豊田隆雄 本当は怖ろしい韓国の歴史 (2016) |
2020.4.13
豊田隆雄さんは、現職の高校教師です。 さすが、教師だけあって、この本は、
古代から現代に至るまでの韓国の歴史が、整理して解説されていますので、勉強のために読むのに最適です。
タイトルに「本当は怖ろしい」とあって、面白可笑しく脚色された内容を予想させますが、まじめな内容です。
同じ豊田という名前で、豊田有恒という有名な作家がいらっしゃいますが、奇遇にも
「本当は怖い韓国の歴史」(2012)という本を書かれています。
名前が酷似しているのは、偶然ではないと思いますが、何故かはよくわかりません。
豊田有恒さんの本は、韓流歴史ドラマで取り扱われているような、古代の歴史に重点を置いています。
さて、本書の内容については、著者が、「はじめに」に上手にまとめていますので、引用します。
本書は、韓国の神話時代から、終戦後の民主化までを対象として、
「韓国人も知らない韓国の歴史」を、対外戦争や内政問題を中心に解説したものである。
まず、第一章「神話の世界と古代国家の成立」では、日本のように朝鮮半島にも伝わる建国神話と、
古代国家と日本の知られざる関わりについて記した。
日本の歴史教科書では一切触れられない国家についても詳しく述べてある。
次に第二章「統一王朝 高麗と外敵の来襲」では、ようやく誕生した半島の統一王朝「高麗」が
大陸の覇者に次々に蹂躙される歴史をご覧戴く。
覇者たちのなかでも、常識外れの領土拡大を果たしたモンゴル帝国は、朝鮮のみならず日本にも牙を剥く。
日本とモンゴル帝国の激しい戦いに、高麗が意外な関わりをしていたことに驚くはずだ。
第三章「朝鮮出兵と李氏朝鮮の盛衰」では、高麗王朝のすべてを否定して誕生した李氏朝鮮の、栄枯盛衰をたどる。
中国大陸を征服する野望を抱いた豊臣秀吉が、大軍で朝鮮半島に攻め入るのもこの頃だ。
なぜ韓国人が「壬辰倭乱」と呼んで語り継いだのか、本章を読めば理解できるだろう。
次いで第四章「日韓併合 日本の一部となる」では、いよいよ李氏朝鮮が、
彼らに先んじて近代化を成し遂げた大日本帝国に吸収される。
韓国が「日本にすべてを奪われた」と呼ぶ統治は本当に搾取だったのか、客観的なデータから結論を出そう。
最後の第五章「国家分断 戦後の朝鮮半島」では、敗戦後に我々が知る大韓民国が成立し、
民主国家として歩み出すまでの混沌とした暗闘史をたどった。
韓国の大統領が、退任後に軒並み自分や親族の汚職を追及されて失脚していく、
彼の国特有の現象の正体は、本書を読めばあきらかになるだろう。
本書を通じて隣国の哀しくもたくましい歴史を知ることで、読者の韓国に対する理解の助けになれば幸いである。
著者のこの言葉通りの本だと思います。
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