崔碩栄 韓国で行われている「反日教育」の実態 (2014) |
2020.4.14
崔碩栄 (チェ・ソギョン、Che SYoung、최석영) さんは、1972年生まれの韓国人で、1999年に来日し、
大学で教育学を学び修士号を取得され、フリーライターとして、日韓関係についての執筆活動をされています。
ツイッターでも、活発に発信しておられます。 @Che_SYoung
本書は、韓国の反日教育の実態について、教育を受けた当事者が語ってくれるので、面白く読みました。
日本でも、戦争中は、ひどい思想統制がなされましたが、終戦後、それが一挙に変わりました。
韓国は、未だ、戦時中だなというのが、読後感です。戦後は、いつ訪れるのでしょうか。
韓国は、今のままだと、北朝鮮に吸収されて、南ベトナムのように共産圏に組み込まれる運命かもしれません。
韓国は、経済もあまりうまくいっていないようなので、近いうちに、大きな歴史的変化を、目撃することになるのかもしれません。
1950年に朝鮮戦争が勃発した時、北は一気に南に侵攻し、少なく見積もっても、20万人が処刑されたそうです。
2020年にそこまでのことは起こらないと思いますが、金王朝に支配される韓国人民は、不幸になると思います。
本書の第一章は、「独島の教科書」です。
2009年、韓国の教育課程に「画期的な」科目が誕生した。と始まります。
こういうテーマを一つの科目とする韓国の教育には、びっくりしますが、
今のところ、すべての学校で教えられている科目ではないようです。
第二章は、「韓国の『歴史教科書』を読む」です。
私達のよく知っている白村江の戦いを取り上げています。
660年に、百済が滅亡し、日本にいた百済の王子、豊璋、を担いだ復興の戦いに、日本も協力し、
日本と百済の連合軍は、唐と新羅の連合軍と4年間闘い、4万人もの兵力を送り込んだのですが、
白村江の戦いで敗北し、朝鮮半島から、撤退しました。
しかし、韓国の歴史教科書では、この事件についての記述は、かなり小さいそうです。
昔は、日本から支援があったこと自体が言及されなかったのですが、
2009年の教科書では、以下の程度、記述されるようになりました。
百済滅亡後、各地方の抵抗勢力は、百済復興運動を起こした。
(中略) 4年間抵抗したが、新羅と唐の連合軍により鎮圧された。
このとき倭の水軍が百済復興軍を支援するために白村江の入り口まで来たが敗れ追い返された。
倭国が当時、朝鮮半島に4万人を超える大軍を派遣するほど国力を持ち合わせていることを
におわせるような記載は、避けたいのだと推察します。
2000年代の教科書 で、慰安婦問題が登場しますが、市民団体の主張が教科書に採用されます。
1938年9月、真鍮の器を供出することを拒否し、姓名を日本式に変えなかった、という理由で家族が捕まった。
里長[行政区域「里」の長]が、愛国奉仕隊に志願すけば父は釈放されるといったので志願したら、
そのままジャカルタに慰安婦として連れて行かれた。 韓国挺身隊問題対策協議会
事実であることを印象づけようと、日付が入っているのですが、完全に裏目にでています。
1938年9月に、真鍮の供出はなかったし、名前を日本式に帰ることが可能になったのは、1940年からだし、
日本がジャカルタを占領したのは、1942年なので、全く、検証されていない証言を教科書に採用したのです。
第六章 「学校の『外』で行われる教育」、第七章 「学校の『後』で行われる教育」 では、
反日教育は、教科書でというよりも、学外での教育を通しておこなわれる実態が説明されています。
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