つばめ堂通信 浄土三部経講義 (2007) |
2020.2.10
つばめ堂通信さんのサイトに、浄土三部経の
仏説阿弥陀経 http://tubamedou.egoism.jp/Joudo/Amida01.htm
仏説無量寿経巻上 http://tubamedou.egoism.jp/Joudo/Muryouju01a.htm
仏説無量寿経巻下 http://tubamedou.egoism.jp/Joudo/Muryouju02a.htm
仏説観無量寿仏経 http://tubamedou.egoism.jp/Joudo/Kanmuryouju01.htm
のそれぞれの現代語訳と解説があるのですが、
つばめ堂の堂主みずからの言葉で、三部経を総合的に解説した 浄土三部経講義 という頁があります。
http://tubamedou.egoism.jp/Joudo/JoudoKaisetu/Amida/JoudoKaisetu00.htm
阿弥陀経から開始して、極楽に関する知識が、簡潔に紹介されます。
阿弥陀経は、如是我聞と始まりますが、語り手は、釈尊の侍従阿難尊者です。
場所は、『舎衛国祇樹給孤獨園』:舎衛国(しゃえいこく)は王舎城(おうしゃじょう)と共に、当時の二大大国です。
釈尊はそのほとんどの時間をこの二国の間を往き来して過ごされました。
祇樹給孤獨園(ぎじゅぎっこどくおん)は精舎の名前です。
舎衛国の太子祇陀(ぎだ)が園林の樹木を寄進したために祇樹といいます。 また、祇陀は精舎の土地の所有者でした。
給孤獨(ぎっこどく)は祇陀よりその土地を購入して仏に供養しましたので祇樹給孤獨園といいます。
精舎(しょうじゃ)は比丘が住む寺院のことで、比丘は、常に乞食行脚しながら、精舎から精舎を渡り歩きます。
そして、爾時仏告長老舎利弗 と始まります。舎利弗(しゃりほつ)は般若心経に出る舎利子と同じで、
智慧が勝れ、仏の弟子の中でも智慧第一として、十大弟子の中でも筆頭格に挙げられています。
仏が語った内容を簡単にまとめると、こうなります。
ここより西方に十万億土を過ぎた所に、阿弥陀仏の極楽国土があり、そこでは、まさに一切の理想が成し遂げられている。
それは実に一切の諸仏の称讃する所であり、人は皆、そこに生まれようと願わなくてはならない。
さて、そこに生まれる方法であるが、ある善男子善女人が、阿弥陀仏の事を聞いて、
その名号を、一日でも、二日でも、‥‥七日でも、一心不乱に執持(しゅうじ)して忘れなければ、
その人の命が終るとき、阿弥陀仏が迎えに来てくれるだろう。
そこに生まれることができれば、諸の上善の人に出会うことができるのであるから、是非それを願わなくてはならない。
これが、この経の要旨です。
更に要約すれば、理想の国土は現実に存在する、それを信じよ。
これがこの経の主旨です。 しかしただそれだけでしょうか。
理想の国土が現実に存在しているものならば、われわれは、当然、この娑婆国土も理想の国土にしたいと願わなくてはなりません。
その為には何をすればよいか。 次に解説する無量寿経では、むしろその事に重点が置かれています。
この経は無量寿経の主旨を要約したとも言えるものですが、またあえて非を怖れず、この経を譬えてみますと映画のパンフレットに似ています。
特に東西南北上下のそれぞれ恒沙の世界の諸仏が口をそろえて絶賛するあたりは、特にその感を受けます。
無量寿経では、極楽国土は、誰が何のように作ったかが語られます。
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