三上 延 ビブリア古書堂の事件手帖 (2011, 2022) 

2022.11.13 

 三上 延さんのビブリア古書堂の事件手帖シリーズは、2011年に第1巻が出版されて以来、好評で、

2014年に第6巻が出版され、シリーズ累計の発行数は、600万部を突破したミリオンセラーとなりました。

 メディアワークス文庫のサイトに、各巻の紹介が掲載されています。

2011/03/25
ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜
https://mwbunko.com/product/biblia/201101000190.html

 プロローグ
 第1話 夏目漱石 漱石全集・新書版 岩波書店
 第2話 小山清 落穂拾ひ・聖アンデルセン 新潮文庫
 第3話 ヴィノグラードフ クジミン 論理学入門 青木文庫
 第4話 太宰治 晩年 砂子屋書房
 エピローク゜

2011/10/25
ビブリア古書堂の事件手帖2 〜栞子さんと謎めく日常〜
https://mwbunko.com/product/biblia/201105000620.html

 プロローグ 坂口三千代 クラクラ日記 文藝春秋
 第1話 アントニイ・バージェス 時計じかけのオレンジ ハヤカワ文庫NV
 第2話 福田定一 名言随筆 サラリーマン 六月社
 第3話 足塚不二雄 UTOPIA 最後の世界大戦 鶴書房
 エピローグ 坂口三千代 クラクラ日記 文藝春秋

2012/06/23
ビブリア古書堂の事件手帖3 〜栞子さんと消えない絆〜
https://mwbunko.com/product/biblia/201202000645.html

 プロローグ 王さまのみみはロバのみみ ポプラ社I
 第1話 ロバート・ド・ヤング たんぽぽ娘 集英社文庫
 第2話 タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの
 第3話 宮澤賢治 春と修羅 關根書店
 エピローグ 王さまのみみはロバのみみ ポプラ社

2013/02/22
ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔
https://mwbunko.com/product/biblia/311826300000.html

 プロローグ
 第1章 孤島の鬼
 第2章 少年探偵団
 第3章 押絵と旅する男
 エピローグ

2014/01/24
ビブリア古書堂の事件手帖5 〜栞子さんと繋がりの時〜
https://mwbunko.com/product/biblia/311991400000.html

 プロローグ リチャード・ブローティガン 愛のゆくえ 新潮文庫
 第1話 彷書月刊 弘隆社・彷徨舎
 第2話 手塚治虫 ブラックジャック 秋田書店
 第3話 寺山修司 われに五月を 作品社
 エピローグ リチャード・ブローティガン 愛のゆくえ 新潮文庫

2014/12/25
ビブリア古書堂の事件手帖6 〜栞子さんと巡るさだめ〜
https://mwbunko.com/product/biblia/312196200000.html

 プロローグ
 第1章 走れメロス
 第2章 駈込み訴へ
 第3章 晩年
 エピローグ

2017/02/25
ビブリア古書堂の事件手帖7 〜栞子さんと果てない舞台〜
https://mwbunko.com/product/biblia/321610000183.html

 プロローグ
 第1章 歓び以外の思いは
 第2章 わたしはわたしではない
 第3章 覚悟がすべて
 エピローグ

 栞子さんには、扉子という子供が生まれ、新シリーズが開始しました。

2018/09/22
ビブリア古書堂の事件手帖 〜扉子と不思議な客人たち〜
https://mwbunko.com/product/biblia/321805000216.html

2020/07/18
ビブリア古書堂の事件手帖II 〜扉子と空白の時〜
https://mwbunko.com/product/biblia/321911000211.html

 プロローグ
 第1話 横溝正史 雪割草I
 第2話 横溝正史 獄門島
 第3話 横溝正史 雪割草
 エピローグ

2022/03/25
ビブリア古書堂の事件手帖III 〜扉子と虚ろな夢〜
https://mwbunko.com/product/biblia/322105000045.html

 今、第1巻から順番に読んでいますが、登場人物が、後の巻にも登場してきて、
過去に起きた事件を知っていることが前提になっています。

 あいにく、歳をとると、過去の巻の事件の内容を思いおこすことが困難なので、
以下に、備忘録として、各巻のあらすじをまとめておきます。

 この物語は、題名とおり事件帖なので、ネタばれを嫌うかたは、読まないでください。

 

 第1巻のあらすじは、すでに、本が好き!の書評に、公開しました。

『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』の感想、レビュー(ゆっくり考えるさんの書評)【本が好き!】 (honzuki.jp)

 第1巻の語り手は、五浦大輔(ごうら だいすけ)です。23歳で、大学卒業して、まだ就職ができていません。
エピローグは、6年前の高校2年の時、ビブリア古書堂という古本屋で、美少女を見かけたという思い出話です。

第一話は、祖母 五浦絹子が亡くなって一周忌がすぎ、遺品整理を始めるのですが、漱石全集・新書版の「第8巻 それから」に「夏目漱石  田中嘉雄様へ」とサインの入っていることを見つけます。発行日は、昭和31年7月27日です。田中嘉雄という名前に心当たりはありません。値札が栞になっていて、「全34巻・初版・蔵書印 3500円 ビブリア古書堂」と書かれています。
 そこで、ビブリア古書堂に鑑定を依頼するのですが、店長は入院中で、病院を訪れます。店長は、6年前に見た少女で、名前は、篠川栞子でした。店長だった父が、去年亡くなり、跡を継いだのです。栞子は、漱石は、大正5年に亡くなったので、サインは偽物と鑑定します。しかし、サインの書き込みがあるのに、値札に「書き込み有り」と書いていないのはおかしいと言います。また、第8巻には、蔵書印がないことも指摘します。いろいろと推理を重ね、田中嘉雄という人が、この第8巻を、祖母に贈呈し、祖母の五浦絹子さんは、その事実を隠蔽するために、工作したのではないかということになりました。この第8巻が出版された翌年に、祖母は結婚したのです。
 しかし、話はもっと複雑になります。田中嘉雄は、祖母が結婚した後も、付き合っていて、娘(大輔の母)が生まれたのではないか。「それから」は、主人公の代助が他人の妻を奪うという話なのです。祖母は、必死でこの秘密を隠し通したのです。祖母は、孫が男の子だったので、強引に、大輔という名前をつけさせました。田中嘉雄という名前は、第四話にでてきます。

第二話は、「背取り」をしているホームレスの志田が、宝にしていた文庫本が盗まれたので、捜査を手伝ってくれと依頼してきます。背取りとは、古本屋をめぐって、背表紙を見て価値のある本を見つけ、買って高く転売する仕事のことです。背取り仲間(笠井菊哉)と待ち合わせをしていたとき、止めた自転車にその本を積んでいました。トイレに行ったときに、若い女の子が、自転車でぶつかった後、持ち去ったようなのですが、理由がわかりません。笠井菊哉が、現場を目撃していて、女の子は、ハサミを借りたそうです。調査の結果、女の子は、小菅奈緒(女子高生)で、近くのバス停で、男の子(西野)にプレゼントを渡そうとして、急いでいたことがわかりました。本人に確認したところ、プレゼントのラッピングが壊れて、紐が必要だったので、文庫本の栞用の紐を使ったのだそうです。可哀そうなことに、西野は、奈緒のプレゼントを受け取ってくれませんでした。

第三話は、坂口昌志(さかぐち まさし)とい人が来店して「論理学入門」という本の買取依頼をした後、妻と名乗る人から確認の電話があったことから始まります。坂口が持ってきた本には、私本閲読許可証というラベルが張られていたので、刑務所に持ち込まれた私本でした。坂口さんは、奥さんに前科があることを隠していたのですが、奥さんが病室の栞子さんに会いに来たあと、坂口さんもやってきて、前科があることを告白し、二人の間の誤解が解けたというお話です。
 栞子が大輔に、怪我の理由が、誰かに突き落とされたからと告げたところで、第三話が終わります。

第四話は、太宰治の「晩年」という初版のアンカット本で、太宰の自筆で「自信モテ生キヨ 生キトシ生ケルモノスベテ コレ 罪ノ子ナレバ」という書き込みがある本のお話です。栞子の古書堂の秘蔵品なのですが、ある文学館の展示に出品したとき、貸出元がばれ、大庭葉蔵という人から、買取希望が届きました。大庭葉蔵は、この本の主人公の名前なので不審に思っていたところ、本人が来店してきたので、売るつもりはないと断ったところ、外の石段で突き落とされたのです。栞子は、ただの骨折だけでなく、腰椎の神経も痛めて、後遺症が残るかもしれないのです。
 この本には、1970年代にほるぷ出版からでたレプリカ本があるので、それを店に展示して、広告し、犯人が来店したら警察に通報することにしました。
 古書堂の放火事件が発生し、物語は緊張するのですが、犯人は、奈緒を振った西野で、大庭葉蔵ではありませんでした。放火事件のときに、志田と笠井菊哉もやってきました。志田と笠井には、店に飾っているものが、レプリカであることが分かってしまいます。
 大輔が、志田と話しているときに、笠井菊哉という名前も怪しいことがわかりました。これは「せどり男爵数奇譚」の主人公の名前だからです。
 大輔が笠井の後ろから、「あ、大庭さん、ちょっと」と呼びかけたところ、振り返って「ぼく、笠井だけど」と答えたので、追及すると、逃げ出しました。病院に居る栞子のもとに向かうに違いないので、大輔も病院に向かいます。大輔が着くと、二人は屋上にいました。栞子は、「晩年」に火をつけてフェンス越えに投げ捨てます。慌てる大庭を、大輔が組み伏せます。
 運転免許証によると大庭葉蔵でも、笠井菊哉でもなく、田中敏雄という名前でした。問い詰めると、祖父が田中嘉雄であることが判明します。大輔と笠井は、血がつながっていたのです。
 笠井は、本が燃えてしまったと思ったまま警察に捕まります。後日、大輔が栞子を訪問したとき、本は無事で、燃やしたのは偽物だったことがわかります。本が燃えてしまったと思わせないと、笠井はあきらめないからというのが理由でした。
 大輔は、栞子が、秘密裏に事を運んで、大輔のことを信頼してくれなかったことに腹を立てて、古書堂の仕事をやめます。
 しかし、エピローグで、栞子が、ショックで本を読まなくなったと聞かされ、見舞いに行きます。そこで、秘蔵品の「晩年」を渡され、「あなたを、信頼しようと・・・思って・・・」と言われ、仲直りします。

 以下、順次、追加します。

 

 

 

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