 コルグは、いわゆる電子キーボードとよばれるスピーカー付きのPa (professional arranger) シリーズも販売しているので、鍵盤や音質にこだわるときは、Paシリーズを検討したほうがいいかもしれません。最近発売された Pa50SD は、かなり廉価となっています。

 microARRANGER の使い方については、コルグの特設サイト

   https://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microarranger/

に詳しく解説されています。

 特に、氏家克典さんによる解説は、詳しく参考になります。

  https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=eRBQqU1Ewhw&feature=emb_logo

 microARRANEGRの三大特長は、以下の通りです。

特長1 極めて軽量なので、膝の上でも弾けるし、もちはこびが簡単

 横幅72cmの61鍵のミニキーボードを採用しており (通常の61鍵だと83.5cm)、直径10cm、5W のスピーカーを2個内蔵しているにもかかわらず、873(W)×277(D)×91(H)mmー、4.2kgと、軽量コンパクトなので、椅子やソファーにすわって、膝の上に置いて弾いても、快適である。専用のソフトケースも販売されていて、持ち運びも簡単です。

 ミニ鍵盤は、指がもつれて、弾きづらいこともあるのですが、音域の広い曲を弾くときには、手の移動量が少なくてすむので、弾きやすくなるという利点があり、結構、おもしろいです。手が小さい子供や女性には、むしろメリットかもしれません。同じミニ鍵盤を採用しているコルグのmicroSTATIONについて、YouTubeで三回にわたって、ピアニストの織原洋子さんが使用感を語っています。

特長2 ジョイスティックで、ピッチと、モジュレーションがコントロールできる

 ジョイステックに、ピッチ・ホイールと、モジュレーション・ホイールの機能を持たせていて、ピッチと、モジュレーションがコントロールできます。通常の電子キーボードは、ピッチ・ホイールがついているだけなので、音高しかいじれませんが、ジョイスティックでモジュレーションを制御して、楽器のビブラートの加減が調整できます。

 ピアノは、両手で弾きますが、弦楽器や管楽器の音色のときは、片手で済むので、左手でジョイスティックが操作できます。

特長3 4つのシングルタッチ・ボタンで、キーボードの音色の変更が簡単

 演奏の途中で、音色を変えたいときに、ワンタッチで変えることが出来るので、便利な機能です。

 

● 自動伴奏は8トラック、キーボード演奏は4トラック

 自動伴奏は、ドラムス、パーカッション、ベースに加えて、さらに5つのトラックがあり、伴奏楽器としてギターや、鍵盤楽器、ブラスなどを加えることができる。自動伴奏の演奏内容は、スタイルで選択する。

 キーボード演奏用のリアルタイム・トラックは、UPPER1、UPPER2、UPPER3、LOWERの4つのトラックがあり、キーボードを低音域と高音域にわけて、音色を指定したり、高音域に、3種類の音色を指定して、同時に鳴らしたり、切換えたりできる。これらリアルタイム・トラックの音色は、パフォーマンスで選択する。

 microARRANGERの電源をいれると、スタイル・プレイ モードで立ち上がり、演奏スタイルとして Groove Balad 、パフォーマンスとしては 1-1 が選択され、中央画面のstyle playには、Groove Bld 1-1 と表示される。テンポは71である。

 パフォーマンスの 1-1 は、StereoGrand であり、下側右半分に、UPPER1、UPPER2、UPPER3、LOWERの4つのトラックの音色が表示されている。UPPER1のGrand Pianoと、LOWERのAnalog Strが、ONになっている。KEYBOARD MODEのFULL UPPERボタンか゜ONのときは、すべ゛ての鍵盤が、Grand Piano音色であり、SPLITボタンを押すと、低音域は、Analog Strings音色となる。

 パフォーマンスの4つのトラックの音色は、シングル・タッチ・セッティングのF-1、F-2、F-3、F-4、を押すと瞬時に変更できる。一度押してしまうと、F-1、F-2、F-3、F-4の間での変更は可能だが、最初の音色には戻れません。設計仕様に難があると思います。

 TRK SELECT (トラック・セレクト)ボタンを押すと、伴奏の8チャンネルの音色が表示される。

 スタイルは、テンポとパフォーマンスと関連づけて保存されているので、スタイルを変更すると、テンポと、パフォーマンスが変更される。

● 操作モード

 microARRANGER には、5つの操作モードがある。操作に混乱しないためにも、それぞれの基本的な使い方を理解しておこう。

(1) スタイル・プレイ  自動伴奏のスタイルを選択し、鍵盤でリアルタイム演奏を行います。

(2) ソング・プレイ   

 SDカードに記録されたソング(midiもしくはkarファイル)を再生しながら、鍵盤でリアルタイム演奏を行います。

 二つのソングを同時に再生し、バランス・スライダーでミックスさせながら、演奏することができます。

(3) バッキング・シークエンス 
(4) ソング       
(5) プログラム    

 

● スタイル・プレイ

 304種のスタイルが用意されていて、マニュアルの表紙にリストが印刷されている。

19のグループのそれぞれに16種類あり、合計304種類となる。

 グループ名は、8/16 Beat 1, 8/16 Beat 2,  Ballad, Ballroom, Dance, Rock, Soul & Funk, World 1, World 2, World 3, Latin 1, Latin 2, Latin Dance, Jazz 1, Jazz 2, Trad, User 1, User 2, User 3 である。

 コルグのホームページで、MicroARRANGER用のボーナス・スタイルを無償で提供する頁がある。

ダウンロードして、解凍すると、JP_STYLE.SET, Styl-v01.set, PianoSty.set などのファイルがえられるので、SDカードに書き込んで、microARRANGERで使うことができる。

各.SETファイルの中に、STYLEというホルダーがあり、その中に、USER01.STY, USER02.STY, USER03.STYというファイルがある。

 STYLE セレクションの下列に、DIRECT SDで、SDカードに保存したスタイルを選択できる。

SDカード内に、複数のSETファイルがあるときは、アルファベット順で最初のファイルの中のスタイルがみえるようになっているようなので、PianoSty.setのスタイルを選択したいときは、01_PianoSty.setのように名前を変えて、最初にもってくることが必要なようである。

 SDカード内のスタイルを、STYLE セレクションの下列のUSER1, USER2, USER3にロードすることも可能である。

このときは、SDカード内の複数のSETファイルから、ロードしたいファイルを選択してロードすることができる。

 

● パフォーマンス

 パフォーマンスのリストは、以下の通りです。

 1-1 Stereo Grand   1-2 Piano&Strs    1-3 DyMy Piano   1-4 Elect.Piano
  1-5 String Piano   1-6 Thin Stage    1-7 Midi Piano   1-8 DistElPiano
  2-1 Brass          2-2 Sax & Muted   2-3 Sax & Brass  2-4 Soprano Sax
  2-5 Sax            2-6 Trumpet       2-7 Flute       
2-8 Harmonica
  3-1 Guitar         3-2 Jazz Guitar   3-3 Dist.Guitar  3-4 Mandolin
  3-5 12Str&Voice    3-6 ElecGtr&Pad   3-7 Dist&String  3-8 Guitar&Synth
  4-1 Master Fisa1   4-2 Master Fisa 2 4-3 Accord.16+8  4-4 Accord.16+4
  4-5 Tango Accord   4-6 Cassotto      4-7 Small Accord 4-8 Musette
  5-1 Perc. Organ    5-2 Dark Organ    5-3 Click Organ  5-4 Hot BX3
  5-5 Overd. Organ   5-6 Jazz Organ    5-7 Split Organ 
5-8 Church Pipes
  6-1 Perc. Organ 2  6-2 Split Organ 2 6-3 JazzPercOrg  6-4 JazzOrg16+1
  6-5 Gospel Organ   6-6 Sweet Organ   6-7 ChurchOrg.1  6-8 ChurchOrg.2
  7-1 Portam.Lead    7-2 Big Lead      7-3 Mini Lead    7-4 Talking Lead
  7-5 Square Pad     7-6 Cosmic Sweep  7-7 Vocal Sweep  7-8 Analog Ens
  8-1 The Strings    8-2 Hyper Pad     8-3 Prophy 5     8-4 Pa Pad
  8-5 Tsunami Pad    8-6 Fresh Pad     8-7 Moon Pad     8-8 Talking Pad
  9-1 Jump!          9-2 French Ens.   9-3 Bottle Flute 9-4 Flute Mute
  9-5 Clarinet       9-6 Trombone      9-7 Frull.Flute  9-8 WahTrumpet
  0-1 Violin         0-2 Vibes         0-3 Bell Flute   0-4 Analog Brass
  0-5 Pat Guitar     0-6 Bel Pad Voice 0-7 Two Voices   0-8 Take Voices

 UPPER-1から4と、LOWERの音色を、さらに変更したい場合は、まず、変更したいチャンネルを選択してから、PROGRAMキーを押して、PIANO, E.PIANO, MALLET BELL, ACCORDION などのグループから音色を選択すると、音色が変更される。STYLE PLAYボタンを押すと、変更が確認できる。

 

● バッキング・シークエンス

 バッキング・シークエンスとは、かなりの専門用語だが、バッキングは、ソロや歌などの後ろで演奏する伴奏のことで、シークエンスもしくはシーケンスとは、自動演奏する楽器への連続信号(シークエンス・データ)の制御のことである。バッキング・シークエンス モードにおいては、伴奏とキーボードの演奏をともに、リアルタイム録音することができる。

 リアルタイム録音したソングは、SDカードに保存し、ソング・プレイモードで再生し、さらにリアルタイム演奏を加えることができる。

 

● コード認識モード

 自動伴奏エンジンがコードを認識する方法として、Fingered 1, Fingered 2, Fingered 3, One Finger が用意されている。デフォルトでは、Fingered 3に設定されていたので、Fingered 1に設定しなおした。

Fingered 1 1音弾いただけでも、フル・メジャー・コードが認識される。
Fingered 3 コードの認識には、常に、3音以上のノートを弾くことが必要。

2020.10.8

 microARRANGERの尺八の音を使って、詩吟の伴奏をしています。

先月、エアロフォンを購入し、より尺八らしい音で詩吟の伴奏をしようと考えていますが、

どの音階を使うと、運指が最適になるのか、比較検討したいと思います。

 そこで、まず、キーボードを使った場合の詩吟の伴奏法を、整理して説明します。

 詩吟の音階は、https://think0298.stars.ne.jp/shigin_no_onkai.html に説明しました。

 詩吟の標準の音階は、bが一つの ヘ長調 (F major) で、これを一本と呼びます。

  ラ    シ    ド    ミ    ファ    ラ    シ    ド
 
乙    一    二    三    三'   五    六    七
  D4    E4    F4    A4    Bb4   D5    E5    F5

 しかし、この音階を使うと、半音キーを使うことになるので、

私は、ハ長調 (C major)の音階を使うことにしました。これは、8本です。

  ラ    シ    ド    ミ    ファ    ラ    シ    ド
 
乙    一    二    三    三'   五    六    七
 
A4    B4    C5    E5    F5    A5    B5    C6

 この音高を基本として、他の音高にするときには、トランスポーズ機能を使うことにします。

 microARRANGER の設定法を以下に整理しのす。

�� 電源を入れる。STYL PLAY モードで立ち上がるので、PROGRAM モードに変更します。

�� PROGRAM/PERFORMANCE で、楽器を変更します。下段のWOODWIND を選択したいので゜、

  左端のセレクトボタンを押して、下段をアクティブにして、woodwind を押します。

  PAGE + キーを4回押して、左側下から2番目の Shakuhachi を洗濯します。

 現在、キーは、Cで、8本です。ディスプレーの右上に、C 0 と表示されています。

 トランスポーズのbキーを押して、音階を下げていきます。

 本数 8 7 6 5 4 3 2 1 水1 水2 水3 水4

    C B Bb  A Ab G Gb F E Eb D Db

 bキーと、#キーを同時に押すと、Cに戻ります。

 私は、更に低音で、水5なので、オクターブキーを使って、Cから、1オクターブ下げています。

 キーボードでは、このように設定するのがベストだと思っています。

 サックスの運指の場合は、乙から七まで上がる最適の運指を見つけて、

それを基準にして、他の音高はトランスポーズを使う事になると思っています。

 

 

 ご意見等がありましたら、think0298(@マーク)ybb.ne.jp におよせいただければ、幸いです。

 ホームページアドレス: https://think0298.stars.ne.jp