宇山卓栄 朝鮮属国史 (2018)

2021.08.16

 朝鮮は、実質、中国の支配下にありました。

このことについて、「はじめに」において、宇山さんは、以下のように語ります。

 中国への隷属は朝鮮人の心を蝕み、日本人には考えられないような「精神の卑屈」を招きました。

朝鮮の支配者層は中国に媚びへつらい、中国のために国を売るようなことを平気で行なっていました。

彼らは中国と癒着することで、様々な利権を保証されたのです。

 一方、支配者層は民衆を奴隷化して酷使し、中国へ貢ぐための物品を徴収しました。

民衆の生活レベルは極端に貧しく、悲惨でした。

民衆を搾取することが朝鮮の政治の中心課題になっていました。

 支配者層にも民衆にも、公益や公共の意識はありませんでした。

支配者層が真面目に政治を行なったとしても、また、民衆が真面目に働いたとしても、

結局、中国が奪っていくので、無意味でした。

 また、「おわりに」で、次のように語ります。

 朝鮮には、自分だけが助かろうとして逃げる「伝統のお家芸」があります。

彼らは社会や公共、更には国というものの意識を持たず、国のために戦おうという発想ももちろんなく、

外敵が攻めて来ても、ただ逃げ惑うばかりでした。

 丁度、今、アフガニスタンでも、似たようなことが起こっています。

米軍が撤退を開始すると殆ど同時に、タリバンが攻勢をかけ、アフガニスタンの軍隊は、

国を守るための闘いをほとんどしないで、撤退し、残していった軍備をタリバンに供給しています。

 タリバン側では、兵士に対し、歴史的な不平等に対する憎しみを教えこめば、

強い軍隊に育てることは、多分、容易なのでしょう。

 それに対し、自らを犠牲にして、国を守る軍隊をつくるのは、至難なのだろうと想像します。

 

 日本は、曲がりなりにも民主主義の社会を育み、色んな主義主張の人を抱えながら、

国を運営していくことに努めています。

 どうすれば、民主主義が育ち、どうすれば、民主主義が維持できるのか、

日本だけでなく、諸外国の歴史と現在を学びながら、考えていくことが必要と思います。

 

 

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