滝川好夫 マンガでわかる統計学入門 (2014) |
2020.5.1
この本のキンドル版を、2016年に、108円で購入していました。
今でも、300円+税 ですから、お買い得なキンドル本です。
「図解でわかる統計解析」 で復習した内容と同じ内容の例題をチェックしてみました。
182頁に、母分散が未知の場合の区間推定問題がありました。
問題 平均µ、分散σ2の予想株価の正規母集団から無作為抽出した大きさ9の標本
(X1,X2,・・・・,X9) について、標本平均は3.2、標本標準偏差は2.1であった。
信頼係数0.95の、母平均µの信頼区間を求めなさい。
解答 180頁のt分布表で、自由度、α/2 が0.05 の値は、t=2.306 なので、
上下限値=標本平均±t×標本標準偏差/√N
=3.2 ± 2.306×2.1/3 = 3.2 ± 1.6.= 1.6 〜 4.8
母平均の区間推定では、125頁の例2は、新生児10人の体重データがあるとき、N=10
標本平均=データの和/N=30700/10=3070
分散=[N×Σ(データ)^2 − (データ和)^2]/[N(N−1)] = 72244.44
信頼限界=標本平均±k・√(分散/N)
122頁のt分布表で、自由度N−1=9で、P=0.05のときのtの値は2.262なので
この値をkとして、信頼限界(95%)を計算すると、±192.3となります。
次に、カイ2乗分布 の適用例は、「図解でわかる統計解析」と同様な例はないので、
違う使い方を、ここに紹介します。ここでは、母分散の区間推定に、カイ2乗分布を使います。
188頁に、母分散の区間推定問題があります。
問題 平均µ、分散σ2の予想株価の正規母集団から無作為抽出した大きさ20の標本
(X1,X2,・・・・,X20) について、標本分散は17.2 であった。
信頼係数0.95の、母分散σ2 の信頼区間を求めなさい。
解答 カイ2乗分布表の横軸は、上側確率なのですが、
186頁の説明で下側確率がα/2となる点は、上側確率が1-α/2になる天なので
185頁のカイ2乗分布表で、縦軸の自由度が19で、横軸が、0.975 と 0.025 の所を読むと
χ2α/2=32.8523、χ21-α/2=8.90655 です。
下限値=(N−1)×標本分散/χ2α/2=19×17.2/32.8523=9.948
上限値=(N−1)×標本分散/χ21-α/2=19×17.2/8.90655=36.692.
公式通りの手続きで解くと答えがでるという典型のような練習問題です。
もう少し、意味が明確にわかるような問題解法を考えたいと思っています。
ご意見等がありましたら、think0298(@マーク)ybb.ne.jp におよせいただければ、幸いです。
ホームページアドレス: https://think0298.stars.ne.jp