池上彰 佐藤優 漂流 日本左翼史 (2022) |
2023.01.23
副題に「理想なき左派の混迷」とあるように、現在の日本の左派リベラルは、その存在価値が問われています。
ロシアのウクライナ侵攻という異常事態が発生し、世界の政治状況は、大きく変化します。
左派の新しい役割は何でしょうか。
図書館で借りて来た本を読んだので、帯がついていないのですが、アマゾンで、帯付きの写真を見ると、
「労働組合の攻防、衰退する社会党、国鉄解体の衝撃。」
「もう左翼は存在感を取り戻せないのか。」
「左派の未来の可能性を問う。」
と、大きく謳われています。
「本が好き!」に、書評を投稿しました。
https://www.honzuki.jp/book/313994/review/286273/
そこでは、触れなかった内容について書きます。
エマニュエル・トッドさんの著作を読むと、ロシアが、ウクライナに侵攻したことには、ロシアなりの理由があったようです。
プーチンは、最初、この侵攻を、戦争とは呼びませんでしたが、いまや、誰が見ても、戦争です。
日本は、昔、アメリカによる経済封鎖や政治的圧力に耐えかねて、真珠湾に侵攻しましたが、
戦争に負けたため、戦勝国の正義のみが大きく語られています。
日本の正義は、認められないどころか、日本人でも、日本の正義を語らない人たちがいます。
ウクライナ侵攻が、どう決着するのか、全く予想できませんが、
ロシア共和国は、第二次世界大戦の反省で終局を迎えた帝国主義の生き残りであり、
国際連合の常任理事国の見直しなどにもつながりかねません。
また、このウクライナ侵攻を、中国がどのように解釈するのかも、世界の一大事です。
中国が、台湾侵攻をあきらめてくれることを、私たちは、心から望んでいますが、
中国は、国内事情で、台湾侵攻に踏み切ってしまう可能性も大です。
戦争が始まってしまうと、世界は、アメリカ側と、中国・ロシア側に二分され、
昔の東西冷戦のような状態に戻ってしまうかもしれません。
そのとき、日本は、アメリカ側に、残ることができるでしょうか。
中国は、世界制覇は諦めるとしても、アジアの覇権だけは、達成しようとするかもしれません。
中国・ロシア・北朝鮮が、アメリカに対し核を使用するとアメリカを脅して、
アメリカが、東アジアから、撤退することを要求したとして、
アメリカが、撤退してしまうことは、想定の範囲内です。
やはり、中国が、台湾侵攻にふみきらないように、日本は、今、あらゆる努力をしなければなりません。
サヨクも、ただ、戦争反対と唱えるだけでなく、
中華帝国と、ロシア帝国と、北朝鮮帝国、もしくは、中華王朝と、ロシア王朝と、北朝鮮王朝が、
アジアの覇権に向かって、軍備拡張している現状を認識して、
彼らに対しても、戦争反対を唱え、必死で阻止し、
日本を守る という態度を示して欲しいと、心から、望んでいます。
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