歌声合成ソフト無料版 Synthesizer V Studio Basic |
2023.12.07
AI技術が、いろんな革命を引き起こしつつありますが、初音ミクで有名なボーカロイドたちの
歌声データベースの分野にも、大変革を起こしました。
DTM (デスクトップミュージック) は、音符に、楽器の音を当てる技術なので、
各種の楽器の音を収録したデータベースが大量に作成され、
素晴らしい音楽をかなでることができるようになりました。
ボーカロイド技術は、音符に人間の声を当てる技術で、
いろんな人の声を収録した歌声データベースも、大量に開発されましたが、
どこか不自然さが感じられることは否めませんでした。
現在、AI技術による歌声データベースの研究開発が急速に行われつつあります。。
私は、詳しいことはしりませんが、人間の声の母音や子音の発声は、
語順によっても違いますし、元気な時、悲しい時でも、声が違いますので、
いろんな条件で録音した大量の音声データをAIに学習させることにより
AI版歌声データベースが開発されました。
中国生まれのKanru Hua (華侃如、カンル・フア) さんが開発した
歌声合成ソフト Synthesizer V Studio は、
このAI版歌声データベースを用いて歌声を合成することができるのですが、
音符と歌詞を入れるだけで、びっくりするほど上手に歌ってくれるので、
今、大人気です。
有料版のSynthesizer V Studio Pro は、音符と歌詞を入れて歌わせたあと、
さらに調整を加えるて仕上げることを可能にするソフトなのですが、
調整機能を大幅に削減した Synthesizer V Studio Basic という無料版があり、
多数の歌声デーダースの簡易版も無料で使用できるので、
びっくりするほど上手な歌声を楽しむことができ、
新しい歌声合成技術のすごさを体感することができます。
詳しくは、
2021年8月25日
なぜ中国の天才青年は日本で起業し、AI歌声合成ソフトをヒットさせたのか?
Synthesizer Vの開発者、Kanru Huaさんインタビュー
https://www.dtmstation.com/archives/45880.html
を、ご参照ください。
ソフトと、歌声データベースの簡易版は、下記のサイトからダウンロードできます。
https://www.ah-soft.com/trial/synth-v.html
ダウンロード対象物が、大量にあって、戸惑われると思いますが、最低限必要なのは、
Synthesizer V Studio Basic と、
Synthesizer V AI 桜乃そら ライト版
Synthesizer V AI 重音テト ライト版
Synthesizer V AI 花隈千冬 ライト版
Synthesizer V AI 夏色花梨 ライト版
Synthesizer V AI 京町セイカ ライト版
Synthesizer V AI ついなちゃん ライト版
Synthesizer V 弦巻マキ AI ライト版
Synthesizer V 小春六花 AI ライト版
Synthesizer V Saki AI ライト版
のうちのどれかです。
色んな声が無料で楽しめるので、最高ですね!
私は、とりあえず、詩吟を入力してみました。
良寛和尚作の半夜という詩の最初の一行です。
こおべを めぐらせば−−− ごじゅ−− ゆうよねん−−−−
と詠います。
ソフトの画面を、以下に示します。
いわゆるピアノロールの画面の、緑色の部分が、打ち込んだ音符で、
音符の中に、歌詞を、書き込んでいます。
音符の下の波形が、作成された声の波形です。
音符の近くを、一本の線が波打って走っていますが、エンベロープとよばれていて、
音符をつないだ歌い方の特徴を表しています。
ピアノロールの右端に立っているのが、歌い手の桜乃そら ちゃんです。
詩吟のように、母音を長く伸ばす歌い方の場合は、調整が必要ですが、
最近はやりの早口言葉のような歌の場合は、ほぼ完璧に歌ってくれます。
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