千葉麗子 さよならパヨク (2016) |
2023.08.17
千葉麗子さん(1975年1月8日生)のアイドル時代の愛称は、チバレイ です。
そして、この本の副題は、 チバレイが見た左翼の実態 です。
この本の最初のご挨拶は、こう始まります。
こんにちは、チバレイです!
大阪で生まれ、福島で育ち、16歳で上京、アイドルになりました。そして、20歳で引退し、IT関連で企業。
結婚、出産を経て、現在はヨーガ教師として活動しています。
平成23年の東日本大震災で人生が大きく変わりました。あの津波は故郷も私の心もずたずたにしました。幼少期から思春期までを過ごした福島の変わり果てた姿を見た時、大きな衝撃を受けるとともに、何かしなければならないという思いが募って街頭に立ちました。震災直後に、原発の廃止を訴えようと経産省前に集まる人々の姿をネットで見て、私もただ故郷を守りたいという一心で、その中に飛び込んでいったのです。まだ、脱原発テントもなく、首都圏反原発連合も組織されていませんでした。
(中略)
運動が盛り上がる中、集会の司会やシュプレヒコールを頼まれるようになり、マイクを握るようになりました。「チバレイ=脱原発」のイメージができ、国会前の反原発運動の中心メンバーが後に「レイシストをしばき隊」(以下、しばき隊)を結成し、その一派というイメージもできあがっていきました。
運動の中で知り合った「闇のあざらし隊」を名乗るしばき隊のぱよぱよちーんと不倫関係になり、彼に感化されて発言したことや、彼を通じての付き合いで、イベントやその打ち上げに出たり、安倍総理もいた自民党街頭演説会でのTPPへの抗議でマイクを握ったりしたことで、そのイメージはさらに大きくなったようです。
彼らのおかしさに気づき、関係を断ち切ってから2年以上になりますが、私が「左翼=パヨク」達にシンパシーを感じ、擁護(ようご)するような発言をしていたことは事実で、私自身にも責任はあります。それについては、この2年間もそうでしたが、これからの行動の中で責任を果たしていきます。本当にこの本のタイトル通り「さよならパヨク」できたか、ぜひ読者の皆さんに見極めていただこうと思います。
福島の原発事故のあと、自発的な原発反対運動がもりあがる中、首都圏反原発連合が、2011年9月に発足し、2012年3月には、毎週金曜日の「再稼働反対!首相官邸前抗議」デモが始まり、年数回の週末大行進などの活動が始まります。
また、2010年頃から、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などの右翼的な活動に対抗する活動をしていた野間易通(のま やすみち)が、2011年9月の首都圏反原発連合の立ち上げにも参画し、2013年1月に野間が、「在特狩り行きたいな」とツイートしたことから、2013年2月に、野間を会長として、しばき隊が結成されました。
正式名は、「レイシストをしぱき隊」で、在特会などのレイシストをしばくことをカウンターと称し、初めてのカウンターデモを、2013年2月9日に行いました。
2014年には解散し、プラカ隊や、署名隊などと合体した「対レイシスト行動集団(counter-racist action collective, C.R.A.C.)」が発足し、保守系市民の差別主義的活動に対するカウンター・アクションを行ってきました。「しばき隊」という呼称は、その後も使われています。
千葉さんは、反原発運動に参加する中で、しばき隊の活動を身近に体験しました。さらに、首都圏反原発連合のコアメンバーで、「闇のあざらし隊」と名乗るしばき隊の「ぱよぱよちーん」と不倫関係になり、さらに活動にのめり込みました。
しかし、反原発運動が、福島は危険で、早く逃げろと叫ぶのは、福島を心配している千葉さんにとっては、心外でした。また、大飯原発再稼働反対運動や「あじさい革命」を経て、原発反対運動が下火になるなか、首都圏反原発連合のコア会議に共産党関係者の姿ばかりが目立つようになり、千葉さんは、運動から離れることを決断しました。
そして、この本が書かれ、左翼の活動家集団である「しばき隊」の存在を有名にし、左翼の実態を暴露しました。
千葉さんは、第2章 パヨク≒しばき隊 の中で、しばき隊のメンバーの人間関係について詳しく語ります。
NY しばき隊のリーダー、首都圏反原発連合のコアメンバー 64頁
TM しばき隊の重要人物、共産党地方議員の息子 67、75頁
ID 不動産会社社長 しばき隊を資金面でも支える 67頁
TN 男組組長 指定暴力団の関係者を名乗る 69頁
YY 男組の中心人物 YYが会長を務める団体は自称右翼として活動 71頁
KT しばき隊隊員 プラカ組 現在海外留学中 72頁
SM女王 「在日は国籍です」と主張 72頁
OS しばき隊隊員 エセ右翼 93、122頁
NH しばき隊隊員 エセ右翼 右からの脱原発 93頁 ノイホイ noiehoie
本の中では、イニシャルだけですが、インターネットを検索すると実名がみつかります。
真偽のほどはわかりませんが、事実関係を調べるときに便利ですので、参考のために、付記します。
NY 野間易通、 TM 竹内 真、 ID 伊藤大介、 TN 高橋直樹、 YY 山口祐二郎、
KT 木野寿紀、 SM女王 李 信恵、NH ノイホイ 菅野完 (すがの たもつ) noiehoie
第3章 ぱよぱよちーん で、彼女が不倫関係に陥った彼氏について語られます。ぱよばよちーんは、東大大学院卒のエリートで、外資系ITセキュリティ会社の管理職をしていましたが、英語力などを買われ、首都圏反原発連合のコアメンバーの一人となりました。そんな彼に心を惹かれ、不倫関係に陥った訳ですが、彼は、千葉さんの知名度を活かし、脱原発活動のシンボルとなるように見事にプロデュースしたわけです。
ぱよぱよちーんは、はすみとしこさんのネガティブキャンペーンも行っていましたが、かえって彼女の知名度をあげてしまい、フェースブックに彼女のファンコミュニティができてしまったため、ファンコミュニティにいいねを送った人の個人情報をリストにして公開するという暴挙をしてしまいました。しかし、彼がやっていたアマチュア無線を受信した人が、彼のIDカードをネットに公開したことから、身元が完全にばれてしまいました。
名前は、久保田直己で、東大工学部の大学院卒で、フィンランドに本社があるF-Secure(エフセキュア)日本法人に勤務、マネージャー職に就いていました。
ぱよばよちーんは、還暦に近い久保田が、メロメロ相手の千葉さんに、親しくよびかける言葉でした。意味不明ですが、パヨは、韓国語で、「見ます」「見ましょう」という意味です。
千葉さんは、逆に、元不倫相手のことを ぱよぱよちーん と呼んでいます。
パヨクのパヨは、ぱよぱよちーん から来ていると思われますが、正確な意味は、不明です。
千葉さんとしては、相手に「差別だ」「レイシストだ」とレッテルを貼り、個人情報を晒したり、相手の勤務先に執拗な攻撃を加えたり、相手を罵倒し、暴力も辞さないような人のことをパヨクと呼んでいるようで、動詞は、パヨルです。
しかし、クルクルパーから連想して、頭がパーな、劣化した左翼という意味で使われているという説もあります。
第4章 日本人として、母親として で、さよならパヨク に至る過程が、語られます。
冒頭部を少し引用します。
反原発で街頭に立った結果、それまで政治的なことを全然意識しなかった私が、見せかけの美しい言葉で人々をおかしな方向に誘導し、国や社会を破壊するパヨクの実態を知ることになり、パヨクと対極の方向に向くようになりました。
パヨクを目の当たりにすることがなければ、パヨクに対して特に警戒することもなく、人生を歩んでいたかもしれません。確かに不覚ではありましたが、パヨって、そしてすべてからさよならしたことで、学んだこと、気づいたことが多いのも事実です。
一番大きな変化といえるのが、物事を俯瞰して見られるようになったことです。原発もとにかく止めればいいということではなく、エネルギー事情や産業との関わりや経済、社会を含めた全体像を見て、判断すべきと今は考えています。
便利な現代社会に電気は不可欠で、その恩恵を享受しながら代替案なく「原発を止めろ」というのはあまりに無責任です。
(中略)
そもそも議論をしないで、騒ぐだけ。未だに「福島は危ない」とは何ですか。
原子炉で作業している作業員達こそ危険と戦っているんだからもっと応援しましょう。
農作物だって当時は子どもが小さかったこともあって、私も気をつけていましたが、もう数年と検査も続いているし、復興もしてきています。
厳しい基準をクリアしたものしか出荷されていない、つまり安全・安心なんです。
福島の農家には友だち・幼なじみ達もいます。もうこれ以上必要のない風評被害で苦しめてほしくありません。
千葉さんは、反原発運動の中で、右派の人達が取り組む「右からの脱原発」運動に出合います。
特に、「民族の意志同盟」の森垣秀介委員長の演説に共感して、彼らの愛国運動に協力することになります。
千葉さんが、森垣さんの演説のどこに惹かれたのか興味があるのですが、まだ、時間がとれず、調査できていません。
千葉さんは、教育勅語に魅了されてしまっているのですが、私は、教育勅語の現代語訳を読んでも、まだ魅了されていません。
教育勅語には、例えば、以下の部分があります。
国民の皆さんは、子は親に孝養をつくし、兄弟は仲良く、夫婦は仲むつまじく、友人とは信じあい、そして自分の言動を慎み、人々には博愛の心で親切にし、学問に励み、職業に専念し、さらに知識を広め、人格をみがき、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また憲法を大事にし、法律を守り、非常事態の発生の場合には、真心をささげて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。
口の悪い論者は、上記の最後の文章を読んで、国民を戦争に駆り立てていると批判します。
民主主義というのは、自由と平等を享受した民衆が、共同して築き上げる政治形態ですが、
そのためには、民衆の教育レベルが高く、協同して国家を作り上げる能力を持つことが必要です。
これに対し、理想の君主が行う政治という政治思想があります。
世界が統一され、統一した権力構造と、世界警察の下に、世界に平和と秩序がもたらされるようになり、
統一した権力構造が、腐敗しないということであれば、君主政治も、悪くはないと思うのですが、
世界が多数の国に分かれている状況で、それぞれの君主が、互いに勢力争いをするのなら、
それらの君主は、理想の君主でないことは明白です。
尊王攘夷 というように、他国との戦争が避けられない状況になります。
ですから、支配者に対して尊王の心を持てというのは、世界が統一されない限り、無理があると思います。
千葉さんの第4章に関しては、もう少し、ゆっくり読みたいと考えています。
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