(この頁で説明していることは、まだ勉強中であり、今後、大きく変更することもありますので、ご了承ねがいます。)

和音

2011.7.31  更新2019.7.18, 2019.7.22

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● Tonic, Dominant, Subdominant

 音階の章で、1オクターブ違う音は、完全に調和することを説明した。

音楽用語で、1オクターブの違いは、完全8度とよばれる。完全8度は、12半音に相当する。

 また、周波数が1.5倍の音も、調和することを説明した。これは完全5度とよばれている。完全5度は、7半音に相当する。

 さて、ダイアトニックの長音階の最初の音 ドを主音(tonic)とよぶことにしよう。移動ドで考えれば、すべての音はドになりうる。

ドの完全5度(7半音)上の音 ソを属音(dominant)と呼ぶ

 さて、ドの完全5度下の音はファであり、その1オクターブ上のファの音も、調和の関係にある。

この完全4度(5半音)上の音 ファを下属音(subdominant)と呼ぶ。完全4度は、周波数では、4/3倍である。

 同じく、ダイアトニックの短音階の最初の音 ラを主音(tonic)と呼ぶ

ラの完全5度上の音 ミを属音(dominant)と呼ぶ。同じく、ラの完全4度上の音 レを下属音(subdominant)と呼ぶ

● ハ長調(Cmajor) の3和音 (triad)

 ドミソ、レファラのように、ある音と、その3度上と、5度上の音をかさねたものを3和音と呼ぶ。一番下の音を、根音(ルート)、3度上を第3音(サード)、5度上を第5音(フィフス)とよぶ。

 ハ長調(Cmajor、白鍵だけ)の三和音は、以下の7つある。

Ⅰ度 ドミソ C E G 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) 長三和音 Cmajor Tonic
Ⅱ度 レファラ D F A 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) 短三和音 Dminor
Ⅲ度 ミソシ E G B 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) 短三和音 Eminor
Ⅳ度 ファラド F A C 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) 長三和音 Fmajor Subdominant
Ⅴ度 ソシレ G B D 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) 長三和音 Gmajor Dominant
Ⅵ度 ラドミ A C E 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) 短三和音 Aminor
Ⅶ度 シレファ B D F 短3度(3半音)+短3度(3半音)= 減5度(6半音) 減三和音

 Ⅰ度からⅥ度までは、第5音は、完全5度であり調和の関係にあるが、第3音が加わることにより、明るい感じ、暗い感じが表現される。

 すなわち、Ⅰ度、Ⅳ度、Ⅴ度は、長3度(4半音)+短3度(3半音)で、長三和音(major triad)と呼ばれ、明るい感じをもつ。
 Ⅱ度、Ⅲ度、Ⅵ度は、短3度(3半音)+長3度(4半音)で、短三和音(minor triad)と呼ばれ、暗い感じをもつ。

 さて、主音(tonic)ドを根音としたⅠ度のドミソを、主和音(tonic triad)とよぶ。三和音のなかで、最も安定感のある響きを持っていて、これをTonic機能と呼ぶ。
Ⅵ度のラドミは、ドとミが共通であり、Ⅲ度のミソシは、ミとソが共通であり、Ⅰ度に準ずるTonic機能を持っている。

 属音(dominant)ソを根音としたⅤ度のソシレ(転回してシレソ)を、属和音(dominant triad)と呼ぶ。Ⅰ度が持たないシとレからなっているためか、不安定な響きを持ち、Ⅰ度の主和音に進もうとする強い性格を持っていて、これをDominant機能と呼びます。
Ⅶ度のシレファは、シとレが共通であり、Ⅲ度のミソシは、ソとシが共通であり、Ⅴ度に準じるDominant機能を持っている。
(Ⅲ度のミソシは、TonicとDominantの両方の機能を有していることになる。)

 下属音(subdominant)ファを根音としたⅣ度のファラド(転回してドファラ)を、下属和音(subdominant triad)と呼ぶ。Ⅰ度が持たないファとラからなっているためか、やや不安定な響きを持ち、Ⅰ度の主和音に進もうという性格と、Ⅴ度の属和音に進もうという性格を持っていて、これをSubdominant機能と呼びます。
Ⅱ度のレファラは、ファとラが共通であり、Ⅳ度に準じるSubdominant機能を持っている。

 このように、和音には、Tonic、Subdominant、Dominantという機能があり、
(1) T → D → T
(2) T → S → T
(3) T → S → D → T
のような、和音進行(コード進行)を示すという性格を持っている。

 コード進行については、後で、更に詳しく、説明する。

 Ⅰ度、Ⅳ度、Ⅴ度の3つの三和音を、主要三和音(primary triads)と呼ぶ。

● イ短調(Aminor) の三和音

 短調には、自然的(natural)、和声的(harmonic)、旋律的(melodic)の3種類あるため、どの音階で主要三和音を定義するかは、単純ではない。

 和声的短音階のイ短調(Aminor)の三和音は、以下の7つある。

 以下は、まだ書きかけで未完成

Ⅰ度 ラ ド ミ A  C  E 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Aminor
Ⅱ度 シ レ ファ B  D  F 短3度(3半音)+短3度(3半音)= 減5度(6半音)
Ⅲ度 ド ミ ソ# C  E  G 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Cmajor Tonic
Ⅳ度 レ ファ ラ D  F  A 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Dminor
Ⅴ度 ミ ソ シ E  G  B 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Eminor
Ⅵ度 ファ ラ ド F  A  C 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Fmajor Subdominant
Ⅶ度 ソ#シ レ G  B  D 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Gmajor Dominant

● 他の調の三和音

 ト長調(Gmajor、#が一つ)の三和音は、以下の7つある。

Ⅰ度 ドミソ G  B  D 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Gmajor Tonic
Ⅱ度 レファラ A  C  E 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Aminor
Ⅲ度 ミソシ B  D  F# 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Bminor
Ⅳ度 ファラド C  E  G 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Cmajor  Subdominant
Ⅴ度 ソシレ D  F# A 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Dmajor  Dominant
Ⅵ度 ラドミ E  G  B 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Eminor
Ⅶ度 シレファ  F# A  C 短3度(3半音)+短3度(3半音)= 減5度(6半音) F#m-5

 長調(Fmajor、bが一つ)の三和音は、以下の7つある。

Ⅰ度 ドミソ F  A  C 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Fmajor Tonic
Ⅱ度 レファラ G  Bb D 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Gminor
Ⅲ度 ミソシ A  C  E  短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Aminor
Ⅳ度 ファラド Bb D  F 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Bbmajor  Subdominant
Ⅴ度 ソシレ C  E  G 長3度(4半音)+短3度(3半音)=完全5度(7半音) Cmajor   Dominant
Ⅵ度 ラドミ D  F  A 短3度(3半音)+長3度(4半音)=完全5度(7半音) Dminor
Ⅶ度 シレファ  E  G  Bb 短3度(3半音)+短3度(3半音)= 減5度(6半音) Em-5

2019.7.18

  主要の調 と コードを、以下のように整理します。

調と音階

C major  = C  D  E  F  G  A  B     調号 無し         ハ長調

G major  = G  A  B  C  D  E  F#        調号 1# @ F       ト長調

D major  = D  E  F# G  A  B  C#        調号 2# @ F, C      ニ長調

A major  = A  B  C# D  E  F# G#        調号 3# @ F, C, G    イ長調

E major  = E  F# G# A  B  C# D#        調号 4# @ F, C, G, D   ホ長調

B major  = B  C# D# E  F# G# A#        調号 5# @ F, C, G, D, A ロ長調

F major  = F  G  A  Bb C  D  E         調号 1b @ B       ヘ長調

Bb major = Bb C  D  Eb F  G  A         調号 2b @ B, E      変ロ長調

Eb major = Eb F  G  Ab Bb C  D         調号 3b @ B, E, A     変ホ長調

Ab major = Ab Bb C  Db Eb F  G         調号 4b @ B, E, A, D   変イ長調

Db major = Db Eb F  Gb Ab Bb C         調号 5b @ B, E, A, D, G 変ニ長調

A  minor = A  B  C  D  E  F  G     調号 無し         イ短調

E  minor = E  F# G  A  B  C  D         調号 1# @ F        ホ短調

B  minor = B  C# D  E  F# G  A         調号 2# @ F, C      ロ短調

F# minor = F# G# A  B  C# D  E         調号 3# @ F, C, G     嬰ヘ短調

C# minor = C# D# E  F# G# A  B         調号 4# @ F, C, G, D   嬰ハ短調

G# minor = G# A# B  C# D# E  F#        調号 5# @ F, C, G, D, A 嬰ト短調

D  minor = D  E  F  G  A  Bb C         調号 1b @ B       ニ短調

G  minor = G  A  Bb C  D  Eb F         調号 2b @ B, E      ト短調

C  minor = C  D  Eb F  G  Ab Bb        調号 3b @ B, E, A     ハ短調

F  minor = F  G  Ab Bb C  Db Eb        調号 4b @ B, E, A, D    ヘ短調

Bb minor = Bb C  Db Eb F  Gb Ab        調号 5b @ B, E, A, D, G  変ロ短調

 

コード  三和音

C =  C   E   G,      Cm =  C   Eb  G

D =  D   F#  A,      Dm =  D   F   A

E =  E   G#  B,      Em =  E   G   B

F =  F   A   C,      Fm =  F   Ab  C

G  = G   B   D,      Gm =  G   Bb  D

A  = A   C#  E,      Am =  A   C   E

B  = B   D#  F#,     Bm =  B   D   F#

C# = C#  E#  G#,     C#m=  C#  E   G#   C# = Db = Db  F   Ab,  C#m = Dbm = Db  Fb  Ab

D# =

 

覚え方

Cメジャーは、がトニック(I)、がサブドミナント(IV)、がドミナント(V) 調号 無し

 CメジャーのドミナントGを、トニックにしたのが、Gメジャー

Gメジャーは、がトニック(I)、がサブドミナント(IV)、がドミナント(V) 調号 #が一つ

 GメジャーのドミナントDを、トニックにしたのが、Dメジャー

Dメジャーは、がトニック(I)、がサブドミナント(IV)、がドミナント(V) 調号 #が二つ

 DメジャーのドミナントAを、トニックにしたのが、Aメジャー

Aメジャーは、がトニック(I)、がサブドミナント(IV)、がドミナント(V) 調号 #が三つ

 AメジャーのドミナントEを、トニックにしたのが、Eメジャーで

Eメジャーは、がトニック(I)、がサブドミナント(IV)、がドミナント(V) 調号 #が四つ

 EメジャーのドミナントBを、トニックにしたのが、Bメジャー

Bメジャーは、がトニック(I)、がサブドミナント(IV)、F#がドミナント(V) 調号 #が五つ

 

 CメジャーのサブドミナントFを、トニックにしたのが、Fメジャー

Fメジャーは、がトニック(I)、Bbがサブドミナント(IV)、がドミナント(V) 調号 bが一つ

 FメジャーのサブドミナントBbを、トニックにしたのが、Bbメジャー

Bbメジャーは、Bbがトニック(I)、Ebがサブドミナント(IV)、がドミナント(V) 調号 bが二つ

 BbメジャーのサブドミナントEbを、トニックにしたのが、Ebメジャー

Ebメジャーは、Ebがトニック(I)、Abがサブドミナント(IV)、Bbがドミナント(V) 調号 bが三つ

 EbメジャーのサブドミナントAbを、トニックにしたのが、Abメジャー

Abメジャーは、Abがトニック(I)、Dbがサブドミナント(IV)、Ebがドミナント(V) 調号 bが四つ

 AbメジャーのサブドミナントDbを、トニックにしたのが、Dbメジャー

Dbメジャーは、Dbがトニック(I)、Gbがサブドミナント(IV)、Abがドミナント(V) 調号 bが五つ

 

2019.7.22

覚えるべきこと

A,B,C が、ラ、シ、ドに対応することもおぼえなければなりませんが、

イ、ロ、ハに対応することも、おぼえなければなりません。

C,F,G を主音(トニック)にする長音階は、ハ長調、ヘ長調、ト長調 です。

 

A  B  C  D  E  F  G

ラ  シ  ド  レ  ミ  ファ  ソ

イ  ロ  ハ  二  ホ  ヘ  ト

覚え方

まず、AはラCはドFはフアGはソ を覚えましょう。Fがファは、覚えやすいですね。

次に、残りの、BはシDはレEはミ を覚えましょう。Eの文字は、ミに似ていますね。

 

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