妙法蓮華経 観世音菩薩普門品 第二十五 |
2019.3.1
法華経の第二十五は、観世音菩薩普門品、略して、普門品(ふもんぼん)と呼ばれていますが、
さらには、観音経という名前で呼ばれることもあります。
有難い観音様のお話ですので、昔からずっと、庶民に親しまれてきました。
瀬戸内寂聴さんの 『寂聴 観音経』という本があり、初めての方には、おすすめします。
●爾時無尽意菩薩。(に じ むじんに ぼ さ) その時、無尽意菩薩は、
説明 無尽意菩薩は、アクシャヤ・マティの訳で、尽きることのない意志を持つ者 を意味します。
●即従座起。偏袒右肩。(そく じゅう ざ き。へん だん う けん。)
即ち、座よりたち、右肩を肩脱ぎにし
●合掌
向仏。而作是言。(がっしょう こうぶつ。に さ ぜ ごん。)
合掌して仏に向かい、しかして、この言葉をなす。
●世尊。観世音菩薩。以何因縁。名観世音。
(せ そん。かんぜおん ぼ
さ。い が いんねん。みょう かんぜおん。)
世尊よ。観世音菩薩は、何の因縁を以って、観世音と名づくるや。
説明 観世音 は、アヴァローキテーシュヴァラの訳ですが、これは、観自在 と訳した方が正解です。
古写本の中に、アヴァローキタ・スヴァラとなっているものがあり、アヴァローキタ=見下ろされた=観世、
スヴァラ=音、で、観世音と訳され、略して、観音となったようです。
●仏告無尽意菩薩。(ぶつ ごう むじんに ぼ さ。) 仏は、無尽意菩薩に告ぐ。
●善男子。若有無量。百千万億衆生。(ぜんなんし。にゃく う む
りょう。ひゃんせん まんのく しゅじょう。)
善男子よ。もし、無量の百千万億衆生が有りて。
●受諸苦悩。聞是観世音菩薩。一心称名。(じゅしょ くのう。もん ぜ
かんぜおん ぼ さ。いっしん しょうみょう)
諸々の苦悩を受け、この観世音菩薩(の御名)を聞いて、一心に、名を称えれば。
●観世音菩薩。即時観其音声。皆得解脱。(かんぜおん ぼ さ。そくじ かん
ご おんじょう。かいとく げだつ。)
観世音菩薩は、即時にその音声を観じて、皆、解脱を得る。
●若有持是観世音菩薩名者。(にゃく う じ ぜ かんぜおん ぼ さ
みょう しゃ)
もし、この観世音菩薩の名を受持する者があらば、
●設入大火。火不能焼。(せつにゅう だい か。か ふ のう しょう)
たとい大火に入るとも、火は焼くこと能わず。
説明 設は、設ける、仮定する の意で、仮に、たとえ、という接続詞の役割も果たします。
●由是菩薩。威神力故。(ゆ ぜ ぼ さ。い じん りき こ。)
この菩薩の威神力に由るが故なり。
●若為大水所漂。(にゃく い だいすい しょ ひょう)
もし、大水に漂わされる所となっても
説明 為は所と呼応して受身を表します。為風雪所阻=風雪の阻む所となる、風雪に阻まれる
●称其名号。即得浅処。(しょう ご みょうごう。そく とく せんじょ)
その名号を称えて、即時に、浅い所を得る。
●若有百千万億衆生。(にゃく う ひゃんせん まんのく しゅじょう)
もし、百千万億衆生が有って。
●為求金。銀。瑠璃。硨磲。碼碯。珊瑚。琥珀。真珠等宝。
(い ぐ
こん ごん る り しゃこ めのう さんご こはく しんじゅ とう ほう)
求める為に|金。銀。瑠璃。硨磲。碼碯。珊瑚。琥珀。真珠等宝。を|
●入於大海。仮使黒風。吹其船舫。飄墮羅刹鬼国。
(にゅう お
だいかい。け し こくふう。すい ご せんぼう。ひょうだ らせつ きこく。)
大海に入り、かりに、黒風が、その船舫に吹き、羅刹鬼の国に漂い堕ちるとも、
説明 仮使 は、現代中国語でも、接続詞 if と解釈されています。
●其中若有。乃至一人。称観世音菩薩名者。
(ご ちゅう にゃく
う。ない し いち にん。しょう かんぜおん ぼ さ みょう しゃ。)
その中に、もし、乃至一人、観世音菩薩の名を称する者、有らば、
説明 乃至一人 は、意味をとりにくく、少なくとも一人 と訳されています。
一人乃至二人 は、一人か二人という意味なので、
乃至一人 は、(零人)乃至一人 と解して、零人か一人、いても一人、のように解釈するということでしょうか。
●是諸人等。皆得解脱。羅刹之難。(ぜ しょ にんとう。かいとく げ
だつ。らせつ しなん。)
これらの諸人達は、皆、羅刹の難を解脱することができます。
●以是因縁。名観世音 (い ぜ いんねん。みょう かんぜおん。)
この因縁を以って、観世音と名づく。
●若復有人。臨当被害。称観世音菩薩名者。
(にゃく ぶ う
にん。りん とう ひ がい。しょう かんぜおん ぼ さ みょう しゃ。)
もしまた人ありて、当に害を被るに臨みて、観世音菩薩の名を称える者ならば
●彼所執刀杖。尋段段壞。而得解脱。
(ひ しょ
しゅうとうじょう。じんだんだんね。に とく げ だつ。)
彼の執る所の刀杖は、ついで段々に壊れ、しかして、(人は)解脱を得る。
説明 尋は、尋ねる、つぐ、いたる の意。ついで と訳す。
例 未果尋病終=未だ果たさず、ついで病みて終わる (病終を尋ぬ)
●若三千大千国土。満中夜叉羅刹。欲来悩人。
(にゃくさんぜんだいせんこくど。まんじゅう やしゃ らせつ。よくらいのうにん。)
もし三千大千国土は、中を満たす夜叉羅刹が、来たらんと欲して人を悩ますとしても、
●聞其称観世音菩薩名者。(もん ご しょう かんぜおん ぼ さ
みょう しゃ)
その観世音菩薩の名を称する者を聞かば、
●是諸悪鬼。尚不能以。悪眼視之。
(ぜ しょあく き。しょう ふ
のう い。あく げん じ し。)
この諸々の悪鬼は、なお、悪眼を以ってこれを見ること能わず
●況復加害。(きょう ぶ か がい) 況や、復た、加害することをや(能わず)
●設復有人。若有罪。若無罪。(せつ ぶ う にん。にゃくう ざい。にゃく
む ざい)
たとい復た、人ありて、もしくは有罪、もしくは無罪で、
●鈕械枷鎖。檢繋其身。称観世音菩薩名者。
(ちゅう かい か
き。けんげ ご しん。しょう かんぜおん ぼ さ みょう しゃ)
かせやくさりで、その身が検繋されるとも、観世音菩薩の名を称するものは、
●皆悉断壞。即得解脱。(かいしつ だんね。そくとく げ だつ)
皆ことごとく、断壞して、即ち、解脱を得る。
●若三千大千国土。満中怨賊。有一商主。
(にゃくさんぜんだいせんこくど。まんじゅう おんぞく。う いち しょうしゅ)
もし三千大千国土は、中を怨賊が満たし、一商主があって、
●将諸商人。齎持重宝。経過険路。
(しょうしょ しょうにん。さいじ
じゅうほう。きょうか けんろ)
諸々の商人をひきいて、重宝を齎持し、険しい路を経過すると
●其中一人。作是唱言。(ご ちゅう いちにん。さ ぜ しょうごん)
その中の一人が、この唱え言をなす。
●諸善男子。勿得恐怖。(しょ ぜんなんし。もっとく く ふ)
諸々の善男子よ。恐怖を得ることなかれ。
●汝等応当。一心称観世音菩薩名号。
(にょとう おうとう。いっしん
しょう かんぜおん ぼ さ みょう ごう)
汝らは、まさに、一心に、観世音菩薩の名号を称えるべし。
●是菩薩。能以無畏。施於衆生。
(ぜ ぼさ のう い む い。せ お
しゅじょう)
この菩薩は、能く、無畏を以って、衆生に施したまう。
●汝等若称名者。於此怨賊。当得解脱。
(にょ とう にゃく しょう
みょう しゃ。お し おんぞく。とう とく げだつ)
汝等、もし名を称える者は、この怨賊に於いて、まさに解脱することを得む。
●衆商人聞。倶発声言。南無観世音菩薩。
(しゅしょう にんもん。ぐ ほつ しょうごん。なむ かんぜおん ぼ さ)
もろもろの商人は、聞いて、共に声を発して言う。南無観世音菩薩。
●称其名故。即得解脱。(しょう ご みょう こ。そく とく げだつ)
その名を称えるが故に、即ち、解脱を得る。
●無尽意。観世音菩薩摩訶薩。威神之力。巍巍如是
(むじんに。かんぜおん ぼ さ ま か さ。い じん し りき。ぎ ぎ にょぜ)
無尽意よ。観世音菩薩と薩摩訶薩は、威神の力の巍巍たること、かくの如し。
●若有衆生。多於婬欲。(にゃく う しゅじょう。た お いんにょく)
もし、衆生ありて、婬欲に多ければ
●常念恭敬。観世音菩薩。
便得離欲。
(じょうねん く ぎょう。かんぜおん ぼ さ。べんとく り よく)
常に念じて観世音菩薩を恭敬すれば、すなわち、欲を離れるを得る。
●若多瞋恚。常念恭敬。観世音菩薩。便得離瞋。
(にゃくた しん
に。じょうねん く ぎょう。かんぜおん ぼ さ。べんとく り しん)
もし怒り多ければ、常に念じて観世音菩薩を恭敬すれば、すなわち、怒りを離れるを得る。
●若多愚癡。常念恭敬。観世音菩薩。便得離癡。
(にゃくた ぐち。じょうねん く ぎょう。かんぜおん ぼ さ。べんとく り ち)
もし愚痴多ければ、常に念じて観世音菩薩を恭敬すれば、すなわち、痴を離れるを得る。
●無尽意。観世音菩薩。有如是等。大威神力。多所饒益。
(むじんに。かんぜおん ぼ さ。う にょ ぜ とう。だいい じんりき。たしょ じょうやく)
無尽意よ。観世音菩薩は、かくの如き等の大威神力ありて、饒益する所多し。
●是故衆生。常応心念。(ぜ こ しゅじょう。じょうおう しんねん)
この故に、衆生は、常に、まさに心に念ずべし。
●若有女人。(にゃく う にょにん) もし女人ありて
●設欲求男。礼拜供養。観世音菩薩。便生福徳智慧之男。
(せつよく ぐ
なん。らいはい くよう。かんぜおん ぼ さ。べんしょう ふくとく ちえ し なん)
もし男を求めんと欲して、観世音菩薩を礼拝供養すれば、すなわち、福徳智慧の男を生まん。
●設欲求女。便生端正。有相之女。宿植徳本。衆人愛敬。
(せつよく ぐ にょ。べんしょう たんじょう う そう し にょ。しゅく じき とくほん。しゅ にん あいきょう)
もし女を求めんと欲せば、すなわち、生まん|端正で有相な女を|むかし徳本を植えて衆人が愛敬する|。
●無尽意。観世音菩薩。有如是力。
(むじんに。かんぜおん ぼ
さ。う にょ ぜ りき)
無尽意よ。観世音菩薩は、かくの如き力を有し
●若有衆生。恭敬礼拜。観世音菩薩。福不唐捐。
(にゃく う
しゅじょう。く ぎょう らいはい。かんぜおん ぼ さ。ふく ふ とうえん)
●是故衆生。皆応受持。観世音
菩薩名号。
(ぜ こ しゅじょう。かいおう じゅじ。かんぜおん ぼ さ みょうごう)
●無尽意。若有人受持。六十二億。恒河沙菩薩名字。
(む じん
に。にゃく う じん じゅじ。ろくじゅうに おく。ごう が しゃ ぼ さ みょう じ)
●復尽形供養。飲食。衣服。臥具。医薬。
(ぶ じん ぎょう
くよう。おんじき。えふく。がぐ。い やく)
●於汝意云何。是善男子。善女人。功徳多
不。
(お にょ い うんが。ぜ ぜん なんし。ぜん にょにん。く どく た ふ)
●無尽意言。甚多。世尊。(む じん に ごん。じんた せそん)
●仏言。若復有人。受持観世音菩薩名号。乃至一時。礼拜供養。
(ぶつごん。にゃく ぶ う にん。じゅじ かんぜおん ぼ さ みょう ごう。ないし いちじ。らいはい くよう)
●是二人福。正等無異。於百千万億劫。不可窮尽。
(ぜ に
にんふく。しょうとう む い。お ひゃくせんまん のく こう。ふ か ぐう じん)
●無
尽意。受持観世音菩薩名号。得如是。無量無辺。福徳之利
(む じんに。じゅじ かんぜおん ぼ さ みょうごう。とくにょぜ。むりょう むへん。ふくとく し
り)
●無尽意菩薩。白仏言。(む じん に ぼ さ。びゃく ぶつ ごん)
●世尊。観世音菩薩。(せそん。かんぜおん ぼ さ)
●云何遊此娑婆世界。(うんが ゆうし しゃば せかい)
●云何而為衆生説法。(うんが に い しゅじょう せっぽう)
●方便之 力。其事云何。(ほうべん し りき。ご じ うんが)
●仏告無尽意菩薩。(ぶつ ごう むじんに ぼ さ)
●善男子。若有国土衆生。(ぜんなんし。にゃく う こくど しゅじょう)
●応以仏身。得度者。(おうい ぶっしん。とくど しゃ)
●観世音菩薩。即現仏身。而為説法。(かんぜおん ぼ さ。そくげん ぶっしん。に い せっぽう)
●応以辟支仏身。得度者。即
現辟支仏身。而為説法。
(おうい びゃくし ぶっしん。とくど しゃ。そく げん びゃくし ぶっしん。に い せっぽう)
●応以声聞身。得度者。即現声聞身。而為説法。
(おうい しょうもん
しん。とくど しゃ。そくげん しょうもん しん。に い せっぽう)
●応以梵王身。得度者。即現梵王身。而為説法。
(おうい ぼんのう
しん。とくど しゃ。そくげん ぼんのう しん。に い せっぽう)
●応以帝釈身。得度者。
即現帝釈身。而為説法。
(おうい たいしゃく しん。とくど しゃ。そくげん たいしゃく しん。に い せっぽう)
●応以自在天身。得度者。即現自在天身。而為説法。
(おうい
じざいてん しん。とくど しゃ。そくげん じざいてん しん。に い せっぽう)
●応以大自在天身。得度者。即現大自在天身。而為説法。
(おうい だい
じざいてん しん。とくど しゃ。そくげん だい じざいてん しん。に い せっぽう)
●応以
天大将軍身。得度者。即現天大将軍身。而為説法。
(おうい てんだいしょうぐん しん。とくど しゃ。そくげん てんだいしょうぐん しん。に い せっぽう)
●応以毘沙門身。得度者。即現毘沙門身。而為説法。
(おうい
びしゃもん しん。とくど しゃ。そくげん びしゃもん しん。に い せっぽう)
●応以小王身。得度者。即現小王身。
而為説法。
(おうい しょうおう しん。とくど しゃ。そくげん しょうおう しん。に い せっぽう)
応以長者身。得度者。即現長者身。而為説法。
(おうい ちょうじゃ
しん。とくど しゃ。そくげん ちょうじゃ しん。に い せっぽう)
応以居士身。得度者。即現居士身。而為説法。
(おうい こじ
しん。とくど しゃ。そくげん こじ しん。に い せっぽう)
応以宰官身。得度者。即現宰官身。
而為説法。
(おうい さいかん しん。とくど しゃ。そくげん さいかん しん。に い せっぽう)
応以婆羅門身。得度者。即現婆羅門身。而為説法。
(おうい ばらもん
しん。とくど しゃ。そくげん ばらもん しん。に い せっぽう)
応以比丘。比丘尼。優婆塞。優婆夷身。得度者。即現比丘。比丘尼。優婆塞。優
婆夷身。而為説法。
(おうい びく びくに うばそく うばい しん。とくど しゃ。そくげん びく びくに うばそく うばい しん。に い せっぽう)
応以長者。居士。宰官。婆羅門婦女身。得度者。即現婦女身。而為説法。
(おうい ちょうじゃ こじ さいかん ばらもんぶにょ しん。とくど しゃ。そくげん ぶにょ しん。に い せっぽう)
応以童男童女身。得度者。即現童男童女身。而為説法。
(おうい
どうなん どうにょ しん。とくど しゃ。そくげん どうなん どうにょ しん。に い せっぽう)
応以天。龍。夜叉。乾闥婆。阿脩羅。迦楼羅。緊那羅。摩睺羅伽。人非人等身。得度者。即皆現之。而為説法。
(おうい てん りゅう やしゃ けんだっぱ あしゅら かるら きんなら まごらが にんぴにんとう しん。とくど しゃ。そくかい げん し。に い せっぽう)
応以執金剛神。得度者。即現執金剛神。而為説法。
(おうい
しゅうこんごう しん。とくど しゃ。そくげん しゅうこんごう しん。に い せっぽう)
無尽意。是観世音菩薩。成就如是功徳。以種種形。遊諸国土。度脱衆生。
(む じんに。ぜ かんぜおん ぼ さ。じょうじゅ にょぜ く どく。い しゅ じゅ ぎょう。ゆうしょ こくど ど だつ しゅじょう)
是故汝等。応当一心。供養観世音菩薩。
(ぜ こ にょとう。おうとう
いっしん。く よう かんぜおん ぼ さ)
是観世音菩薩摩訶薩。於怖畏急難之中。能施無畏。
(ぜ かんぜおん
ぼ さ まか さ。お ふ い きゅう なん し ちゅう。のう せ む い)
是故此娑婆世界。皆号之為。施無畏者。
(ぜ こ し しゃば
せかい。かい ごう し い せ む い しゃ。)
無尽意菩薩。白仏言。世尊。我今当供養。観世音菩薩。
(むじんに ぼ
さ。びゃく ぶつ ごん。せそん。が こん とう くよう。かんぜおん ぼ さ)
即解頚。衆宝珠瓔珞。価直百千両金。而以与之。
(そく げきょう
しゅうほう しゅ ようらく げ じき ひゃくせん りょうごん。に い よ し)
作是言。仁者。受此法施。珍宝瓔珞。時観世音菩薩。不肯受之。
(さ
ぜ ごん。にんしゃ。じゅし ほっせ。ちんぽう ようらく。じ かんぜおん ぼ さ。ふ こう じゅ し)
無尽意。復白 観世音菩薩言。
(む じん に。ぶ びゃく
かんぜおん ぼ さ ごん。)
仁者。愍我等故。受此瓔珞。
(にんしゃ。みん が とう こ。じゅ
し ようらく)
爾時仏告。観世音菩薩。(に じ ぶつ ごう。かんぜおん ぼさ)
当愍此無尽意菩薩。及四衆。天。龍。夜叉。乾闥婆。阿脩羅。迦楼羅。緊那羅。摩睺羅伽。人非人等故。受是瓔珞。
(とう みん し むじんにぼ さ。ぎゅう し しゅう。てん りゅう やしゃ けんだっぱ あしゅら かるら きんなら まごらが にんぴにんとう こ。じゅ ぜ
ようらく)
即時観世音菩薩。愍諸四衆。及於天。龍。人非人等。受其瓔珞。
(そくじ かんぜおん ぼ さ。みん しょ し しゅ。ぎゅう おてん。りゅう。にんぴにん とう。じゅ ご ようらく)
分作二分。一分奉釈迦牟尼仏。一分奉
多宝仏塔。
(ぶんさ。にぶん。いちぶん ぶ しゃか む に ぶつ。いちぶん ぶ たほう ぶつとう)
無尽意。観世音菩薩。有如是自在神力。遊於娑婆世界。
(むじんに。かんぜおん ぼ さ。う にょ ぜ じざい じんりき。ゆう お しゃばせかい。)
爾時無尽意菩薩。以偈問曰 (に じ むじんに ぼ さ。い げ もん わつ)
● 世尊妙相具。我今重問彼。(せそん みょう そう ぐ。が こん じゅう もん ぴ)
● 仏子何因縁。名為観世音 (ぶつ し が いんねん。みょう い かんぜおん)
● 具足妙相尊 偈答無尽意 (ぐそく みょうそう そん。げ とう むじんに)
● 汝聴観音行 善応諸方所 (にょうちょう かんのん ぎょう。ぜんのう しょ ほうしょ)
● 弘誓深如海 歴劫不思議 ()
● 侍多千億仏 発大清浄願 ()
● 我為汝略説 聞名及見身 ()
● 心念不空過 能滅諸有苦 ()
● 仮使興害意 推落大火坑 ()
● 念彼観音力 火坑変成池 ()
● 或漂流巨海 龍魚諸鬼難 ()
● 念彼観音力 波浪不能没 ()
● 或在須弥峯 為人所推墮 ()
● 念彼観音力 如日虚空住 ()
● 或被悪人逐 墮落金剛山 ()
● 念彼観音力 不能損一毛 ()
● 或値怨賊繞 各執刀加害 ()
● 念彼観音力 咸即起慈心 ()
● 或遭王難苦 臨刑欲寿終 ()
● 念彼観音力 刀尋段段壞 ()
● 或囚禁枷鎖 手足被杻械 ()
● 念彼観音力 釈然得解脱 ()
● 呪詛諸毒薬 所欲害身者 ()
● 念彼観音力 還著於本人 ()
● 或遇悪羅刹 毒龍諸鬼等 ()
● 念彼観音力 時悉不敢害 ()
● 若悪獣囲繞 利牙爪可怖 ()
● 念彼観音力 疾走無辺方 ()
● 蚖蛇及蝮蠍 気毒煙火然 ()
● 念彼観音力 尋声自回去 ()
● 雲雷鼓掣電 降雹澍大雨 ()
● 念彼観音力 応時得消散 ()
● 衆生被困厄 無量苦逼身 ()
● 観音妙智力 能救世間苦 ()
● 具足神通力 広修智方便 ()
● 十方諸国土 無刹不現身 ()
● 種種諸悪趣 地獄鬼畜生 ()
● 生老病死苦 以漸悉令滅 ()
● 真観清浄観 広大智慧観 ()
● 悲観及慈観 常願常瞻仰 ()
● 無垢清浄光 慧日破諸闇 ()
● 能伏災風火 普明照世間 ()
● 悲体戒雷震 慈意妙大雲 ()
● 澍甘露法雨 滅除煩悩焔 ()
● 諍訟経官処 怖畏軍陣中 ()
● 念彼観音力 衆怨悉退散 ()
● 妙音観世音 梵音海潮音 ()
● 勝彼世間音 是故須常念 ()
● 念念勿生疑 観世音浄聖 ()
● 於苦悩死厄 能為作依怙 ()
● 具一切功徳 慈眼視衆生 ()
● 福聚海無量 是故応頂礼 ()
●爾時持地菩薩。即従座起。前白仏言。
世尊。若 有衆生。聞是観世音菩薩品。自在之業。普門示現。神通力者。当知是人。功徳不少。
仏説是普門品時。衆中八万四千衆生。皆発無等等。 阿耨多羅三藐三菩提心
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