白石謙二 プレゼンは声! (2014) |
2019.9.13
キンドル本の日替わりセールで、199円だったので、購入しました。
ボイストレーニング本は、何冊か購入したのですが、トレーニングは、長続きしませんでした。
この本は、歌声ではなく、話声のトレーニング本なので、音読しながら、読んでみました。
薄い本で、語りかけ口調で書かれていて、音読しても、一時間くらいで終わるので、
音読トレーニング本としても、最適だと思います。
話下手の原因は、いくつかあると思いますが、その一つは、活舌の悪さです。
私は、普段から、無口で、聞き役に回る方なので、いざしゃべろうとしても、舌がもつれます。
そういう人には、ある程度長時間、音読して、しゃべる筋肉を鍛えることが必要です。
著者の白石謙二さんは、話す声専門のボイストレーニングをなさっている方で、
この本の 第1章 なぜ、人は「声」でその気になるのか で、歌う声と話す声は別物 で、
発声、発音の仕方が全く違うと指摘します。
また、発声法は欧米ではメジャーなビジネススキル であると指摘し、
日本では、あまり明確に言葉で意志表示をしないことが美徳であったのに対し、
ヨーロッパでは、隣国と地つづきで、文化の異なる相手とのコミュニケーションにおいては、
「言葉にしなくてもわかりあえる」ことなど通用せず、明確に意志表示するのは当然で、
通りがよく、響きのいい発生の技術が育ってきたのだそうです。
第2章 自分だけの「プレゼン声」の見つけ方 で、具体的な練習法が説明されます。
まず、必要なのは、自分の声を録音して、聞いて、高さや大きさなどを調整しながら、、
いちばん聞き心地のいい声を探し出す ことです。
続いて、発声前の準備として、ウォーミングアップ法、姿勢、呼吸 の解説があります。
続いて、発声には、チェストヴォイス(低音)、ミドルヴォイ(中音)、ヘッドヴォイス(高音)があると説明されます。
チェストボイスは、胸のあたりで声を共鳴させる発声で、口をしっかり動かして、響かせることが必要です。
ミドルボイスは、顔の中心部で「ンー」とハミングしたときに、鼻のあたりで響く音です。
ヘッドヴォイスは、テレビの体操のお兄さんみたいな『抜け』のいい高音で、頭頂部で共鳴し、響かせます。
続いて、これら三つの声に共通する四つの練習法の解説があります。
練習1は、「ンー」と、息がなくなるまで発声し、2秒間息を止めて、鼻から息を吸います。
これを4回繰り返します。
練習2は、「アー」と、息がなくなるまで発声し、2秒間息を止めて、鼻から息を吸います。
これを4回繰り返します。
練習3は、「アッ、アッ、・・・・・・」と、息がなくなるまで発声し、2秒間息を止めて、鼻から息を吸います。
これを4回繰り返します。
アッ に続けて、イッ、ウッ、エッ、オッ でも繰り返します。
練習4は、「アッ、エッ、イッ、ウッ、エッ」を、息がなくなるまで繰り返し、2秒間息を止めて、鼻から息を吸います。
発声時は、腹式呼吸なので、お腹に空気をためて、お腹をへこませながら発声し、
お腹がぺしゃんこになったら、2秒間息を止めて、鼻から息を吸う時に、お腹を膨らませます
実際のやりかたは、本書に詳しいので、それを参照して、実施してください。
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