門田隆将 日中友好侵略史 (2022)

2022.09.13

 この本の解説は、すでに、本が好き! に投稿しました。

  https://www.honzuki.jp/book/311019/review/281214/

 門田さんは、いろんなYouTubeの番組に出て、この本の宣伝をしていますが、

以下の、石平さんとの対談をおすすめします。

石平の中国週刊ニュース解説
門田隆将さんと語る。いまそこにある危機!
https://www.youtube.com/watch?v=Y1b7RAcPn1Q

 会談だと、聞き取りづらく、石さんの意見がよくわからないところがあります。

石さんの、安倍元首相に対する意見は、下記の記事で、よく理解できるとおもいます。

現代ビジネス 2022/07/14
安倍晋三死すとも中国包囲網は死せず ― 習近平中国、泥沼の外交的閉塞 最初は安倍無視だがのち完全に立場逆転

 

 本書の「おわりに」から、少し引用します。

 日本の技術、カネ、ノウハウは、なにもなかった中国を確実に復興させていった。

それが深化し、実際に中国が国力をつけてくると、中国の態度は変わった。

日本に対する「感謝」は消え、あろうことか日本を「下」に見て、居丈高な態度が目立つようになった。

 その態度は、なにも日本にたいしてだけではなかった。「日中友好絶対主義」などとは縁もゆかりもない国々に対しても、中国の態度はお世辞にも誉められたものではなかった。
(中略)
 2022年2月24日、ロシアがウクライナに"非ナチ化" "中立化" "非武装化" という常識では考えられない理由を掲げて19万の兵力で攻め込んだ。戦後初めての本格的な侵略戦争である。

 不意を衝かれたウクライナは、戦争初日に後退を余儀なくされた。キーウ国際空港には弾道ミサイル・・・
(中略)
 ロシアの侵略成功 − 暗澹たる思いが世界を覆った時、ロシアと"友好国"の中国には、ほっとした空気が溢れた。

ロシアのウクライナ侵攻の成否は、そのまま中国による台湾への侵攻の成否に直結するからだ。

 ロシアがこの力による一方的な現状変更に成功すれば、中国の台湾侵攻へのハードルは低くなり、そのタイムリミットが一気に縮まることは明らかだった。

 開戦当初、劣勢だったウクライナは、各地で踏ん張り、激しい抵抗によって、次第にロシア軍を押し戻していった。

その踏ん張りを見て西側諸国は一致団結し、過去、類をみないほどの経済制裁に出た。

 確実に国家破綻の方向に追い込まれていったのは、ウクライナではなく、ロシアだったのだ。
(中略)
 ロシアのウクライナ侵略は、ヨーロッパだけでなく、台湾、東アジア、そして日本の運命をも揺り動かしている。

 日本には、ことここに至るまでにやるべきことが沢山あった。そして、逆にやってはならないことも沢山してきた。

国交正常化五十年を機に、その歴史を日本は振り返り、これを教訓とし、二度と同じ失敗をしてはならない。

 

 

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