朝日新聞社 吉田調書 (2014) 

2022.09.16

 「吉田調書」 福島原発事故、吉田昌郎所長が語ったもの
  http://www.asahi.com/special/yoshida_report/

 朝日新聞デジタルでは20日から、今回入手した調書を分析・検証した特集企画「吉田調書 福島第一原発事故、吉田昌郎所長の語ったもの」を配信していきます。

政府事故調が吉田氏から聴取しながら報告書ではほとんど言及しなかった「人の行動、判断」の部分に焦点をあて、「原発は誰が止めるか」「住民は避難できるか」「ヒトが止められるか」を考えます。

調書の分析・検証にあたっては、東電テレビ会議録、時系列表、および別途入手した東電の内部資料を読み込み、各方面を取材しました。

朝日新聞では、吉田調書でわかった新事実を報道します。

 実際は、2014年5月19日から、6月9日まで、9回にわたっての特集企画となりました。

プロローグ 「聴き取り28時間」
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/

第一章 原発はだれが止めるか

1-1 フクシマ・フィフティの真相 「非常事態だと私は判断して、一回退避しろと」
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/1-1.html

1-2 ここだけは思い出したくない 「ちゃいなシンドローム・・・ああいう状況になってしまう}
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/1-2.html

1-3 誰も助けに来なかった 「ものすごい恨みつらみが残っていますから」
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/1-3.html

第二章 住民は避難できるか

2-1 真水か海水化 「あの、もう、水がさ、なくなったからさ」
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/2-1.html

2-2 広報などは知りません 「プレスをするか、しないか、勝手にやってくれ」
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/2-2.html

第三章 ヒトが止められるか

3-1 「決死隊」は行った 「最後の最後、手動でやるしかない」
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/3-1.html

3-2 叡智の慢心 「経験の範囲の議論になってしまう」
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/3-2.html

エピローグ 「水面が見えた」
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/epilogue.html

 報道と人権委員会の報告にもとづき、以下のような修正報告がなされました。

「吉田調書」をめぐる報道では、「命令違反で撤退」という記述などに誤りがありました。読者と東京電力の皆様に深くおわび致します。
「報道と人権委員会」(PRC)の指摘を受け、第1章1節の「フクシマ・フィフティーの真相」の該当箇所について、訂正しました。(2014年12月1日)

 修正されたのは、第1章1節の「フクシマ・フィフティーの真相」の該当箇所 のみで、その他の部分は、最初のままです。

 例えば、1-1の最初の文は、以下のとおりです。

暴走する原発を止める責務はいったい誰が負っているのか。

その人間はいよいよ原発が破裂しそうになったときは逃げてもよいのか。

原発の挙動を知ることができない都道府県知事任せで住民はうまく避難できるのか。

そもそも人間に暴走を始めた原発を止める能力はあるのか。

事故収束作業における自らの行動、判断を反省も交えて語った福島第一原発の事故時の所長、吉田昌郎。吉田の言葉を知ると、ことの真相を知ろうとせず、大事なことを決めず、再び原発を動かそうとすることがいかに大きな過ちであるかに気付く。 

 私には、非常に、悪意を持った文章に聞こえます。

 このサイトは、英語版も、掲載しています。

Who is responsible for stopping a nuclear reactor that is spiraling out of control?
誰が、責任をもつのか|原子炉を止める|制御不能で悪循環に陥っている|?
Is that individual justified in taking flight when the reactor is finally about to burst?
その(責任ある)個人は、正当化されるのか|逃避することが|原子炉が最終的に爆発しそうになった時|?

Can local residents be evacuated properly under the direction of a prefectural governor, who has no way of finding out about the status of a nuclear reactor?
地域住民は、正しく非難できるのか|県知事の指揮のもとに|原子炉の状態について突き止める手段をもたない|?

In the first place, are humans ever able to halt a nuclear reactor that has begun running amok?
そもそも、人類は、できるのか|原子炉を停止することが|狂乱を始めた|?

Masao Yoshida, who served as general manager of the Fukushima No. 1 nuclear power plant during the triple meltdowns of March 2011, told about his actions and judgments for bringing the situation under control, sometimes with remorse, during the interviews with the government investigation panel.
吉田昌郎、彼は、2011年3月の三重メルトダウンのとき福島第一原子炉の総支配人だった人ですが、語りました|彼の行動と判断について|状況を制御下に運ぶための|時々、自責の念にかられて|政府調査パネルの聴取の間に|。

Yoshida’s testimony is a convincing reminder of what a huge mistake it is to seek restarts of Japan’s nuclear reactors without trying to learn the truth of the disaster and making important decisions.
吉田の証言は、人を納得させるリマインダーです|何と巨大な過ちであるかについて|日本の原子炉の再開を求めることは|災害の真実を学んで重大な決断をすることをしないで|。

 このような、英語のメッセージが、朝日新聞の意見として、今現在、世界に発信されています。

日本人は、韓国のセオル号の船長のように、危険になると、逃げだしてしまう民族なので、

日本で原子炉の再開を許してはいけない、というのが、朝日新聞の正式な意見なのです。

 吉田さんは、最後まで、踏みとどまって、原子炉の暴走を止める責任を果たしました。

彼や、東電の職員が、いなければ、本当に、日本は、危なかったのです。

朝日新聞が、原子力発電反対の意見を持つことは、なんら構いませんが、

吉田さんの行動を、歪曲して世界に伝えることは、絶対に、許されることではありません。

 

 余談ですが、原子力発電反対派は、危険だから設立反対と主張しますが、

設立しなかった時の危険について、一切語りません。これは、卑怯で、無責任な態度です。

太陽光発電は、夜間や、曇りの日には、発電しませんので、それを補う、補助発電が必要です。

太陽光発電能力が、必要電力の100%になったとしても、補助電力にも、100%の能力が必要です。

太陽光発電が、1日の間に、0から100%の間の変動を行うのに対応して、

補助電力を、0から100%の間、変動させるというのは、非常に困難な制御ですし、発電効率を著しく下げます。

 また、補助電力は、廃止することができませんので、CO2発生ゼロは、達成できません。

 

 原子力発電所は、戦争の時に危険だという話がありますが、水力発電においても、

例えば、中国の三峡ダムは、地震や戦争で破壊する可能性があり、非常に危険な存在です。

要するに、大規模になると、効率はいいけれど、いざという時に危険だということです。

将来、効率的な電池が開発されたとしても、その電池がトラブルを起こしたときは、

極めて危険な状態が発生します。

 核融合などによる小規模発電などの技術開発を、ちゃんと進めないと、人類の将来はありません。

 

 

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