カシオ 電子キーボード CTK−651

●  はじめに

 私が最初に使った電子キーボードは、息子が昔購入していたカシオのCTK−651という機種です。

CTK−651は、カシオが、2000年3月6日に発売しまた。

 61鍵のCTKシリーズには、StandardとHigh-Gradeに属するものがあり、CTK-651 は、High-Gradeの方に分類されています。

その後、CTK-671, CTK-691, CTK-900 等と進み、現在機種は、CTK-6250, CTK-7200 となっています。

 

● 仕様の一部

  鍵盤   61鍵 (5オクターブ) タッチレスポンス機能付き(オン/オフ)

  音色数 128GM音色+32シンセ音色+8ドラム音色+32ユーザー音色 計200音色

  リズムパターン数 100種類

  同時発音数  最大24音

  デモ曲 2曲  1. Strong New Day (Edward Alstrom作曲)      2. Night Dreams

  MIDI機能  16マルチティンバー受信、GMレベル1準拠

  サイズ  幅 96.0 × 奥行き 37.6 × 高さ 15.2 cm

  重量  約5.8kg (電池含まず)

  この機種は、MIDIイン/アウト端子しかもたないので、ヤマハのUSB-MIDIインターフェース UX16 を用いて、パソコンのUSB端子に接続した。

 CTK−651クラスのキーボードの場合、押された鍵盤がもどるためにはバネの反発を利用しているが、鍵盤はピアノの鍵盤よりも軽量であり、弾いたときのタッチは、ピアノよりもかなり軽く感じられる。

 100個のリズムパターンのリストと、200個の音色のリストが、キーボード上面に印刷されていて、さらに、0から9のテンキーもついているので、番号を打ち込んで、直接、リズムや、音色を選択できることが、特徴である。

 最近の機種は、リズムや音色がさらにたくさんはいっているので、キーボードの盤面にリスト表示ができず、テンキーもついていないので、リズムや音色の変更がいまいち不便である。

● 自動伴奏    2012.01.25

 まず、リズムを選択して、スタートボタンを押すと、ドラムスが基本リズムで演奏を繰り返し、左手でコードを入力すると、コードに合わせたベース音、コード楽器の伴奏がついて、一人でもバンドやオーケストラのような演奏が簡単に楽しめるという便利な機能である。

 いろんな音楽スタイルに親しみながら、コード進行が簡単に勉強できる。

100 Rhythms

POPS 1
  00 Club POP,   01 Euro POP,   02 90's POP,   03 8 Beat,
  04 8 Beat Ballad 1,  05 8 Beat Ballad 2,   06 60's 8 Beat,
  07 16 Beat,   08 16 Beat Ballad,   09 16 Beat Shuffle

POPS 2
  10 POP1,   11 POP2,   12 70's Rock 1,   13 POP Ballad
  14 16 Beat Soul,   15 Soul POP,   16 World POP,
  17 Fusion Shuffle,   18 6/8 Ballad,   19 50's R&B Ballad,

DANCE/FUNK
  20 RAP,   21 Trip HOP,   22 Techno 1,   23 Techno 2,
  24 Funky Groove,   25 Drum & Bass,   26 Rave,
  27 Trance,   28 Disco,   29 Funk

ROCK1
  30 American Rock,   31 Rock,   32 70's Rock 2,   33 Riff Rock, 
  34 Heavy Metal,   35 POP Rock,   36 Soft Rock, 
  37 Slow Rock 1,   38 Slow Rock 2,   39 Rock Waltz

ROCK2
  40 Big Band Rock,   41 Shuffle Rock,   42 Oldies POP,
  43 Oldies Shuffle,   44 Boogie-Woogie,   45 50's Rock,
  46 Twist,   47 New Orleans R&R,   48 Chicago Blues,   49 R&B

JAZZ
  50 Big Band 1,   51 Big Band 2,   52 Swing 1,   53 Swing 2
  54 Slow Swing,   55 Orchestra Swing,   56 Funky Jazz
  57 Jazz Voices,   58 Acid Jazz,   59 Jazz Waltz

EUROPEAN
  60 ポルカ 1,  61 ポルカ 2,   62 マーチ 1,  63 マーチ 2,  64 マーチ 3,
  65 ワルツ,  66 French Waltz,   67 Ballroom Waltz,
  68 Viennese Waltz,   69 タンゴ

LATIN 1
  70 ボサノバ 1,  71 ボサノバ 2,   72 サンバ 1,  73 サンバ 2,
  74 Beguine,   75 マンボ,   76 ルンバ,   77 Cha-cha-cha
  78 Merengue,   79 ボレロ

LATIN 2/その他
  80 サルサ,   81 レゲエ,   82 Punta,   83 Cumbia,
  84 Pasodoble,   85 ルンバ カタラナ,   86 Sevillana,
  87 Ska,   88 Tex-Mex,   89 Township

その他2
  90 カントリー,   91 Bluegrass,   92 Fast Gospel,  93 Slow Gospel,
  94 ハワイアン,   95 ブロードウェイ,   96 Euro Fox
  97 Quickstep,   98 Adani,   99 Baladi

 コードの指定方法は、カシオコード、フィンガード、フルレンジコードの三種類ある。

カシオコード

 モードスイッチをカシオコードに設定すると、鍵盤の左側の白鍵で、Cから11度上のFまでの部分が、伴奏鍵盤となり、鍵盤のCを一つ押すだけで、C,E,Gの3音からなるCメジャーコードが鳴る。
 マイナーコードにしたいときは、Cより高音のキー(伴奏鍵盤の範囲内)をもう一つ、4音のセブンスコードにしたいときは、Cより高音のキー(伴奏鍵盤の範囲内)を二つ、マイナーセブンスコードの場合は三つ押せばいい。

 音色は、設定したリズムの種類によって、変化する。

フィンガード

 4つのコードでは足りない場合は、フィンガードモードに設定する。根音と、それより高音の2つないし3つのキーを押すことにより、15種類のコードを指定でき、そのコードが鳴るとともに、伴奏も変化する。

 音色は、設定したリズムの種類によって、変化する。

フルレンジコード

 フルレンジコードの場合は、キーボードの左側の伴奏鍵盤の指定域の設定は行わず、すべてのキーがメロディー鍵盤として、トーンで指定した音が鳴る。同時に、3つ以上の鍵盤が押されたときに、それがコードと判定されれば、伴奏が変化する。判定されるコードは、一つの根音に対し、38種類あるとのことである。

 コードの音色は、トーンで指定した音色である。

● イントロを入れる

 リズムを選択したあと、イントロボタンを押すと、リズムに応じたイントロが2小節ほど演奏されるので、イントロの終了に続けて、演奏を開始することができる。イントロが終わると、通常のリズムだけになる。

● フィルインを入れる

 自動演奏のリズムパターンを一時的に変化させたいときは、ノーマル/フィルイン ボタンを押す。

● 同じリズムで演奏パターンを変化させる

 伴奏の雰囲気を変えるために、別のリズムパターンに切換るときは、バリエーション/フィルイン ボタンを押す。

● エンデイングを付けて曲を終わらせる

 演奏の終わりにあわせて、シンクロ/エンディング ボタンを押す。

 

● タッチレスポンス

 ピアノの演奏の練習をするときは、タッチレスポンスをオンにして、キーを押す強弱で、鳴る音の強弱がきまるほうがいいが、メロディーやコードを覚えたり、作曲などをなどをしているときは、キーを弱く押しても、音が鳴って欲しいので、タッチレスポンスをオフにする。タッチレスポンスのオン/オフ キーがあるので、ワンタッチで切り替えることができる。

● レイヤー機能

 一つの鍵盤を押して、二つの音を鳴らすことができる。ブラス(61番)に、フレンチホルン(60番)を重ねるとか、ピアノの音に、ストリングスの音を重ねるなどの設定が自由にできる。

● スプリット機能

 鍵盤の高音部と低音部を、違う音色に設定することができる。例えば、低音部を、ピチカートストリングス(45番)、高音部をストリングス1(48番)に設定するなど。

● トランスポーズ機能

 カラオケなどで、声の高さが合わないとき、キーをあげさげすることがあるが、ピアノの伴奏では、これはなかなか難しい。電子キーボードの場合は、音の高さを、半音単位で上下させることができるので、カラオケ感覚で、キーを合わせることができる。

● レジストレーション機能

 32セット (8バンク  × A, B, C, D 4セット )

 プリセット値

   0A 音色 Grand Piano                     リズム  8 Beat Ballad1
   0B 音色  Octave Piano                    リズム  New Orleans R6R
   0C 音色 Grand Piano + Vibraphone    リズム Swing2
   0D 音色 Grand Piano + Warm Pad     リズム Waltz

   1A 音色 Rock Organ + Calliope         リズム Club Pop
   1B 音色 Octave Sax                       リズム 50's R&B Ballad
   1C 音色 Fifth Lead                         リズム Twchno1
   1D 音色 Nylon Str GT                      リズム Bossa Nova 2
    

● ドラムパッド  2012.02.08

 中央部に、6個のドラムパッドがあり、簡単にドラム音を鳴らすことができる。

 左から、①バスドラム (右足)、②スネアドラム (左手)、
      ③クローズドハイハット (右手)、④オープンハイハット (右手)、
      ⑤ロータム、⑥ハイタム

 ドラムパッドは、タッチレスポンスになっていないので、タッチで強弱の表現をつけたいときは、音色番号160から167のドラムセット音色1〜8を使うといい。

● ドラムセット音色  2012.02.08

 音色番号を160から167にすると、ドラムセット音色1〜8となる。楽器は、ドラムセット音色1〜8で少しずつ異なるが、かなりの部分は共通していて、印刷されている楽器イラストと対応している。

 タッチレスポンスをオンにすると、強弱をつけて鳴らすことができる。

 

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