瀬戸内寂聴 般若心経 (1988) 

2020.4.21

 瀬戸内さんは、1922年5月15日生まれで、現在、97歳の長寿ですが、

1973年に出家 (今東光さんを師僧として中尊寺で天台宗で得度) し、

1974年に、京都 嵯峨野に曼荼羅山 寂庵という寺院を開かれました。

(曼荼羅山は、寂庵の近くにある五山送り火の鳥居形の水尾山の別名です。)

 瀬戸内さんは、1985年に、寂庵に四十畳敷の修行道場、サガノ・サンガを作り、

毎月18日に、集まった人たちに向けて法話の会を続けてきたのですが、

1987(昭和62)年の1月から12月は般若心経をとりあげ、その記録をまとめて、本書を出版されました。

 

 また、同じく1987年に刊行をはじめた月刊新聞「寂庵だより」に、法話の内容をまとめた内容を掲載しており、

その記事も、『般若心経』について と題して、本書に収録されています。

 

 寂聴さんが、般若心経について、話すとこうなる、書くとこうなる、の両方が収録された本で、

わかりやすく書かれており、1年で43万部を売るベストセラーとなりました。

(「寂庵だより」は、2017年9月の366号まで発行されてきましたが、寂聴さんの高齢で体調が許さず、

しばらく休刊となり、2018年9月に廃止と決まりました)

 

  

 

     

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