60歳ではおそすぎませんか |
確かに、60歳になってから、新しいことを始めるには、いろいろと無理なことがあります。もっと若いうちに始めておいたほうが、上達の可能性は高いことは確実です。
しかし、平成21年統計の60歳の平均余命は、男で22.87歳、女で28.46歳ですから、まだ永い人生が残っています。この人生を、よりよい健康で生きるためには、新しいことを始めて、脳を訓練することにより、アンチエージングを計ることは、大切です。
脳をボケさせないためには、新しいことをいろいろと挑戦しつづけることが必要ですが、もちろん無理しすぎてはいけません。なにをどこまで挑戦すべきかについて、少し考えてみましょう。
言語の習得について考えてみると、短期記憶が重要なことがわかります。言葉というものは、文章が終わるまで、聴いた順に脳に記憶しておかないと、意味が理解できません。ですから、語学の習得のためには、聴いた文章全体を、まず、そのままその言語でおぼえる練習をして、意味を理解する訓練をすることになります。
歳をとると、だんだん、短期記憶が弱くなります。これは、関節の可動域が狭くなるのと同じことではないのかと、時々、考えます。子供のころは、関節はよく動きますが、体は、ふにゃふにゃです。可動域が広いと、筋肉は、かなり伸び、かつ、かなり縮む必要があります。ですから、関節の可動域は、必要な範囲に狭めたほうが、筋肉の強靱性とか俊敏性のためには有利だと考えられます。関節の可動域をひろくしたにもかかわらず、筋肉を鍛えることをおこたると、のびたゴムひものように、収縮力のないどうしようもない筋肉になってしまうという恐ろしいことになるかもしれません。
短期記憶についても、似たような事情があるのではないでしょうか。言葉は、のんびりと短期記憶にためて最後まで聴くのではなく、聴いたとたんに、意味がわかり、反応できるように、脳が訓練されていき、使わなくなった短期記憶のほうは、次第に、短くなっていくということではないでしょうか。
言語の習得に関して、海外留学とか、仕事で海外勤務をしたとき、1年ないし2年、その言語環境で生活していると、ある日、突然、言葉がすらすらと頭に入ってくるようになるのを経験するといわれています。言語を、翻訳しなくても、そのまま、意味として理解できる境地になるということです。
脳の能力としては、言語能力のほかに、運動能力があります。子供は、二本足で歩くために訓練が必要で、習得するまでに何度も転びます。歩くのに必要な脳の神経が訓練で鍛えられて、しっかりした神経網が形成されていくのだと思います。ピアノで、右手と左手が独立に動くというようなことも、同様に訓練して、必要な神経網を育てることが必要です。
脳の能力としては、言語能力、運動能力を超えて、芸術と呼ばれる表現能力と、表現されたものに対する鑑賞能力をあげることができる。文学と呼ばれる言葉を使った芸術や、絵画、音楽、ダンスのように手足を使った芸術の、鑑賞能力とか創作能力などを挙げることができる。
老化防止のためには、言語能力とか、運動能力適度に新しいことを始めて、短期記憶を活性化させることが必要です。記憶だけでなく、左手を右手と同じように使うというようなことも、脳の訓練になります。
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