コルグ microSTATION

 

●  はじめに    2012.05.03

 コルグのmicroSTATIONを購入しました。コルグのmicroARRANGERの方を先に買ったのですが、アルペジエータ機能を使ってみたいと思い、microSTATIONも購入した次第です。microARRANGERは、膝の上においても弾けるくらい小型であることが特長ですが、microSTATIONは、スピーカーが付いていないので、更に小型です。

 コルグのmicroSTATIONは、コルグのプロフェッショナル・シンセサイザーM3やM50に搭載した音源EDSを継承した音源EDS−i (Enhanced Definition Synthesis - integrated) を搭載し、480個のプリロード・プログラムと、256個のプリロード・コンビネーションによる多彩な演奏ができる。

 microSTATIONは、microARRANGERのようなマルチトラックの自動伴奏機能を提供するのではなく、選んだ音色においてアルペジエータが自動的にアルペジオ(分散和音)を奏でてくれるので、ドラムスやベースのフレーズや、ギターやキーボードのバッキング・リフなどの自動演奏機能として使用できる。

 microSTATIONの鍵盤には、レイヤー機能、スプリット機能、ベロシティー・スイッチ機能があり、複数の音色での演奏が可能である。レイヤー機能とは、鍵盤を押すと、複数の音色が同時に発音する機能であり、スプリット機能は、鍵盤の高音域と低音域で違う音色が発音する機能であり、ベロシティ・スイッチ機能とは、鍵盤を押したときの強弱で、違う音色を発音する機能である。

● オーディション・ボタン    2012.05.03

 プログラム・モードで、このボタンを押しておくと、プログラム(音色)を変更すると、音色に適したリフ(フレーズ)が鳴るので、音色の使い方の勉強になります。

● アルペジエータ    2012.05.04

 アルペジエータとは、アルペジオ(分散和音)を自動的に発音する機能で、microSTATIONは、鍵盤で弾いた和音をアルペジオに展開する一般的なアルペジエータ(P0からP4の5種)に加え、鍵盤で弾いた音を基準に様々な和音展開や、フレーズ展開を行うポリフォニック・アルペジエータ機能が可能である。

(1) アルペジエータのオン・オフ  ARP ON/OFF ボタン
(2) アルペジオ演奏を、鍵盤から手を離しても続けさせる  ARP LATCH ボタン
(3) アルペジオ音の長さを変える  リアルタイム・コントロール Cモードで、ノブ1(ARP GATE)を回す
(4) アルペジオの強さを変える   リアルタイム・コントロール Cモードで、ノブ2((ARP VELOCITY)を回す
(5) アルペジオ・パターンにシャッフル感   リアルタイム・コントロール Cモードで、ノブ3を(ARP SWING)回す
(6) アルペジエータのテンポ調整 リアルタイム・コントロール Cモードで、ノブ4(TEMPO)を回す
(7) アルペジオをオクターブに渡って演奏させる  1〜4に設定可
(8) アルペジオを、弾いた和音の順、もしくは音程順にソートして、演奏
(9) 鍵盤による演奏と、アルペジエータの演奏を一緒にならすか、アルペジエータ音だけにするかの選択
(10) アルペジエータが動作する音域の設定  Top Keyと Bottom Keyで設定可
(11) アルペジエータが動作するベロシティ範囲を設定  Top VelocityとBotom Velocityで設定可

アルペジオ・パターン P0(UP),P1(DOWN),P2(ALT1),P3(ALT2),P4(RANDOM)
 ド、ミ、ソ、シの4つのキーを押すと、P0では、ドミソシ、P1では、シソミド、P2ではドミソシソミドミソシ・・・、
P3では、ドミソシシソミドトミソシ・・・、P4では、ランダムに分散和音が鳴る。

● microSTATION Editor    2012.05.12

 アルペジオ・パターンの編集は、microSTATION Editorを使うと、便利である。以下に、チュートリアルとして、いくつかの作成例を示す。

Tutorial 01

 パラメタ・ガイドの198頁の例である。ドミソシと4つのキーを押すと、ドミソミシミソミ という長さ8のアルペジオが演奏される。Arpeggio Typeを As Played としているので、ドのキーを一つだけ押すと、ド無無無無無無無無、と鳴り、ドとミの二つのキーを押すと、ドミ無ミ無ミ無ミ と鳴り、ドミソシと4つのキーを押すと、目的のアルペジオが発音する。もちろん、ドレミファの4つのキーを押すと、ドレミレファレミレと鳴る。

Tutorial 02

 パラメタ・ガイドの199頁の例である。ドのキーを一つ押すだけで、ドシ♭ドドド休ドシ♭ という長さ8のアルペジオが演奏される。下の画像で、ステップ2のトーン00のピッチオフセットの値が、10となっているが、これは、押されたドの音よりも10半音高い音が鳴ることを意味している。

 

 以下の図は、プログラム・モードの最初の音色 L/R Piano のアルペジオ・パターンを示している。

 

 

 

● プログラム・モード

A000 L/R Piano:  音色: Acoustic Piano,  テンポ:  88, アルペジエータ: U057 Key-Piano Wide Arpeggio
A001  A.Piano 1:   音色: Acoustic Piano,  テンポ: 109, アルペジエータ: U057 Key-Piano Wide Arpeggio
A002  M1 Piano    音色: A.Piano-M1,  テンポ: 125, アルペジエータ: U063 Key-House Piano
A003  Romance Pf 音色: Acoustic Piano,  テンポ: 100, アルペジエータ: U058 Key-Pop
A004  Suitcase      音色: E. Piano-Suit Bright,  テンポ: 87, アルペジエータ: U067 Key-E.Piano Calm

B016   Nylon Gtr    音色: A.Guitar-Nylon,  テンポ: 93, アルペジエータ: U007 Gt-Syncorhythm
B017   Velo A.Gtr    音色: A.Guitar-Steel Pick,  テンポ: 100, アルペジエータ: U008 Gt-Laidback Strumm
 

● コンビネーション・モード

A000 Piano&Str 1=A.Piano 1, 2=Stereo Str, 3-6,9-16=90's Pinao, 7=Noisy Kit, 8=Dub Sub
                       Arpeggiator A=7, Arpeggiator B=8, 発音域 8のみC-1からB3, その他はすべて全域
A001 AppoloKeys 1=A.Piano 1, 2=PureSynPad, 3=Stereo Str, 4-8=Dance Sets, 9-16=A.Piano 1
                       Arpeggiator A=4-8, Arpeggiator B=3, 発音域 4=C#2, 5=C2, 8=A#3, その他は全域

 

B092 Dry Dreams

ホームページアドレス: http://music.geocities.jp/enjoydtm/


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