ヤマハ イージーギター EZ-AG |
ヤマハが、光るギターという特色のあるMIDIギターを開発販売していたが、残念ながら生産終了となり、入手できずにいたのだが、幸運にも、1月に入って、新品を入手することができた。この幸運を契機に、ギターの練習を始めようと思う。
ヤマハは、2002年4月17日に、初代の光るギター EZ-EG の販売を開始した。ヤマハの旭保彦さんが、楽器市場が低迷するなか、自分が一番弾きたいと思っているギターを、もっと簡単に弾けるようにして、はやらせたいと開発にとりかかり、エレキギター形状の光るギターとして、見事完成させたものである。ヤマハのサイトに詳しい開発秘話が、掲載されている。
2号機は、ヤマハのチャーリー伊藤さんをプロデューサーとして開発が進められ、エレアコ(エレクトリック・アコースティック)形状の光るAcousticギター EZ-AG として、2005年に販売開始された。EZ-AGについても、ヤマハのサイトに開発情報がまとめられている。
初代のEZ-EGは、2006年12月に生産終了となり、二代目のEZ-AGも、生産終了となったため、残念ながら、現在、ヤマハからは光るギターは、販売されておらず、中古市場を探すしかない。
基本的な使用法を、以下にまとめる。
EZ-AGは、スピーカー内蔵なので、電源をいれるだけで、単体で演奏できる。単三のアルカリ電池6本を使うと、電源コードなしで約5時間演奏可である。
EZ-AGは、エレキやエレアコのように弦からでる音をマイクでひろってスピーカーで鳴らすわけではない。指板の部分に弦はなく、6列×12個のフレットボタンが並んでいる。右手ではじく部分だけに弦があり、弦をはじいたという信号と、どのフレットが押されているかで音のたかさが決まり、音が鳴るというしくみである。
1フレットから6フレットまでは、フレットの下にLEDが仕込まれていて、押さえたフレットが、赤く光ることから、光るギターと命名されている。
弦をはじいたときに音がでるのであるが、フレットを押すときにも、小さい音がでる仕様となっている。このため、弦をはじいたあと、音がまだ鳴り続けている間に、押さえるフレットをかえると音が変化するようになっている。
弦を押さえても音は止まらない。音を消すためには、弦のつけねにある金属製のブリッジプレートを押さえる。このとき、左手は、指板の裏の金属プレートにふれている必要がある。
電子楽器なので、チューニングは、不要です。ただし、TUNINGボタンを押して、[+]ボタンや[−]ボタンを押すと、全体の音程を半音ずつ上げ下げできます。ドロップD、オープンD等の変則チューニングも可能です。
EZ-AGは、20種類のサウンドを内蔵していて、SOUND SELECTボタンで、選択できる。サウンドリストは、以下の通りである。
ギータ音色
(1) フォークギター、 (2) クラシックギー、(3) 12弦ギター、 (4) ジャズギター、(5) オクターブギター、
(6) クリーンギター、 (7) ミュートギター、 (8) オーバードライブギター、(9) ディストーションギター、
ベース音色
(10) アコースティックベース、(11) フィンガーベース、(12) ピックベース、(13) フレットレスベース
(14) スラップベース、(15) シンセベース、(16) ハイQベース、(17) ダンスベース
その他音色
(18) バンジョー、(19) 三味線、(20) ピアノ
バーチャルカポでカタポストを設定できます。[CAPO] ボタンを押して、[+][−]ボタンで、0フレットから6フレットの間でカタポストの位置を設定できます。
ポピュラーなソング12曲と、コード進行が入ったソング13曲のあわせて25曲が内蔵されていて、自動演奏が可能です。[DEMO] ボタンを押すと、演奏が開始します。[DEMO] ボタンを押した直後は、SONG SELECT モードになっているので、[+]/[−] ボタンを押して、曲を変更できます。
先に選曲してから、演奏を開始したいときは、まず、[SONG SELECT] キーを押して、SONG SELECT モードにして選曲したあとに、[DEMO] キーを押します。
選択できる内蔵25曲は、以下のとおりです。
01 Tears in Heaven
02 A Hard Day's Night
03 Stand by Me
04 Day Tripper
05 More Than Words
06 Hound Dog
07 You Are So Beautiful
08 California Girls
09 Knock on Wood
10 Don't be Cruel (To a Heart That's True)
11 (Sittin' On) The Dock of The Bay
12 Yesterday Once More
コード進行パターン
13 I-V
14 I-VIm-IIm-V7
15 I-VIm-IV-V7
16 I-VIm-IV-V7
17 I-IIIm-IV-V7
18 IIIm7-VIm7-IIm7-V7
19 I-VIm-V7-I
20 I-IIm-IIIm-IV
21 I-I7-IV-IVm
22 VIm7-II7-IV-I
23 I-II7-IV-I
24 I-VIm-V-IV-I
25 IV-IIm-IIIm-VIm
デモの自動演奏中は、押されたコードのフレットが赤く光るように設定されています。
自動演奏中は、どのフレットが押されているに関係なく、左手でフレットを押し、右手で弦をはじいて演奏できます。
演奏が終わると、次の曲に進みます。
曲のテンポは、四分音符=32〜280の間で変更できるので、テンポを遅くして練習できます。
PLAY MODE 1の STRUM を使うと、内蔵ソングの自動演奏中に、右手でジャカジャカとかきならすと、ソングに合ったコードが鳴ります。左手は、フレットのどこを押さえても演奏には関係ありません。
[STRUM] ボタンを押すと、ストラムできますが、コードのフレットは、赤く光りません。自動演奏の押さえるコードの位置を赤く光らせたい場合は、[SOUND]ボタンと[SONG]ボタンを同時に押した状態で、[STRUM]ボタンを押してください。
演奏モードの CHORD を使うと、フレットが光って押さえるコードを教えてくれます。光ったとおりに押されるまで、ソングは進まずに待っています。右手で弦を弾いても、音は鳴りません。
左手がうまく弾けるようになったら、BOTHモードに進むと、右手でジャカジャカできます。
ヤマハのUX16 のようなUSB-MIDIインターフェースを使うと、コンピュータに接続できます。Sonf Filerという専用ソフトを使って、内蔵ソング以外に、インターネットからダウンロードしたソングを保存して、ソングとして演奏できます。
内蔵メモリーに保存できるデータ量は、480kByteで、曲数は、最大99曲です。
ヤマハが作成したXF formatの曲の場合は、ストラム、コード、ボースなどのプレイモードが使用できます。SMF形式の曲(.mid ファイル)の場合は、再生演奏は可能ですが、プレイモードは、使えません。
ホームページアドレス: http://music.geocities.jp/enjoydtm/
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