モバイル・スタジオ・キャンバス SD50 

2020.8.15 更新2020.10.5

 ローランドの高機能オーディオ/MIDIインターフェス SD50

     https://www.roland.com/jp/products/mobile_studio_canvas/

を、かなり昔、MIDI音源として購入したのですが、最近では、単に、

デスクトップPCの出力として使っており、宝の持ち腐れ状態でした。

 今回、ノートPCの音響出力用には、単なる、USBオーディオ変換アダプターを使う事にし、

SD-50を、PCから解放することにしました。

 

 SD50 の機能については、藤本さんの詳細な説明があります。

     https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/354871.html

 藤本さんの解説で、Solo音色の、バイオリン、トロンボーン、尺八の表現力が

従来のMIDI音源とはまったく異なるとあります。

 単体のSD50に、手持ちのMIDIキーボードをつないで演奏し、SD50のヘッドホン出力から聞いたのですが、

本当に素晴らしい音でした。

 PCにUSB接続し、PCから音を出したかったのですが、設定法がよくわかりませんでした。

しかし、SD50と、MIDIキーボードと、スピーカーがあれば、演奏できるので、携帯性は、抜群です。

 

 さて、藤本さんの解説の中にも、Solo音色とSuperNATURALの関係について、ふれてあります。

解説の書かれた2010年当時にも、SuperNATURALという技術名は存在していたのですが、

Solo音源との関連は、明示されていないので、よくわからないという説明でした。

Solo音色という名前は、SD20の頃からあったようですが、

Solo楽器として演奏するに十分の機能と音色を有することをうたった名前だと思います。

 SD-50の取説のソロ音色の説明を一部引用します。

Solo音色の演奏法や設定について

 Solo音色を使うと弱音の繊細な音から、強音の迫力ある音まで、単なる音量変化にとどまらない、

その楽器らしい自然な音色変化(ダイナミクス変化)が得られます。

●ダイナミクスはNoteON Velocity, Modulationコントローラ(CC01)、Expression (CC11)でコントロールできます。

●Modulationコントローラをダイナミクスに割り当てているため、Vibrationはチャンネル・プレッシャー・メッセージでコントロールできるようにしています。

 このように、コントロール・チェンジを駆使して、実際の演奏に近づけるわけで、それなりの練習と熟達が必要です。

 

 ところで、種々の楽器を、キーボードで演奏できることの最大のメリットを指摘しておきます。

トロンボーンや尺八の実楽器では、同時に一音しか出せないのですが、

キーボードだと、複数キーを押すと、複数の音高の音が同時になります。

 

 今、ローランドのエアロフォンの練習をしていますが、

これは、サックスのキー配置を模擬しているので、

ドの音を出すときは、右手と左手の全部の指を使います。

しかし、キーボードでは、どの音も一つのキーを押すだけですみます。

 

 キーボードを使って複数音高のSolo音色を鳴らして演奏できることは、最大のメリットで、

新しい演奏法を開発できる余地があります。

 

 しかし、これが本当にいいことなのか悪いことなのかは疑問です。

おかげで、ピアノ演奏者は、10個の指を駆使した、非常に複雑な演奏が課せられるのですが、

正確に弾くことがまず大事です。

 バイオリン・ソナタといいながら、ピアノは、バイオリンよりも複雑な楽譜を弾くわけですが、

バイオリンは、感情をこめた演奏をして、主役になり、

ピアノは、いくら頑張っても、いい伴奏でしたと、わき役になってしまいます。

 

 Solo音色も、単に鍵盤の押し方だけでなく、コントロール・チェンジも駆使して、

実際の演奏を模擬することによりその偉力を発揮するのだと思います。

 

 

     

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