電子ピアノ カシオ プリビア PX-330BK

● はじめに

 電子ピアノとして、カシオのプリビア シリーズのPX-330BK を選択した。 スタンドがついていないので、電子キーボードと同じく、持ち運びが簡単で、スタンドがなくとも、テーブルの上に置いて演奏できる。また、カシオの電子ピアノのプリビアやセルヴィアーノ シリーズには、ピッチベンド・ホイールが付いていないが、PX-330BKにだけは、電子キーボードと同じく、キーボードの左端に付いていて、電子ピアノとしては、特殊な存在である。

 また、プリビア シリーズの中で、唯一、自動伴奏機能を備えていて、ラインイン端子があり、他の楽器のモニタースピーカーとしても働くので、非常に簡便に、ステージ演奏システムを構築することができる。

PK-330BK 

ピアノ台 

ケーブル 

● 仕様の一部

 カシオのプリビアPX−330BKの仕様の一部は、以下の通りである。

  鍵盤 88鍵、ピアノ鍵盤、タッチレスポンス(3種)

  音色数  250種類

  同時発音数  最大128音

  自動演奏機能 有り  内蔵リズム数は、180

  MIDI機能  16マルチティンバー受信、GMレベル1準拠

    スピーカー 13cm×6cm 角型 × 2個 + 直径5cm × 2個 (出力8.0W + 8.0W)

  サイズ  幅 132.2 × 奥行き 28.6 × 高さ 13.5 cm

  重量  約11.6kg

180 RHYTHM

POPS/JAZZ
POPS
 01 POP 1,   02 POP 2,   03 Fast POP,   04 Funk POP,  05 POP Rock,
 06 6/8 POP,   07 Fast Soul,   08 Slow Soul,   09 60's Soul,   10 POP Shuffle,

8 BEAT/16 BEAT
 11 Straight 8 Beat 1,   12 Straight 8 Beat 2,   13 Funk 8 Beat,
 14 Mellow 8 Beat,   15 Guitar 8 Beat,   16 8 Beat,  17 8 Beat POP,
 18 Oldies 8 Beat,   19 60's 8 Beat,   20 16 Beat,   21 16 Beat Shuffle,

DANCE
 22 Hip-Hop,   23 Dance POP,  24 Disco POP,   25 Techno POP,
 26 Trance,   27 Modern R&B,   28 Modern Dance,   29 Disco Soul,

ROCK
 30 Straight Rock,   31 Shuffle Rock,   32 Blues 1,   33 Blues 2,
 34 EP Blues,   35 Slow Blues,   36 Soft Rock,   37 Latin Rock,
 38 Slow Rock,   39 50's Rock,   40 50's Piano Rock,   41 New Orleans Rock,
 42 60's Rock,   43 Rock,   44 70's Piano Rock,   45 Rock Waltz,

JAZZ
 46 Slow Big Band,   47 Middle Big Band,   48 Fast Big Band,
 49 Swing 1,   50 Swing 2,   51 Slow Swing,   52 Jazz Waltz,
 53 Fox Trot,   54 Quickstep,   55 Jazz Combo 1,

EUROPEAN
 56 Schlager,   57 Polka,   58 Waltz 1,   59 Waltz 2,   60 Slow Waltz,
 61 Viennese Waltz,   62 French Waltz,   63 Serenade,   64 Tango,
 65 March 1,   66 March 2,

LATIN/WORLD
LATIN 1
 01 Bossa Nova,   02 Slow Bossa Nova,  03 Beguine,  04 Samba 1,  05 Samba 2,
 06 Mambo,  07 Rhumba,  08 Cha-cha-cha,  09 Merenge,  10 Bolero,
 11 Salsa 1,  12 Salsa 2,  13 Reggae,  14  POP Reggae,  15 Ska

LATIN 2
 16 Reggaeton 1,  17 Reggaeton 2,  18 Cumbia,  19 Calypso,  20 Forro,
 21 Pagode,  22 Banda,  23 Pasillo,  24 Argentine Cumbia,  25 Punta,  26 Bachata,

COUNTRY
 27 Modern Country,  28 Country 8 Beat,  29 Country Ballad,
 30 Country Shuffle,  31 Finger Picking Country,  32 Country Waltz,  33 Bluegrass,

AMERICAN
 34 Dixie,   35 Tex-Mex,  36 Fast Gospel,  37 Slow Gospel,  38 Hawaiian,

SPANISH/EASTERN EUROPEAN
 39 Pasodoble,  40 Caucasian,  41 Russian Chanson 1,  42 Russian Chanson 2,
 43 Polish Waltz,

ARABIC/ORIENTAL
 44 Sirtaki,  45 Mus,  46 Adani,  47 Baladi,  48 Khaliji,  49 Malfoof,

INDIAN
 50 Bhangra,  51 Darda,  52 Garba,  53 Keharwa,  54 Dandiya,
 55 Teen Taal,  56 Bhajan,

CHINESE
 57 Guangdong(広東),  58 Jiangnan(江南),  59 Beijing(北京),
 60 Dongbeiyangge(東北秧歌),  61 Jingju(京劇),  62 Huangmeixi(黄梅), 
 63 Qinqiang(秦腔),  64 Yuju(豫劇),  65 Yaozu(瑶族),  66 Daizu,
 67 Miaozu,  68 Menggu(モンゴル),  69 Xinjiang(新疆),  70 Zangzu,

SOUTHEAST ASIAN
 71 Kroncong,  72 Dangdut,

JAPANESE
 73 Enka(演歌)

BALLAD/PIANO RHYTHMS
BALLAD
 01 Piano Rock Ballad,  02 90's Ballad,  03 Modern Ballad,  04 Electric Ballad,
 05 Slow Ballad 1,  06 Slow Ballad 2,  07 R&B Ballad,  08 16 Beat Ballad,
 09 Soul Ballad,  10 POP Ballad 1,  11 POP Ballad 2,  12 Piano Waltz Ballad,
 13 90's 6/8 Ballad,  14 5/8 Ballad 1,  15 6/8 Ballad 2,  16 Rock Ballad,

VARIOUS
 17 Christmas Song,  18 Christmas Waltz,  19 Screen Swing,  20 Symphony,
 21 String Quartet,

PIANO RHYTHMS
 22 Piano 8 Beat,  23 Piano Ballad 1,  24 Piano Ballad 2,  25 EP Ballad 1,
 26 EP Ballad 2,  27 Blues Ballad,  28 Jazz Combo 2,  29 Jazz Combo 3,
 30 Ragtime,  31 Boogie-Woogie,  32 Piano Rock & Roll,  33 Arpeggio 1,
 34 Arpeggio 2,  35 Arpeggio 3,  36 Piano March 1,  37 Piano March 2,
 38 Spride Piano,  39 Waltz 3,  40 Waltz 4,  41 Waltz 5.


  PX−330BKは、USB端子を有していて、そのまま、パソコンに接続可能である。また、LINE-IN、LINE-OUT 端子を有しているので、LINE-INで入力した音楽を鳴らしながら、ピアノを演奏するということも可能であり、LINE-OUTの出力を録音するという使い方も、可能となる。

 LINE-INからの入力に対して、PX-330BKの音量調整は効かないので、音量を制御できる音源を入力することが必要である。パソコンのライン出力をつないだら、とてつもなく大きい音になったので、インピーダンスマッチングに注意しないといけないようである。

 現在は、パソコンに、サンワのUSBスピーカー MM-SPS2UBK をつないで、MM-SPS2UBK のヘッドフォン出力を、PX−330BKのLINE-INにつないでいる。MM-SPS2UBKは、音量調整のボリュームコントロールと、電源のON/OFFスイッチがついているので、すぐれものである。

 パソコンのUSBとPX−330BKのUSBの接続と、パソコンのUSBスピーカーのヘッドフォン出力とPX−330BKのLINE-IN入力の接続などを同時にすると、プーンとハム音が出たりする。その時は、片方を外して、もう一方を接続するなどの対策が必要となってしまう。

 しかし、それが面倒という場合は、PX−330BKのUSB端子ではなく、MIDI端子を使うといい。パソコンに、ヤマハの UX16 などのUSB-MIDIインターフェースを接続し、さらにMIDI to MIDI ケーブルで、PX−330BKと接続する。MIDIケーブルによる接続においては、フォトカップラーが入っているので、同時に、LINE-INとLINE-OUTをケーブルで接続していても、ハム音は発生しないようである。

 

● オートハーモナイズ機能

 CTK-651の自動伴奏機能においては、右手で弾くメロディーは、なにも修飾が付かなかったが、オートハーマナイズ機能は、右手で弾くメロディーの音に、和音を追加して、メロディーに厚みをつけてくれる。

 和音の付け方は、12種類用意されていて、一つを選択する。左手でコードを弾いて、自動伴奏を始めると、右手で弾くメロディーに和音が加わって、演奏される。

● デュエット機能

 鍵盤を中央から左右に分けて、2台のピアノにして連弾ができる。左側を先生、右側を生徒が弾いて、ピアノのレッスンができる。

 

● パソコンに接続する

 私のパソコンのOSは、Microsoft Windows XP,  Professional Edition,  Version 2002,   Service Pack 3 です。デスクトップ画面にマイコンピュータのショートカットがある場合は、右クリックしてプロパティを選択し、システムのプロパティ というウィンドウを表示します。

ハードウェア タブを選択し、デバイスマネージャ ボタンを押して、デバイス マネージャ ウィンドウを開きます。サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラのところに、使用可能なデバイスのリストが表示されます。

カシオのCTK−651は、ヤマハのUSB-MIDIインターフェース UX16 を用いて接続しましたので、Yamaha USB-MIDI Driver という名前で登録されています。

カシオのプリビアPX−330BKは、USB端子をつかってパソコンのUSB端子に接続しましたので、USB オーディオ デバイス という名前で登録されています。

私の環境では、サンワサプライのMM−SP52UBKというUSBスピーカーを接続していて、これも USB オーディオ デバイス という名前で登録されていますので、USB オーディオ デバイスが二つ登録されています。

それぞれの USB オーディオ デバイス を選択して右クリックし、プロパティを表示すると、全般タブの場所のところに、一つは 場所 0 (CASIO USB-MIDI)、もう一つは 場所 0 (USB Sound Device) となっていますので、区別できます。

 

● 自分の演奏を録音する

 電子キーボードは、昔から録音機能があり、自分の演奏を録音・再生して楽しむことが出来た。しかし、録音をパソコンに移して、パソコンで再生するというような利用は、難しかった。

 MIDI機能のある電子キーボードの場合は、パソコン側でDTMソフトを立ち上げ、電子キーボードの演奏を、リアルタイム録音することにより、記録にのこすことができるが、キーボードの演奏と、パソコンの操作を、同時にするのは、そう単純ではない。

 プリビア PX-330BK のように、USB端子をもっている電子キーボードの場合は、まず、電子キーボードの機能を使って録音し、録音したファイルを、あとで、パソコンに転送するという使い方ができる。

 プリビアの場合、電子キーボード内に記録された録音データは、独自形式のファイルになっていて、そのまま、PCに転送しても、使用できない。しかし、SDカードを使うと、録音データをSDカードに移すときに、midiデータに変換することができるので、そのデータをパソコンに転送することとした。

 プリビア PX-330BK の場合の、操作手順を以下にまとめる。

まず、録音する。

① 電子キーボードの RECORDER キーを2回押して、録音モードにする。RECORDER キーの赤色LEDが、点滅モードになる。

② 演奏をはじめると、自動的に録音が開始する。演奏が終わったら、START/STOP ボタンを押して、録音を終了する。

③ RECORDER キーは、点滅から点灯モードに変わり、再生モードになっているので、START/STOPボタンを押すと、再生される。

  録音が気に入らなくて、録音しなおす場合は、もう一度、RECORDER キーを録音モードにして、録音し直す。

④ プリビア PX-330BK の場合、5曲まで録音できるので、曲番号を変えたい場合は、RECORDER キーを、点灯の再生モードにして、FUNCTIONキーを押しながら、RECORDER キーを押して、曲番号セレクトモードにして、上向矢印、下向矢印キーで番号を変えて、EXITキーを押す。録音、再生は、この番号となる。

続いて、録音データをSDカードに移す。

① 録音データが、START/STOPボタンを押すと、再生される状態にする。

② CARD/INTERNAL キーを長押しして、画面左上に、LOADと表示させる。

③ 右向矢印を押して、SAVE に切り替える。もう一度、右向矢印を押して、MIDIファイルの保存モードにする。画面右側に、SMFと表示される。

④ 上向矢印、下向矢印を押して、保存するファイルにつける番号(01〜99)を選ぶ。

⑤ ENTER ボタンを押すと、保存される。 

続いて、パソコンに転送する。

① FUNCTION キーを押しながら、USB DEVICE MODE キーを押すと、SDカードがパソコンに SD_MMC と認識される。その下に、MUSIC_B, MUSIC_C, MUSIC_D, MUSICDAT のサブホルダーがあり、MUSICDAT ホルダーの中に、RECSNGxx.MIDというファイルがある。xxは、01から99までの曲番号である。

② RECSNGxx.MID を、パソコンに移動または、複写する。

③ 点灯している FUNCTION キーを押して、USB DEVICE MODE を終了する。

 

● 録音データ

 このようにして録音したデータを、以下にいくつか添付する。

 バイエル47番 2010.09.07   バイエル48番 2010.09.07

 

 

 

 

ホームページアドレス: http://music.geocities.jp/enjoydtm/


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