朝日新聞社説 維新・梅村議員 根拠のない発言 撤回を (2023.05.19) |
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2023.05.28
朝日新聞デジタル版で、上記社説を読むことができます。
https://www.asahi.com/articles/DA3S15639596.html
朝日新聞の二枚舌が明確な社説だと感じましたので、ここに取り上げます。
社説は、以下のとおりです。
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2023年5月19日
事実に基づかない国会での発言は撤回し、謝罪すべきだ。
出入国管理法改正案を巡る国会審議で、日本維新の会の梅村みずほ参院議員が、入管施設で死亡した被収容者について根拠のない発言を繰り返している。
2年前のウィシュマ・サンダマリさんの死は、収容の長期化や乏しい医療態勢など、入管の課題を広く提起した。そのウィシュマさんについて、梅村氏は先週の参院本会議の代表質問で「支援者の一言が『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できない」と発言した。
遺族の弁護団が根拠をただすと、16日の参院法務委員会では「事実はない。しかし可能性は否定できない」と繰り返し、ハンガーストライキによる死去の可能性にも言及した。入管当局は詐病ともハンストとも認めていない。「可能性」という言葉にくるみ根拠に欠ける独自の見解を展開するのは、議場での発言に伴う責任を忘れた行為だ。
きのう、梅村氏は国会議員の議場での発言は国会外では免責されるとの憲法の規定を挙げ、「何のための免責特権か。タブーに切り込むためだ」とも述べた。特権を振りかざして根拠なく他者を傷つけることが道義的に許されるはずはない。
窮地の外国人を支える人々をおとしめる発言でもある。ウィシュマさんの死を巡る入管の最終報告書には、精神科医が入管職員の説明をふまえ「一つの可能性として詐病を考えた」との記述はあるが、支援者が促したとの記載はない。
外国人の収容のあり方を見直すべき法案審議の場で、殊更に外国人や支援者を責めようとする意図は理解しがたい。
党の責任も極めて重い。維新はきのう、梅村氏を法務委の委員から外し、党としての処分を後日決める方針を発表した。藤田文武幹事長は「思い込みや想像で感情的な質疑をしたことは極めて不適切」と述べた。
しかしここに至るまでの対応は鈍く、梅村氏が国会で人を傷つける発言を繰り返すのを許した。処分も厳しい批判に押されてのことだろう。事態を真摯(しんし)に受け止めていたとは言い難い。
本会議での質問は党を代表したものであり、党の政策部門が内容を最終チェックしていたという。音喜多駿政調会長は一昨日、「問題提起として間違ったことをしたとは思っていない」と述べており、党も理解していたと見られても仕方ない。
維新は次の衆院選では野党第1党をめざすという。人権感覚への疑念を払拭(ふっしょく)できなければ、その資格はないと心すべきだ。
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社説は、開口一番、 事実に基づかない国会での発言は撤回し、謝罪すべきだ。 で、始まります。
しかし、事実に基づかない国会での発言として、最初に思いつくのは、国会での安倍首相に対する疑惑追及です。
疑惑ではなく、明確な事実に基づいて追及していれば、安倍首相も、言い訳はできなかったはずです。
疑惑があるから、説明せよと迫り、説明を聞いても、納得できないと突っ張れば、いつまでも、問題をこじらせ続けることができます。
朝日新聞の社説から、例を選ぶとすると、例えば、2020年9月4日の社説があります。
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2020年9月4日
(社説)森友・加計・桜 説明なき退陣ありえぬ
https://www.asahi.com/articles/DA3S14609539.html
退陣するのだから、もういいだろう。安倍首相がそう考えているなら大きな間違いだ。
森友学園、加計学園、桜を見る会をめぐる疑惑である。
首相は何度も「丁寧に説明する」と言った。だが結局、口先だけだった。このまま追及に背を向け続けることなど許されるはずがない。
たとえば、森友問題では、公文書改ざんの具体的な指示内容など、肝心な点がはっきりしていない。国有地を8億円余りも値引きした根拠もあいまいだ。
改ざんに加担させられ、命を絶った近畿財務局職員の手記が今年3月、公表された。それを元に、遺族が求めた再調査を首相は拒んでいる。
しかし、「私や妻が関係していれば、首相も国会議員も辞める」と首相が言った直後に改ざんは始まったのだ。首相には事実を究明する責任がある。
加計問題も結果的に、首相の「腹心の友」が優遇されたように見える。その過程には、行政の公正さをゆがめる「忖度(そんたく)」の形跡が数多くある。
獣医学部新設にあたり、首相秘書官が「首相案件」と述べたり、首相補佐官が「総理は自分の口からは言えないから、私が代わって言う」と語ったり。発言者は否定するが、聞いた側がウソをつく理由もない。
何よりも、国会で追及された首相が突然、従来の答弁を撤回し、加計案件を「特区」の正式決定まで知らなかったと言った不自然さは説明がつかない。
自分が案件を知らないのだから、周囲の忖度もあり得ぬという論法は説得力がないし、虚偽答弁の疑いもぬぐえない。
桜を見る会も疑問が満載だ。
首相主催の公的行事なのに、地元事務所が後援会関係者を広く募ったこと自体、「私物化」と批判されて当然だ。
さらに、参加者名簿を野党の資料要求の直後に破棄したり、ホテルでの前夜祭の明細書も出さなかったり。
首相にまつわる疑惑にふたをする一連の対応は、長期政権の「おごり」そのものだ。
とりわけ、前代未聞の公文書改ざんは、政治史に負の遺産として刻まれる。
にもかかわらず、退陣会見で首相は反省するどころか、公文書管理の新ルールを定めたと胸を張った。こんな態度が政治不信をいかに増幅させることか。
首相を退いても、政治家として、説明責任がなくなるわけではない。野党が国会招致を求め続けた妻の昭恵氏や、加計学園の理事長らと記者会見をしたらどうか。
問われているのは首相の政治姿勢だけではない。自民党に自浄能力があるか、ないかだ。
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社説の中で、
森友問題では、公文書改ざんの具体的な指示内容など、肝心な点がはっきりしていない。国有地を8億円余りも値引きした根拠もあいまいだ。
と書かれていますが、公文書改ざんは、財務省内部で行われたことで、安倍さんは、無関係だったと思いますし、ゴミが埋まっていたことで、隣接土地なども、大幅に値引きしたことがわかっていると思います。
ほかにもっと重要な審議事項を抱えている国会で、いつまでもこの案件を審議し続けるのは、日本の国益に反する犯罪行為だと思います。
朝日新聞は、このようなかなり無理筋の案件で、論陣を張るため、かなり無茶な発言をしてしまいます。
聞いた側がウソをつく理由もない。
自分が案件を知らないのだから、周囲の忖度もあり得ぬという論法は説得力がない
こういうかなり不用心な発言は、余りにも、低レベルです。
あとで、ブーメランとして、自分に戻ってくることに、気づかないのでしょうか?
前代未聞の公文書改ざんは、政治史に負の遺産として刻まれる。
退陣会見で首相は反省するどころか、公文書管理の新ルールを定めたと胸を張った。こんな態度が政治不信をいかに増幅させることか。
首相を退いても、政治家として、説明責任がなくなるわけではない。
自民党に自浄能力があるか、ないかだ。
に関しては、 吉田証言や吉田調書問題で、誤報を書き続けた朝日新聞にこそ、向けられるべきです。
野党が国会招致を求め続けた妻の昭恵氏や、加計学園の理事長らと記者会見をしたらどうか。
に関しては、国会招致にたよらず、是非、朝日新聞として、調査し、記事にしていただいて、朝日新聞の主張を明確にしていただきたいと思います。
さて、梅村発言に関しては、もっと議論して、悪質支援者の活動内容を、もっと白日の下に晒してもらいたかったのですが、
維新は、この問題が拡大することをおそれて、梅村議員の半年間の党員資格停止という処分で終結を図っています。
悪質支援者の問題については、デイリー新潮が、記事にしていました。
2023.05.24
【入管法改正】立民・石川大我議員が支援
体調不良を訴え仮放免された「スリランカ人男性」が2度も起こしていた「性犯罪」
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/05240601/?all=1
梅村さんは、このような出来事をタブーにしてはいけない。
このことをとりあげることが、国会議員としての私の責務だと、何度も、叫んでいました。
梅村さんが、国会でどのような質疑をしていたかを、直接ご存じないかたは、
梅村さんのYouTube
チャンネルにアップされている、梅村さんの質疑動画を、視聴なさってください。
参議院議員 梅村みずほの【梅チャン♪】
https://www.youtube.com/@user-tr5uo7kt1x/videos
複数の動画が、アップされていますが、
とくに、2023.05.16 法務委員会・質疑
https://www.youtube.com/watch?v=BlmBD3OE6HQ
を、おすすめします。
梅村さんは、彼女なりの論法で、質疑を行ったのだと思いますが、
マスコミは、揚げ足取りの報道しかしないことに、気づいていなかったのだと思います。
最大の失敗は、一人で戦ったことです。戦う時は、援護射撃が必要です。
日本維新の会が、参議院での質疑に、このテーマを取り上げることを決めたのなら、
チームワークで取り組むべきだったと思います。
梅村みずほさんに関しては、ネットの世界では、賛同の意見を示している人が、少しはいるのですが、
マスコミの支配する表の世界では、四面楚歌状態です。
そんななか、デイリー新潮 が、本日付の記事で、少し、同情を寄せています。
2023年05月30日
「梅村みずほ参院議員」国会での連続暴言に処分
次期参院選は公認ナシで聞こえる「安倍さんがいれば」の声
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/05301131/?all=1
詳しくは、読んでいただくとして、記事の最後の政治部デスクの言葉を、引用しておきます。
「一連の発言の際の梅村氏を見ていると、高揚感というか、“注目されている私”に酔っている印象がありましたね。
政治家には少なからずそういう部分がありますし、それも魅力の1つではあるものの、最初から発言がスベっていたので、政治家としての資質に問題があるのかもしれません。
在留資格を失った外国人をどうするのかというテーマは広く深く議論すべきことは間違いなく、彼女のように厳しいスタンスがあってもいいはずです。
何も突っ込まれたら謝罪するような“爆弾発言”をしなくても、きちんと提案型のアプローチをしていれば共感を呼んでいた可能性はあると思います。
永田町の一部では、“そういったスタンスなら安倍元首相が存命なら、意気に感じてスカウトの声をかけていたかも……”などといった声も上がっていますね」
やはり、一匹狼で、戦い方を間違えたようですね。
次期参院選では、公認見送りになる可能性があるそうです。
この逆境を、どう乗り越えてゆかれるでしょうか!
ご意見等がありましたら、think0298(@マーク)ybb.ne.jp におよせいただければ、幸いです。
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