百田尚樹 カエルの楽園(2016,2018) |
2023.10.20
百田尚樹さん(1956.02.23- )は、2011年以来連続してミリオンセラーを継続中の人気作家ですが、2023年9月に日本保守党を立ち上げ、政治家としての人生を開始されました。
本書も、作家の観点から語った日本の歴史の物語です。
ソクラテスは、平和なアマガエルの国に生れましたが、凶悪なダルマガエルの群れに襲われて、国を捨てて逃げ出しました。放浪中も、幾多の外敵に襲われて、仲間が激減しました。生き残ったのがソクラテスとロベルトの二匹になったとき、岸壁の下にたどり着きました。岸壁を登って、ツチガエルの国ナパージュに入ると、そこはカエルの楽園で、平和な生活がありました。
ナパージュのカエルたちは、この平和は、彼らが昔から三つの戒めである『カエルを信じろ』『カエルと争うな』『争うための力を持つな』という三戒を守ってきたからだと信じていましたが、ソクラテスたちには信じられません。紆余曲折のあと、結局、崖の下にいたウシガエルたちが襲ってきて、ナパージュ国は滅びるという寓話です。
日本の戦国時代のように、盗賊たちが割拠している時代に、三戒を守れば村は救われると説いた僧侶を信じた村人が、結局、盗賊たちに虐殺されたというような設定であれば、普通の寓話として読まれたと思いますが、
ナパージュは、JAPANの反対読みのNAPAJから取られていて、現代日本のことを示唆しているため、日本のリベラル層は、反対を必死に叫びました。ナパージュの三戒は、日本の平和憲法のことです。
ナパージュの平和は、鷲のスチームボートにより守られていたのですが、ナパージュのカエルたちが、スチームボートを追い出した途端に、ウシガエルたちに乗っ取られてしまったのです。
アフガニスタンで、米軍が撤退したあと、タリバンが政権を奪取したのは、2021年8月のことでした。ロシアが、ウクライナに侵攻したのは、2022年2月でした。
日本は、豊臣政権や江戸幕府によって、天下統一され、平和になりましたが、世界は、まだ、国連が機能せず、超大国の主張する正義に、弱小国はさからうことができません。日本の平和は、国際社会のなかで、どうすれば守られるのでしょうか。
百田さんは、自らのYouTubeチャンネルである百田尚樹チャンネルで、こう宣言しました。
2023/06/10
決意表明です「LGBT法案が成立したら、私は保守政党を立ち上げます」
https://www.youtube.com/watch?v=HfzGOht3yBA
2023/06/13
LGBT法案が衆議院で可決!新党結成がいよいよ現実味を帯びてきた…
https://www.youtube.com/watch?v=xvF_n918VZE
2023/06/16
絶望と希望ライブ「6月16日、自民党が死にました。
日本は新しい時代に入る必要があります」
やはり新党を立ち上げるしかなくなりました・・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=kVRyfaVz51c
新党立ち上げは、なかなかうまくいかない実例を沢山見てきましたが、今回は、だいぶ事情が異なるようです。LGBT法案の件をみて、自民党の岩盤保守の支持層が、自民党は、保守の党ではないという現実をみせられて、かなりのペースで自民党離れが進んでいるようなのです。
また、選挙の投票率が低いというのが、現代日本の問題点の一つですが、保守新党の設立が、国民の政治への関心を向上させ、投票率の向上につながれば、政治に大きな変革が起きるかもしれませんね。
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