太極拳 

2017.9.28

 太極拳を始めました。市内の公民館で開催された健康気功太極拳の全5回の講座に参加したのが、きっかけですが、

講座終了後、クラブとして継続することになり、8月から、月4回、木曜日の午後、1時間30分、太極拳を続けています。

 さらに、もっと近くの公民館で開催されている健康気功同好会にも参加することにし、こちらも、

8月から月4回、金曜日の午後、1時間30分、太極拳を習っています。

 月曜午後にも、約2時間の健康体操に参加していますので、長年、体操とは殆ど無縁だった生活が、ガラっと変わってしまいました。

 

 太極拳には、いろんな流派があります。自分の近所にある太極拳の教室やグループに参加し、

そこで、体に沁み込むまで太極拳の型を覚えるのが、ふつうのやり方だと思いますが、

太極拳とは何かということを俯瞰的に考えることも大切と思い、このページを始めました。

 

 それに、年をとってから、太極拳の型を覚えるのは、けっこう大変です。

若い頃から、流行歌を身振り・手振りのダンス付きで覚えて来た人には、太極拳の型を覚えるのも、そんなに難しくはないかもしれませんが、

私は、体を一切動かしてこなかったので、先生のまねをしているだけでは、覚えることはできません。

 

 太極拳は、膝をまげ、腰をかがめた中腰姿勢で、ゆっくりとスローモーションで踊るのが、特徴です。

ゆっくりと、手足や胴体のバランスを取り、全身を意識して、気を感じながら、なめらかに演技します。

 筋肉には、瞬発力を要する動作に用いる筋肉と、姿勢を保つなどの持久力を要する動作に用いる筋肉があり、

前者は動の筋肉である白筋で、後者は静の筋肉である、赤筋です。

速い動作には白筋が活躍して、赤筋は動きについていけないのですが、ゆっくりした動作の時始めて、赤筋も動きます

太極拳のゆっくりした動きは、この赤筋をトレーニングするための動作なのです

 

 太極拳には、24の動作からなる24式太極拳があり、続けて演技するのが通じようですが、通して演技すると、10分前後かかります。

48式などの、より長いバージョンもあります、

初心者には、覚えるのが大変なので、もっと短縮した、入門太極拳初級太極拳などがあります。

 また、8つの動作からなる八段錦も、よく使われます。こちらは、各段の型が、かなり独立しています。

 

 八段錦は、以下の内容です。

第一段 双手托天理三焦   スァン シォウ トゥオ ティエン リ サン シァオ Shuang Shou tuo tian li san jiao

第二段 左右開弓似射雕   ズオ ヨウ カイ ゴン シ シォ ディァオ   Zuo you kai gong si she diao

第三段 調理脾胃須単掌   ティアオ リ ビ ウェイ シュ ダン ジュイ  Tiao li pi wei xu dan ju

第四段 五労七傷往后瞻   ウ ラオ チ シァン ワン ホウ チァオ    Wu lao qi shang wan hou qiao

第五段 揺頭擺尾去心火   ヤオ トゥ バイ ウェイ チュイ シン フォ   Yao tou bai wei qu xin huo

第六段 両手攀足固腎腰   リァン シォウ バン ズ グ シェン ヤオ    Liang shou pan zu gu shen yao

第七段 攅拳怒目増気力   ザン チュアン ヌ ム ゼン チ リ       Cuan quan nu mu zeng qi li

第八段 背后七顛百病消   ベイ ホウ チ ディェン バイ ビン シァオ   Bei hou qi dian bai bing xiao

 

 太極拳では、式や段の名前を、中国語で発音して演技することが多いので、中国読みを覚えることが必要になります。

 

 以下に、太極拳で用いられる用語について、説明していきます。

 

 自然立ち とは、まず、脚を閉じて、まっすぐ立ち、両膝をすこしかがめてから、左脚を横に、肩幅くらい開いて立った状態です。

    体重は、両足に均等にかかり、肩や腕の力は抜いた状態です。

 

 立禅 とは、自然立ちの姿勢で、あごを少しひき、目は半目か軽く閉じて、丹田に気を集める気持ちで、腹式呼吸を2〜3回行います。

    立禅は、和製の用語のようです。

 

 準備運動として、スワイショウを行います。スワイショウ は、ポイと投げるという意味で、両手の力を抜き、

腰を左右に回すことにより、両手を振り子のように左右に振り回して、体をウォーミングアップします。

 自律神経系の働きが活発になるので、ストレス解消にも役立ちます。

 

 足の形に、いくつか名前がついています。

並歩  ピンブー        両足先をそろえて、まっすぐに立ちます。

開立歩  カイリーブー    両足を平行に肩幅に開いて立ちます。

馬歩  マーブー        両足を更に開いて、馬にまたがる形で立ちます。

弓歩   ゴンブー       足を前後に開き、前足はすこし曲げで、足先は前に向けます。

                  後ろ足は、自然に伸ばし、足先を45度斜めに向けます。

                  横からみて、開いた弓の形になります。

虚歩   シェイブー      体重を、右脚にかけ、左脚を前に出した状態を左虚歩とよびます。

                  左足のかかとを地面に付け、つま先を挙げた虚歩は、第5式 手揮琵琶のときにとります。

                  左足のつま先を地面につけて、かかとを上げた虚歩は、第3式 白鶴亮翅のときにとります。

                  左足の裏を全部地面につける虚歩は、第5、6式の 倒巻肱のときにとります。。

独立歩 ドゥリーブー     虚歩を、さらに高くあげた形です。つま先は、下に向きます。

仆歩  プーブー       片脚を斜め横にのばし、もう一つの脚は、膝を曲げて腰を低く落とした形です。

   

 

 八段錦の、各段に、複雑な名前がついているので、まず、これを説明します。

第一段 双手托天理三焦   スァン シォウ トゥオ ティエン リ サン シァオ Shuang Shou tuo1 tian1 li3 san jiao

 両手で、天をささえて、三焦を整えます。三焦は、上焦(胃の上)、中焦(胃)、下焦(膀胱のあたりです。)

 開立歩で、両手を軽く組んで、腕をのばしたまま、体の前から頭上に上げます。肩の高さ、もしくは、頭上に来た時に、手を裏返します。

 頭上で、組んだ手を離して、天をささえる形のまま、左右に別れて、降ろしていきます。

第二段 左右開弓似射雕   ズオ ヨウ カイ ゴン シ シォ ディァオ   Zuo you kai gong si she diao

 タカの一種である雕を射るように、弓を開いて構えます。左右、二方向に行います。

 馬歩で、手を体の前で交差し、左手は、親指と人指し指を延ばし、左腕を左に延ばします。右腕は、弓のつるを引く形をとります。

 両腕を戻して、手を体の前で交差し、右手と左手を交代して、弓を引く形をとります。

第三段 調理脾胃須単掌   ティアオ リ ビ ウェイ シュ ダン ジュイ  Tiao li pi wei xu dan ju

 単挙、すなわち、片手、挙げて、脾臓と胃臓を整えます。反対の手は、地を押さえます。

 まず、左手を頭上に挙げ、右手は、地を押さえます。次に、右手を頭上に挙げ、左手で地を押さえます。

第四段 五労七傷往后瞻  ウ ラオ チ シァン ワン ホウ チァオ    Wu lao qi shang wan hou qiao

 五労は、心労、肝労、脾労、肺労、腎労など、内臓の五つの疲れ、七傷は、腎臓や生殖機能の衰えです。

 往后瞻は、後ろを向いて、心の目で眺めます。

 両手を前に伸ばしたあと、手のひらを下に向けて下ろし、首を左に向けます。

 両手を再び前に伸ばしたあと、手のひらを下に向けて下ろし、首を右に向けます。

第五段 揺頭擺尾去心火   ヤオ トゥ バイ ウェイ チュイ シン フォ   Yao tou bai wei qu xin huo

 頭を揺すり、尾っぽを揺すって、心の火を去らせます。

 馬歩で、首を右に向けたあと、体を右、前、左と回してもとに戻ります。

 首を左に向けたあと、体を、左、前、右と回してもとに戻ります。

第六段 両手攀足固腎腰   リァン シォウ バン ズ グ シェン ヤオ    Liang shou pan zu gu shen yao

 両手で足を掴み、腎と腰を固くします。

 両手で、お尻のあたりから、脚の裏側を、叩きながら、もしくはさすりながら、足首まで下がります。

 足首を、前から持ち、叩きながら、もしくはさすりながら、上がっていきます。

第七段 攅拳怒目増気力   ザン チュアン ヌ ム ゼン チ リ       Cuan quan nu mu zeng qi li

 拳を握り、目を怒らせて、気力を増します。

 馬歩で、両手を拳にして、両脇に構えます。左の拳を突き出して、目を思い切り、見開きます。

 左手を戻して、両脇に構え、右の拳を突き出して、目を思い切り、見開き、右手を戻して、両脇に構えます。

第八段 背后七顛百病消   ベイ ホウ チ ディェン バイ ビン シァオ   Bei hou qi dian bai bing xiao

 背后は、脊柱・脊髄のことです。七回、振動させて、百病を治します。

 開立歩で、両腕を前に挙げて、下ろすときに、かかとを上げ、つま先立ちになったあと、全身の力を抜いて、かかとをストンと落とします。

 

 

    

ホームページアドレス: http://www.geocities.jp/think_leisurely/

 


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