今村正 日本一やさしい決算書の学校 (2012) 

2020.6.11

 今村正さんは、1947年生まれの税理士さんで、税理士今村正事務所の所長であり、

税理士法人千代田タックスパートナーズの所長です。

図解 いちばんやさしく丁寧に書いた青色申告の本」の各年度版を毎年出版されていますし、

数学が苦手な人のための簿記「超」入門」という本も出されていますが、

この本も、やさしく丁寧に書かれた本です。

 「はじめに」で、入学おめでとうございます。と励まされますし、最後に、卒業テストがあり、

それを乗り越えると、ご卒業、おめでとうございます。と励まされます。

 目次も、わかりやすく、索引もあり、用語解説もあるので、教科書として、座右の書とするに最適の本です。

 

 講師の今村先生は、「決算書が読めることのメリットは、どこにあるのでしょう?」と問われて、

決算書が読めないといけない人は、株主、取引先、金融機関、税務署、会社の役員の5者をあげますが、

さらに、就活中の大学生もあげて、こう答えます。

「就職活動の際には、少なくとも自分が志望する会社の決算書はチェックしておきたいもの。

その会社の業績や将来性といった、基本的な知識は持っておいたほうがよいでしょう。

面接で 「なぜ当社を志望されたのですか?」 と聞かれたときに、

「決算書を見たら、将来この分野で発展性があるように思えたので」 などと答えられれば、

数字が読める力のアピールにもなりますし、その会社への思いを伝えられることにもなりますよね。」

 

 2限目に習う貸借対照表は、通常は、左側が、資産、右側が、負債+純資産 という呼び方ですが、

本書では、左側=総資産=流動資産+固定資産右側=総資本=流動負債+固定負債+純資産

となっていて、わかりやすいと思いました。

 また、貸借対照表の左側を借方右側を貸方と呼ぶ、会計用語に対して、

左側=お金の使い方右側=お金の集め方 とする説明も、わかりやすいと思いました。

 

 

     

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